98話 文化祭 破 Festival Break: The Art Club’s Guest 【波打際編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
美術室に、校長が高齢の男性を案内して入ってきた。
わざわざ校長が付き添っているところを見ると、偉い方にちがいない。
二人はまず、ヨウイチロウ先輩の海の絵の前で足を止めた。
先輩も緊張した面持ちで、失礼のないようにと説明をしている。
やがて龍の彫刻の前に来ると、来賓の男性は身をかがめるようにして熱心に眺めた。

「ヒノキですかな……。眼が活きておりますな」
「おっしゃる通りです」
校長が嬉しそうに相槌を打つ。
ナビオは、その老人にどこか見覚えがある気がしていた。
だが思い出せない。

すでに来賓の老人はピカソ風の抽象画の方へ進んでおり、ヨウイチロウ先輩がまた丁寧に説明をしている。

その間にも、次のお客様が展示室に入ってきた。
セオリとナビオは、入り口の方へ場所を移した。
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