★【チーム作り】練習への取り組み方は全員で共有・常に意識
(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤康博

3年間という限られた時間で上達を目指す高校野球において、 日々の練習に取り組む上でどういう姿勢で取り組むべきか? をチームとして共有しておくと、個人の能力を最大限に高めることができ、またチームとしても練習の質を高めることができます。

最新の高校野球専門誌は、こちらのリンクにまとめています
(月1回情報更新)👇


日々の練習をつかさどるベースとなる考え方なので、新年度や新チームスタート時等新しく始める段階でミーティング時に共有、選手の意識を高めるようにします。
↓ チーム作りに関する項目は、こちらから!
★【チーム作り ここからスタート】個の力を掛け算でつなぐ”チーム作り”|工藤康博
🥎 練習の意図を理解して行なう
それぞれの練習メニューには”どこを強化する練習か?”意図があるので、それを理解して行なうことで効果に大きな差ができます。
アップ ● ストレッチする場所(どこを伸ばすか?)を明確にする
ダッシュ
● 自分の足が速くする(体慣らしではない)意識で走る
ランニング(長距離走)
● 有酸素運動の効果を理解して行なう
有酸素運動→酸素を取り込みながら行う3分以上の長い運動。
メリットは、 心拍数が減る・血圧が下がる・取り込んだ酸素を効率よく使える・脂肪の酸化を促進させる 等、主に心肺機能が向上し疲れにくく動きやすい体を作ることができる ことです。
● 自分の体のレベル・状態・限界値を把握し上げる
● 100%の状態を作るための調整法を作る
キャッチボール
● 足を動かし正面に入って捕球する練習
● 両手捕球し素早い握り替えの練習
● 相手の胸(狙ったところ)に投げる練習
● さまざまな送球方法の練習
ノック ● 打球まで速く到達する練習
● ステップワーク・捕球してから素早さの練習
● 送球の正確さの練習
バッティング
● フルスイングで振る力をつける練習
(疲れてきても、手を抜かない)
● 飛距離を伸ばす練習
● (さまざまなボールに)タイミングを合わせる練習
● 逆方向に打つ練習
トレーニング
● 体に負荷をかけての成長を理解する
● 負荷の強度を成長に応じて上げる
練習全体 ● 練習に取り組みやすい雰囲気作り・声かけ
● 熱中症等、準備することで避けられるリスクは避ける

🥎 全力で行なう、中途半端に行なわない(中途半端ならやらない)
練習は常に全力で行なうことを守るようにします。中途半端に行なうのであれば、練習はやらないようにします。
◉ 中途半端なら練習はやらないほうが良い理由
≪中途半端な動きを覚えてしまう≫
人間の体は、繰り返し行なった動作を学習し再現することができます。
常に全力で練習を行なうと体が学習し”全力を再現できる”ようになりますが、中途半端で練習を行なうと体は”中途半端を学習”してしまいます。これでは、いざ試合のとき全力を出すことができず(体が覚えていないため)中途半端なプレーできなくなってしまいます。
≪チーム内に伝染する≫
チーム全体で行なう練習は、チームの雰囲気が大きな影響を与えます。
全力で取り組む選手が多ければそうでない選手も引っ張られて全力で行なうようになり、良い雰囲気の練習になります。
逆に中途半端に取り組む選手が多いと、他の選手にも中途半端が伝染してしまいそれがチームの雰囲気となってしまいます。
中途半端に練習をするくらいなら練習しない方が良いため、何が何でも練習に強制参加…ではなく、種々の理由で全力が難しい…と選手が感じた場合は選手の意志で練習から抜けることも良い考え方になります。
(ケガの場合はもちろん、気分が乗らない…ことが理由で抜けるのもOK)
◉ 長時間の練習も避ける
練習が長時間になると、その練習に耐え切れるよう体が自然と動きをセーブし長時間持つような動きになってしまいます。
結果、全力で走る・全力で振る という習慣が身につかなくなり、高校野球3年間での上達もあまりないまま終わってしまう可能性が高くなります。

🥎 ”メニューをこなす”・”現状維持”の練習はしない
練習では、打撃・守備・走塁(・投球)と様々な練習があるため、
できない技術を出来るようにする ためでなく、
種々の練習メニューをただこなす ための練習
になりがちです。
当然上達のためには練習を毎日続けることが重要ですが、高校生の場合だとただこなす練習を行なっても ”球速が速くなった”・”打球の飛距離が伸びた”というケースもあり、これが”技術の成長”でなく”体の成長”による要因である可能性も高いため、常に
”こなす練習をしない”・”現状維持の練習をしない”
ことを意識しておくことが重要になります。
上達のために常に今できない技術を練習し、できるようになることを実感できるように意識して練習を積み重ねることが大切です。
● 今できない技術を明確にする
● できるようになりたい技術を明確にする
● 出来るようになるために必要な練習は何か?を明確にする
(具体例) 球速UPのためのフォーム修正
逆方向への打撃練習
・ 守備時の足運び
・ 安定した送球をするための練習
・ 走塁フォームの改善
時間をかけ繰り返し行なうことで体に覚えこませるよう練習し、技術を一つ一つを確実に身につけ3年間でのレベルアップを図ります。

