見出し画像

129話 新月 New Moon: When the River Can Be Ascended 【六代御前編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~


夜、小舟を出す。

久作は、一人何も言わず、手も振らずに見送っている。


久作の言うとおりにするつもりだ。

清成は、思い出している


小舟の準備ができた後、
久作は火を落とした囲炉裏の前で、六代御前と清成に低く囁く。

「海さ出るのは、やめとけ。
海ん道は、役人の目ぇが利く。」

「逃げんなら、川っぺた伝てに、山ん中さ入れ。
山ぁ深けりゃ、追手も来らん。」


意外だった。


清成はこのまま、海を北上するつもりだったからだ。


が、久作の話は詳細だった。
清成は、頭の中に地図を描く。
河口から舟を入れて、はじめの分岐点をどちらに行くかをもう一度聞く。

「樋渡あたりまで行けっぞ。あすこで舟ぁ隠せる。」


「そっから山ん中さ入れ。葛尾まで行きゃ、追手も来らん。」


「山は深いのか。」



「深けぇ。」


「月のねぇ今夜なら、山ぁおめぇの味方だ。」




確かに、川は分岐している。



清成は、舵を切った。



動画 選挙 Video,Losing to Win は、5/6 134話、選挙 Losing to Winにて掲載いたします。


マガジンに掲載いただきありがとうございます。



次の話

前の話



こあら@SeaArt×イラストプロンプト毎日発信さんのプロンプトを参照して作成しました。


セオリ殿
コノハ殿


#創作大賞2026 #ファンタジー小説部門

いいなと思ったら応援しよう!

yukariyajp / Hiroki Kon ご覧いただきましてありがとうございます。少しずつ進めていけたらと考えております。よろしければ応援いただけると嬉しいです。