「この世界で集中を保つには」~英語多読のための読書ガイド [ノンフィクション]~
本記事は、英語学習誌 🌿『多聴多読マガジン』🌿の連載
「多読のための読書ガイド」からスピンアウト掲載したものです。
多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介しています。
『多聴多読マガジン』は、多読やシャドーイングの素材を提供する、英語学習雑誌です✨
ノンフィクション編 ~2025年06月号~
執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)
この世界で集中を保つには
今月は、カル・ニューポートの著作をとりあげます。
カル・ニューポートは、MITでコンピューター・サイエンスの博士号を取得したジョージタウン大学の教授です。
ニューポートは一貫して重要なことを成し遂げるために集中することの大切さとその方法を説いています。
1冊目はDeep Workです。
真に集中した状態で行われる「Deep work」は新たな価値を生み、スキルを向上させ、ほかの人には真似できない成果につながります。
しかし多くの人が、いわゆるマルチタスクやひっきりなしのメール等で注意散漫になりがち。
それではDeep workを実践するにはどうしたらよいのか、その方法が具体的にいくつも解説されています。
邦訳『大事なことに集中する――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法』(ダイヤモンド社)を読んでから原書を読んでみるのも多読がはかどる良い方法です。
もう1冊はDigital Minimalism(邦訳『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』 早川書房)です。
こちらは原書だけでなく、Penguin ReadersシリーズのLevel 7で語彙や文法を読みやすく調整した版が読めるので、こちらをご紹介します。
スマホやソーシャルメディアの中毒性の高さは皆さんもお気づきのところでしょう。
大事なことに集中したいのについスマホを見てしまう……。
この本ではスマホ依存をどのように最小限にするかにフォーカスして具体的な取り組み方について解説しています。
(1) Deep Work

出版社 Grand Central Publishing
総語数 100,000 語
YL 6.0
タスクに気を散らすことなく集中する能力のこと。
ディープ・ワークを身に着け、生産性を高めて真の充実感を得る手法を具体的に解説。
(2) Digital Minimalism
(Penguin Readers Level 7)

出版社 Penguin Random House UK
総語数 22,615 語
YL 4.6-4.8
スマートフォン、ネットについ長い時間を費やしてしまうことに不安を感じている人に、依存を減らしていく方法、より良い余暇を過ごす方法などを提案する。
『多聴多読マガジン06月号』発売中!

【特集】AIと「話題の窓」を使った
“いまどきの”語彙と表現ネットワークの広げ方
・たくさんの単語を知っている人が語彙力がある?
・受験時代は単語帳でひたすら丸暗記した……
単語は覚える・知っているだけでなく、使いこなせるかが肝心。自分の身の回りのこと、自分にとって本当に必要な表現からスタートすれば、無理なく語彙力を伸ばすことができます。
