「過去から今を辿ってみよう」~英語多読のための読書ガイド [ノンフィクション]~
↑上記は、過去の連載記事一覧になっています。
英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。
ノンフィクション編 ~2024年08月号~
執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)
過去から今を辿ってみよう
今当たり前に使っているモノが、古代からどのような変遷をたどって生まれたのか、やさしい英語で読んでみましょう。
Oxford Read and Discoverという子ども向けのノンフィクションシリーズの本から、2冊紹介します。
1冊目は、Machines Then and Now。
まず、この表紙の写真が超巨大な歯車!
世界最大の採掘機械 Bagger 288 の一部です。
この本ではまず石器時代の斧や槍から始まり、てこ、車輪の発明、水車の発明、エンジン、飛行機、そしてコンピューターと、豊富な写真と図解で進化をたどります。
最後に絵と単語名がついていて、日常に使う道具は英語で何というかも、日本語を介さずわかります。
2冊目は、Clothes Then and Now。
単に昔の伝統的な衣服から現代の衣服へ、綿・絹などの天然素材から化学繊維の発明へ、という歴史の変遷の面だけでなく、なぜジーンズがジーンズと呼ばれるようになったかの由来などの豆知識も。
さらに、子どもたちの社会問題に対する意識を高める工夫もなされており、ファッションに振り回されて多額のお金を使ってしまうFashion Victimと呼ばれる人々のこと、ファッション産業の構造やサプライチェーンについての解説も。
日本のファッション写真がそこここにあり、女子高生の制服や、Crazy Clothesの例として原宿ファッションの写真もあります。
そして最後は“Be yourself”で締めくくっています。
やっぱり、「自分らしく」あることが一番、ということですね。
(1)『Machines Then and Now』 (Oxford Read and Discover Level 4)

著者 Robert Quinn
出版社 Oxford University Press
総語数 1,663 語
私たちが使っている道具は、どのように発展してきたのか。
様々な発明の中には、てこ、歯車、車輪、水車、蒸気機関など、革命的なものがあった。
そして私たちの暮らしに欠かせない、コンピューターとインターネットも。
(2)『Clothes Then and Now』(Oxford Read and Discover Level 6)

著者 Richard Northcott
出版社 Oxford University Press
総語数 3,716 語
世界中の伝統的な衣服から現代の衣服までを解説。
シャツとジーンズのように世界中で着用されている衣服の紹介、クレイジーなファッションの紹介も。
ファッション産業やサプライチェーンの解説もなされている。
『多聴多読マガジン8月号』発売中!

特集は「ミステリーを英語で読むための4ステップ大作戦」。
犯人は誰だ!? 結末が気になるミステリーは最後まで読み通す強い動機づけになり、多読におすすめです。多読継続のために、そしてミステリーファンのために、4段階の無理のない読み進め方を提案します。
最初は英語学習者向けに語彙制限されたリーダーからスタートし、児童書、シャーロック・ホームズものやアガサ・クリスティーの名作、綾辻行人や東野圭吾の英訳本とステップアップ。
さらに、まだ翻訳されていない作品にも、癖がなくてすらすら読みやすく、とびきり面白い本があります。最後はそんな旬のミステリーの世界にご案内します。
