109話 野の花 Wildflowers: A Breath of Fresh Air 【イベリア編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
イサベルは、ごく少数の従者だけを連れて、お弁当を持たせて花の咲く丘の上に出かけた。
このところ、宮廷内でイサベルに対する視線は冷たい。
勝手に、ポルトガルとの縁談を断ったのだから当然だが、
これでは息が詰まる。
たまには気分を変えられたら、というピクニックである。
丘の上は、小さな野の花が咲き、涼しい風に揺られている。
イサベル王女も楽しそうである。

暫くすると、丘の下の道にロバの背に荷物を載せた商人が通りかかる。
イサベルの護衛もしている従者のゼノビオは、商人のところに降りて行って問うた。
「どこの者か」
「はっ、アラゴンから油を運んでまいりました」
ここでいう油は、石油ではなくオリーブオイルである。

「どこまでか」
「ははっ。トレドの市場で御座います。・・・・・」
何かを小さい声で言った。

ゼノビオは、驚いたように顔を上げ、商人を見た。
眼を合わせて、一瞬考えるようなそぶりをした。
「しばし待たれよ。」
もうひとりの従者を呼び、丘の上に走らせた。
ゼノビオは、にらむようにして商人を見た。

商人は、すました顔でゼノビオを見返した。
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千住まいか🐇|AIイラスト&マーケティングさんののプロンプトを参照して作成しました。

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