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★【チーム作り】練習試合は”テーマ”・”目的”を設定

(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤康博

練習試合は、その試合の勝ち負けだけでなくチームとしての様々な経験を積んで強化する意味合いがあります。
その際、強化のための”テーマ設定”を設けて試合を行なう
と様々な成果・結果(良い結果も悪い結果も)を得ることができます。

テーマを持って試合に臨むことで、公式戦での戦い方・やってはいけないこと・現状のチーム課題が浮き彫りとなります。
]また、本番の試合で生きるプレーを追求することで、試合で使えるプレーの引き出しを増やすことができます。


以下、いくつかのテーマ例となります。(テーマはあくまでチームのもので、個人のテーマはまた別に設定してOK)1試合ごとに何をテーマに試合に望むのか?チームとして決めて試合に挑むのも有効です。(計画的に「出来たこと」・「出来なかったこと」の検証が出来る)

  最新の高校野球専門誌は、こちらのリンクにまとめています
                       (月1回情報更新)👇


時期によりチームの強化ポイントは変わってくるので、試合ごとにテーマ設定を行ない練習試合に臨むようにします。

↓  チーム作りに関する項目は、こちらから!
★【チーム作り ここからスタート】個の力を掛け算でつなぐ”チーム作り”|工藤康博

🥎 ≪テーマ例1≫ ”2時間”のゲームスピードを体に染みこませる

公式戦では、日程の問題もあり1試合2時間で完了するように試合のスピードアップを求められます。
攻守交代やタイムの時間・投球間のインターバル等審判から急ぐよう求められるのですが、チームが普段のスピード感でプレー出来ないと余計なところに意識が行き、プレーに集中できず良い結果が出にくくなります。

普段から”公式戦で求められるスピード感”になれるため、練習試合や練習でそのスピードで動くことに慣れるようにしておきます。1試合2時間は、1イニングおおよそ13分(表6分・裏6分くらい)で考えたスピード感です。もっと言うと、1アウトを2分くらいで取るということです。

🥎 ≪テーマ例2≫ 失敗を恐れず”ギリギリのプレー”をする

練習試合では、どうしてもチーム内のレギュラー争いもあり各選手とも目先の結果を出したいために”ミスしない”プレーになりがちですが、これを繰り返していると
 ● 自分の限界(出来る限界)を知る・伸ばすこと ができない。
 ● 公式戦の”ここ一番”でギリギリのプレーを選択することができない。
プレースタイルにチーム全体がなってしまいます。

いきなり、本番の試合で”一か八か”のプレーをすることはできないので、そのギリギリのラインを練習試合の中で試し「失敗を恐れずプレー」する中で「出来ること」と「出来ないこと」を明確にしておきます。
特に実戦でないと試すことが難しい事例は、必ず行なうようにします。

◉ 走者はリードを限界まで多めにとる

  「このくらいならけん制があっても戻れる」という感覚をつかむ

◉ 積極的に盗塁を仕掛ける

  走るタイミング・感覚・走れるという勇気や自信 をつける
  「このくらいならセーフ」「このくらいならアウト」
                      という感覚をつかむ

  (逆に、これがないと練習試合では走れるのに
          公式戦では全く走れない… というチームになる)

◉ コーチャーは、迷ったときは走者を回す

  「このくらいならセーフ」「このくらいならアウト」
                      という感覚をつかむ

◉ 守備時のサインプレー(けん制・シフト 等)を多く行なう

  サイン伝達・タイミング 等の感覚をつかむ。

🥎 ≪テーマ例3≫ 安打に頼らない、様々な形での出塁を試す

練習では”きれいな安打を打つため”の打撃練習がほとんどですが、試合ではシングルヒットでも四球でも結果は同じ「1塁へ出塁」です。
だからと言って、最初から四球を狙いに行く打撃は必要なく、2ストライクに追い込まれた時にかんたんに三振をしない打撃が必要になります。

