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★【チーム作り】声を出す・声を掛ける

(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤康博

野球ではよく「声を出せ!」「声が小さい!」と指導者から言われることが多いですが、なぜ声を出すのか?を十分理解しないまま声を出しているケースが非常に多いです。
確かに強いチームは非常によく声が出ており、その声は相手を圧倒するほどの迫力があり内容も意味のあるものになっています。

声を出すメリットと声を出すタイミング・内容を知ることがチームのパフォーマンスUPにつながります。

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★【チーム作り ここからスタート】個の力を掛け算でつなぐ”チーム作り”|工藤康博

🥎 声を出す効果

◉ 恐怖を緩和する

人間は、恐怖を感じたときに大声を出した方が平常心に戻りやすい という実験結果があります。
また恐怖は脳に強くインプットされる感情なので、特に試合ではエラーや失敗が心理的に反復しやすい特徴があります。

このような場合、声を出すことだけでも失敗のイメージを減らし恐怖や緊張を緩和する効果があります。
ただ、極度に緊張すると声が出なくなくなってしまうことがあります。これを防ぐには、普段の練習から声を出す訓練をしておくことで防ぐことができます。

◉ 冷静な判断を促す

自分が出した声は自分の耳で聞くことになり、これにより自分の気持ち・状況を認知することができます(自己認知)。この認知は、頭が真っ白になるのを防ぐ効果があります。
自分から声を出すことで、置かれている状況を認知し緊張状態の中でも冷静に思考を働かせることができるようになります。

◉ 意思疎通を図る

例えば野手の間に上がったフライをどちらが捕るか?は、声を出すことで意思疎通を取ることでスムーズに対応することができます。特にこの時、相手の名前・ポジションで呼ぶことで誰に声を出して伝えているのか?を明確にすることができます。
また、浮足立っていると感じたチームメイトがいたときには名前を呼んであげると「自分の存在を承認してもらえている」と感じ、落ち着きを取り戻すきっかけになる可能性があります。

◉ パフォーマンスを上げる

声を出すことで筋出力が5〜6%上がる実験結果があります。よくテレビ中継で投手が投げた後に声を出していますが、この筋出力を上げるためのものです。
大きな声を出すことは、酸素を多く取り入れ筋力をほぐす効果があります。

ただし、声を出すことばかり意識すると試合状況への注意が散漫になってしまうことがあるので注意が必要です。

◉ 集中力を高める

人間は、体の損傷を防ぐため心理的な限界が肉体的な限界よりも先にくるようなブレーキの本能が備わっております(頭ではこれ以上力を出すことができないと思っていても、実際にはまだ筋肉にはまだ余裕があるギャップ)

この本能レベルで作られるブレーキを声を出すことで外し、雑念を振り払い集中力を上げることができます。

◉ チームの一体感を作る

人の思いは思考になって言葉になり声として出力されます。例えチーム全員の思いが一つになっていても声として出さなければチームの一体感はできにくいです。
声を出し作られた一体感は、試合の中で「流れ(心理的な感覚) 」を生み出します。負けている時でも優位に進めているような雰囲気で(自分たちが相手より優位になっている心理的な感覚で)試合をすることができます。

ただ闇雲に声を出す…ということは求めないようにします。むしろ無駄と思われる声は出させないようにします(例 にぎやかし程度)。
どういう時に声を出すべきか?はミーティング等を使い選手全員で共有し、必要時に効果の高い声掛けができるようにします。


野球において「声を出す」というのは「さあいこう!」等活気を出すためであることが多いですが、声を出す重要な意味合いとして活気を出すこと以上に
      次のプレーを予測し、準備や確認をするための声
をチームとして重要視します。
”声”というよりも”会話”をすることでコミュニケーションを取ることが重要であり、これにより個人・チームとして事前にリスクを認識しそれに対し準備をします。

🥎 100%の確認

野球にはミスがつきものなので、そのミスによる傷口を最小限におさえるために 例えば守備であればカバーリングを行ないます。

このとき、”うちに限って(この場面では)ミスはしないだろう…”と油断や慢心をしてしまうといざというときに行なうべきカバーリングを怠ってしまいます。
普段の練習でカバーリングの動きを身につけていてもそれはあくまでもマニュアル化された動きになり、
 ● 想定外の動きが必要になったときどうしたら良いかわからない…
 ● カバーに行く位置が甘く、結局ボールを後ろに逸らしてしまう。
                   (カバーに行った意味がない)
という状況になってしまいます。これは技術の問題でなく、意識があれば十分に実行することが可能なことです(チームが強い・弱いは関係ない)。

