110話 端然 The Elder in Quiet Composure 【波打際編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
校長室に戻った校長は、黄色い花の前に静かに腰を下ろし、
先ほど生徒たちに語りかけようとした“あの話”の続きを思い返していた。

モリヤマ校長が、あの老人と初めて出会ったのは、建長寺での座禅であった。
モリヤマ先生は、社会や国語を教える先生で、歴史が得意だった。
毎日が忙しく、仕事に追われていたモリヤマ先生は、気持ちを落ち着けようと座禅に来てみたのだ。

何度か座禅に行っているうちに、毎回いる人に気が付いた。
背筋がまっすぐで、呼吸をしていないかのような静かさ、
かなりのお歳と見える老人が、いつも端然と座っている。

たまたま隣になった時に、モリヤマ先生は話しかけてみたのだ。
榮久と名乗ったその老人は、地元に長く住んでいる方らしく、時々来るのだという。

それ以来、知り合いとして時々話をするようになっていた。
時々聞いてみた。
「おいくつなんですか」とか、「何年生まれですか」とか・・・
「むかしのことなのでな、忘れてしまったわ」
と、呵々と笑った。
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味志ユウジロウ&あじずむさんのプロンプトを参照して作成しました。

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