例えば、(出塁率UPのトレーニングとして)特定の試合のみ良いので「カウントをフルカウントまで持っていく」ことをチームのテーマ(約束事)として試合に臨むようにします。
投手有利のカウントでは甘いボールはなかなか来ませんが、フルカウントや2-2まで持っていくことができると投手はやや甘いコースで勝負をせざるを得なくなります。また相手投手の投球数を増やせるという点もあります。
(フルカウントまで持っていくための)具体的な方法としては、
 ● 2ストライクになるまでは、バットを振らない
 ● 2ストライクに追い込まれてからは
   「バットを短く持つ」「ノーステップで打つ」等の対策を取る。
 ● (普段の練習では)カット(ファール)の練習をする 
という感じになります。

これを各個人でなくチームで行なえるようになると、相手に大きなプレッシャーをかけることができます。
特に試合が劣勢のとき・相手投手の状態が良い投手のときは、このような意識・トレーニングは公式戦で大きな意味を持ちます。

🥎 ≪テーマ例4≫ (進塁打のケースでは)意図的に進塁打を狙う

効率よく得点を重ねるためには、走者がいる状況では進塁に有効な打球方向で打つことが重要です。

例えば、走者が1塁や2塁にいる時は基本的に右方向に打つことで走者の進塁を助けることにつながります。0アウト2塁の状況で遊ゴロを打った場合(走者進めない)と二ゴロ(走者進む)を打った場合では大きな差が生まれます。
公式戦で接戦となったときの”1点の差”は非常に大きいので、ケースごとに必要な進塁打のパターンを頭に入れて、練習試合で試しておくことが公式戦で生きてきます。

🥎 ≪テーマ例5≫ 球数を抑える配球パターンを作る

投手がより良いパフォーマンスを試合の最後まで行なうために、”球数を抑える”ことは有効です。
投手にはそえぞれ得意な球種・コースがあるので、それを踏まえ(三振を取る だけではなく)少ない球種でアウトを取る”必勝パターン”を普段の練習・ミーティングの中で打ち合わせし作っておきます(できれば1パターンでなく2・3パターン)。

練習試合では、必勝パターンをベースに「●回を●球までに抑える」という目標球数を設定し、少ない球数で相手打者を抑える方法を試してみます。(三振に頼らず、初球打たせる配球…もあり)
”どのコースに””どの球種を投げて””どこに打たせる”のか?考えながら投球できると、この経験が必勝パターンをより磨き公式戦のピッチングに生きてきます。

🥎 ≪テーマ例6≫ 意図的に”自分の状態”を見極めて試合に臨む

今現在の自分の状態(調子)は良いのか?悪いのか?を把握して練習試合に臨みます。

人間は誰でも調子の良し悪しがあるものですが、
 調子が良い選手は     なぜ今調子がいいのか?
 どうすれば本番の試合まで 調子をキープできるのか?
 また           もっと状態をあげることができるのか?
考えて練習試合で試すことで、いざという時の自分の調子のコントロールができるようになります。
 逆に調子が悪い選手は冷静に自分を分析し、なぜ調子が悪いのか?
 どうしたら本番の試合まで 調子を戻すことができるのか?
好調のときと同様に考えて練習試合で試すことで、調子が悪い時でもその中でできる最良のパフォーマンス方法を生み出すことができます。

🥎 ≪テーマ例7≫ どんな形でも勝ちに行く

時期によっては、練習試合の最大の目的が ”勝つこと” になる時期があります。
チームとして”勝ち”を積み重ねることはそれ自体が自信につながるので、上記テーマ例は頭に踏まえながらも、どん欲な姿勢で勝ちに行きます。このテーマに限っていえば”内容”でなく問われるのは”結果”です。

※ 「いつでも」「最後まで」上達の場と意識する

練習試合では相手のレベルにより点数に差がついてしまうケースもありますが、チーム・選手にとって貴重な実戦の場であることに変わりはありません。
大差であっても、自分たちが行ないたい野球・テーマに真摯に取り組む姿勢を失わないようにします。
 ● 相手投手が速球投手であれば、送りバントや盗塁を使わず
      しっかりと打つ練習の場面 として捉え全力でバットを振る。
 ● 相手の打球が内野ゴロが多ければ、内野守備連係・ベースカバー・
        カバーリング 等チームプレーを徹底する場面と捉える。

チームとして もっともっと鍛えたい・最後まで上達したい という気持ちを持つことで、いかなる練習試合であっても無駄にすることなく本物のチームを作る土台となっていきます。


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