◉ 自分で確認 + チーム全体で確認

このようなリスクを事前に認識し回避する能力を養うには、
     常に周囲に気を配る(何か変わったことはないか?)
       ミスがあったらどうするか?想定する
    相手が作戦(盗塁・エンドラン・スクイズ等)を
                してきた場合の対応を想定する

など、考えられるリスクを常に心配し確認し続けることが重要です。

確認は、①まず自分がすべきことの確認を頭の中で行ない、②次にチームメイトが確認もれしていることがないよう声掛けし確認し合います。
こうすることでチームとして
              100%の確認
を常に行なう状態を保てることができます。100%の確認のためには、声掛けが重要な役割を果たします。

🥎 攻撃時の声掛け

 ● アウトカウントの確認
 ● 塁状況の確認
 ● 相手の守備位置の確認
   (例 前進守備ならバックホームを狙っている)
 ● 状況に応じた走塁判断の確認
   (例 3塁走者は内野ゴロならゴーなのか?ストップなのか?)
 ● サインの確認(ただし、相手にバレないように)

🥎 守備時の声掛け

 ● アウトカウントの確認
 ● 守備体形・連携(中継プレー等)の確認
   (例 走者3塁のとき、バックホームか?1塁か?)
 ● 打球方向の予測や状況判断
   (例 走者1塁のときは、右方向の打球対応を確認)
 ● 相手の作戦の予測・警戒ポイント
   (例 三塁手にバントの警戒 二塁手・遊撃手に盗塁の警戒)
 ● サインの確認(ただし、相手にバレないように)

        ↓ ケース別の”プレー前の声掛け”は…

※ 当たり前のことこそ声掛け

特にどんなに当たり前と思っていても、確認を怠らないよう毎回声掛けをすることが重要です。

声掛けしなくてもできる可能性が高いプレーであっても、声掛けし確認することでより確率を高めることができます。
また同じ場面でも打者・走者の反応で準備の内容を変える必要もあり、そのときに当たり前のことであっても行なう声掛けは重要な役割を果たします。

🥎 練習時の声掛け

声掛けは試合でいきなりすることはなかなか難しいため、普段の練習から行なうことが重要です。練習での良い雰囲気を作り、選手同士でレベルアップできる(問題点をそのままにせず、その場で解決するチームの文化ができる)ようになります。

◉ 問題点・判断基準を共有する声掛け

練習で行なわれる様々なプレーに対し
 ● ミスに対し、どうすれば良かったのか?その場で声をかける。
 ● 良いプレーに対し、声を出して褒める。
これを日常的に行なうことで、チームとして”どういうプレーが良く、どういうプレーが悪いのか?” 判断基準が共有できていきます。
この”判断基準の共有”は試合でのとっさのプレーの際にも必ず生きてきます。

◉ つらい基礎演習をチームで乗り越える声掛け

例えばランニングメニューのような
        ”ただきつい…” ”早く終わらないかな…”
と思うようなメニューのとき、個人で苦しいことを乗り越えるのは本当に強い意志がないとなかなか難しく人の目がないとついつい手を抜いてしまいがちになります。
このとき、チーム全体でしっかりと追い込んで終わった時には「ナイスラン!!」
と声掛けするようなチームの雰囲気を練習の中で作ることで、”個人のつらい練習”から”チーム全体で乗り越える練習にすることができます。

◉ 全員が当事者となるような練習にする声掛け

また打撃練習のような打っている選手がメインとなる練習の際、それ以外の守っている選手・打撃投手…他の選手にとっては「早く自分の番が回ってこないかな…」と自分の打撃順番を待つだけになりがちです。
こういう時に全員が当事者となる より意味のある練習とするためには、
          守っている選手 ⇒ 守備練習
          打撃投手 ⇒ 投球練習
という意識で取り組むことは基本ですが、練習にかかわっているすべての選手が打っている打者に対して”声を出す””アドバイスや激を飛ばす”ことで、練習に対しての意識をチームとして高めることができ練習が活性化します。


このような練習時の雰囲気をチーム内に浸透させることで、練習への取り組みが高まり結果チーム力の向上につながります。


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