🥎 つらいことを”個人”でなく”チーム”で乗り越える
◉ つらい基礎演習をチームで乗り越える
例えばランニングメニューのような
”ただきつい…” ”早く終わらないかな…”
と思うようなメニューのとき、個人で苦しいことを乗り越えるのは本当に強い意志がないとなかなか難しく人の目がないとついつい手を抜いてしまいがちになります。
このとき、チーム全体でしっかりと追い込んで終わった時には「ナイスラン!!」
と声掛けするようなチームの雰囲気を練習の中で作ることで、”個人のつらい練習”から”チーム全体で乗り越える練習にすることができます。
◉ 全員が当事者となるような練習にする
また打撃練習のような打っている選手がメインとなる練習の際、それ以外の守っている選手・打撃投手…他の選手にとっては「早く自分の番が回ってこないかな…」と自分の打撃順番を待つだけになりがちです。
全員が当事者となる より意味のある練習とするためには、
守っている選手 ⇒ 守備練習
打撃投手 ⇒ 投球練習
という意識で取り組むことは基本ですが、練習にかかわっているすべての選手が打っている打者に対して”声を出す””アドバイスや激を飛ばす”ことで、練習に対しての意識をチームとして高めることができ練習が活性化します。
このような雰囲気をチーム内に浸透させることで、練習への取り組みが高まり結果チーム力の向上につながります。

🥎 受けた注意は素直に受け止める
練習で注意を受けた際は、自分の考えがどうであれまずは素直に受け止めて改善をしていくことが成長につながるポイントになります。
練習の中で注意をする…ということは”注意する相手の成長につながれば…”と言っていることが多く、”気にくわないから文句を言っている”でないことがほとんどです。
感情のコントロールは難しいですが、まずは素直に受け止めます。その上で自分にとって必要な事項だと判断した場合は黙って流してOKです。
また、自分が注意する側になった際に”こいつに言うなら…”と思われるためには(”お前に言われたくない”と思われないようにするためには)普段の練習の姿勢で示す(相手に注意できるほど頑張っている人だ…と思わせる)ことが重要です。
相手の行動に問題がありそうだが、自分はどうだろうか?
しっかりとできているのだろうか?
相手の行動を自分に置き換え振り返ることを常に行なうことが重要です。
(例)
「真剣にランニングメニューをやろう」と注意したいのであれば、
自分自身も真剣にメニューをやり続ける。
誰かに何かを注意するのであれば、それを発する方にもプレッシャーがかかる… ということです。

🥎 ”試合で活躍する”ことを意識して練習する
選手として試合に出場するためにはチーム内の競争を勝ち抜きベンチ入り→レギュラー入りする必要があり、練習の段階で試合で活躍できるレベルを示す必要があります。
試合で活躍できるレベルになるためにどうすれば到達できるか?考え、試合を意識して練習することが重要です。
練習メニューの1つ1つで身につける技術は、試合で活躍できる選手になるための”ピースの1つ”になりますが、この”ピース”を地道な練習の積み重ねでたくさん作り、組み合わせることで試合で通用するよう技術を持った選手になっていくイメージです。
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◉ 試合で通用する選手になるための”ピース”例
≪打撃≫ スイング力・ミート力・飛距離・バント等
≪守備≫ 守備範囲・打球予測・捕球・送球・状況判断
≪走塁≫ 走力・判断力・走塁技術・相手へのプレッシャー
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必要な技術項目(ピース)を列記しておくと、
● 身についており、試合で生かせている項目
● 身についているが、試合で生かせていない項目
● 身についていない項目
が明確にでき、必要なピースはなにか?がわかります。特に”身についているが、試合で生かせていない項目”に関し
”この技術はここでも使えるかもしれない…”
”もっとこういう考え方も出来るかもしれない…”
と、他のピースが組み合わせ試合で通用する技術として生かせるようになることもあります。
真面目に練習する選手ほどこの”ピース”を多く持っているので、上手に組み合わせることで試合で活躍できる選手に一気に飛躍することができます。

🥎 PDCAを考え練習する
一つ一つの練習をより効果の高いものにするため、PDCAを考えて練習を行ないます。

PDCAサイクル → 品質管理など業務管理における継続的な改善方法。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Act(改善)の4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法。
Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
Do(実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施・成果が計画・目標に沿っているかどうかを評価する。
Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとに各段階のレベルを向上させて、継続的に業務を改善する。

◉ PDCAの例 打撃で「飛距離を伸ばす」
≪Plan(計画)≫
● スイングの改善や筋力トレーニング等、具体的な計画を立てる。
今よりスタンスを広げると、飛距離が伸びないか?
今より足を上げてステップすると、飛距離が伸びないか?
バットが出る軌道を変えると、飛距離が伸びないか?
● 具体的な目標を設定する。
→ 数値で設定できれば良いが、
いつもの練習グランドの”○○まで飛ばす!”でも構わない
≪Do(実行)≫
● 計画に基づいて練習を行なう。
≪Check(評価)≫
● 飛距離を計測し、目標飛距離にどれだけ近づいたかを確認する。
● スイングの映像分析で、改善点や成功した要素を確認する。
→ 計画通りにスイングできている時とできていない時を比較し、
飛距離の差を確認する。
MLB・NPBのホームラン打者の動画を見て、自分と比較する。
→ ここから”1つの正解”を見つける。
(自分なり・自信がない… でもOK)
≪Act(改善)≫
● 評価結果をもとに微調整や計画の変更を行なう。
◉ P→D→C→Aを繰り返す
このサイクルは1回で完全に問題解決することは難しいですが、繰り返すことで解決にどんどん近くなり、結果技術を高めることにつながります。

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— 工藤 (@kud1021) August 30, 2023
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