伸び悩みとの向き合い方 - 停滞期を乗り越えるための心理学
どうも、足ひれ社長のヨシです!
「また記録が出ない・・・」
「毎日練習しているのに、なんで伸びないんだろう・・・」
「このままじゃダメかも・・・」
こんな思いを抱いたことはありませんか?
今日は「チャレンジチューズデー」ということで、スポーツ選手なら誰もが経験する「停滞期」いわゆる「スランプ」について、その心理学的メカニズムと乗り越え方を、私の経験も踏まえながらお話しします。
私も何度も苦しんできた停滞期について、今まさに悩んでいるあなたやこれからきてしまうかもしれない場面に備えて、少しでも力になれると思うんで、最後まで読んでいってください。
また、周りに苦しんでいる仲間がいれば、「朗報だよ〜!」とこの記事をシェアしてあげてください。
なぜかというと、その停滞期は、実は「成長の証」かもしれないから。
にわかには信じがたい言葉かもしれませんが、これから科学的な根拠と私自身の体験、そして指導者として見てきた数々の成功例をもとに解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、今の壁を乗り越えるための新たな視点が見えてくるはずです。
なぜ停滞期は避けられないのか?S字成長曲線の科学
まず知っておいてほしいのは、「人間の成長は直線ではなく、S字カーブを描く」という事実です。
これは水泳に限らず、ビジネス、語学学習、筋トレなど、あらゆる分野で確認されている科学的事実。
どういうことかというと、私たちの成長は主に3つの段階を経ます。
初期の急成長期
👉 始めたばかりの頃は、取り組みの成果がすぐに現れる停滞期(プラトー)
👉 ある程度の水準に達すると、同じ努力をしても成果が出にくくなるブレイクスルー後の飛躍
👉 停滞期を越えると、再び急成長する可能性がある
特に初心者の頃は、基本を覚えていくだけで記録が伸びていきます。「やればやるほど結果が出る!」と感じる、とても気持ちのいい時期です!
でも、ある程度の水準に達すると、同じように練習しても、以前ほど結果が出なくなる時期が必ずやってきます。
これは怠けているわけでも、才能がないわけでもなく、人間の身体と脳の「適応」という自然なメカニズムなんです。
簡単に言うと、身体が現在のトレーニングに「慣れて」しまい、それ以上の刺激がないと変化が起きにくくなる状態です。
でも、ここで諦めてしまうやふさぎ込んでしまう人が多いんですよね・・・
私の体験:2度の壁に直面した競技人生
実は、私自身、フィンスイミングの競技人生の中で大きく分けて2回の停滞期を経験しています。
1回目の停滞期:代表選手の座に慣れた時期
最初の停滞期は、日本代表になったあとの時期でした。当初は代表になることが夢で、必死に練習していました。でも、代表に選ばれるようになると、徐々にその環境に「慣れて」しまったんです。
「今回もなんとか代表には残れるだろう」
そんな気持ちが無意識のうちに芽生え、取り組む姿勢が少しずつ緩んでいきました。もちろん、表面上は一生懸命やっているつもりでしたが、心のどこかで油断があったんでしょうね。
その結果、ベストタイムはなかなかご無沙汰になり、徐々に周りとの差も縮まってきてしまいました。
当時の私の気持ちを正直に言うと、「このままじゃダメだ」という気持ちと、「もう今の自分のやり方では限界なのかも…」という諦めに近い感情がありました。
でも、この壁を乗り越えるきっかけとなったのは、思い切った環境の変化でした。
なんと、言葉もわからない学生ながら、単身で韓国に武者修行に行ったんです!🇰🇷
当時から世界的な強豪国だった韓国で練習することで、自分の世界観が一気に広がりました。それまでの自分の環境(日本)ではある意味「トップクラス」という安心感があったのに対し、韓国では女子選手についていくのもやっとで、男子選手には絶対に勝てないという現実・・・。
「これが世界の高みか・・・」
そこで自分のちっぽけさを痛感し、本当に目指すべき場所を再確認することができました。視野が広がったことで、モチベーションも再燃し、トレーニング方法も刷新。
結果として、その後の競技人生を大きく変えていくきっかけとなり、後には400mでは記録を7秒近く更新し、今ではその記録が10年間破られていない日本記録として残っています。
2回目の停滞期:MVP獲得後のイップス
2回目の停滞期は、むしろ最も輝いていた時期の後に訪れました。日本選手権で2年連続MVPを獲得するほど好調だったのですが、その後、技術的には練習を積み重ねていたにも関わらず、伸び悩みの時期が来たんです。
たくさんの方々から応援していただいたり、期待してもらったり、それに応えられるよう、また、自分自身ももっと高みを目指したい!と思えば思うほど、心の中では潜在的に逆方向へ️️。
気持ちと裏腹に、無意識に身体が動かなくなってしまう運動障害「イップス」に徐々に陥り、メンタル的に潜在的に疲弊していたんです。さらに、そこへコロナ禍が襲来。
それでも、できることを模索しながら取り組みました。逆に、世界が止まってしまったコロナ禍だからこそ、そのプレッシャーや焦り、不安からいい具合に抜け出すことができ、コロナ明けに練習を再開してからは、だいぶ調子も本調子に戻りつつありました。
「これは次の大会でおそらく5,6年ぶりのベストタイム更新が見えてきた!!」と久しぶりに自分に自信を持てるようになってきた矢先、そこで突然の足首の怪我。いろいろあがいてみたものの解決せず、結局、これが引退を余儀なくされる原因となりました。
この2回目の停滞期は、モチベーションではなく、身体的な問題が原因でした。残念ながら、この壁は完全には乗り越えられなかったのが現実です。
これらの経験から、停滞期には大きく分けて「精神的な壁」と「身体的な壁」があることを学びました。どちらも決して無視できませんが、アプローチの仕方は少し異なります。
指導者として見た停滞期突破の成功例
指導者になってからは、多くの選手の停滞期を見てきました。その中でも特に印象に残る2つの事例をお話しします。
30代目前で記録が伸び悩んだベテラン選手
この選手は子どもの頃からずっと水泳を続けてきた大ベテランの女性。20代後半から30代間近という、スポーツ選手としても一般的な体力的にも、そして社会的にもひとつの区切りとなる時期に差し掛かるものの、なかなかベストタイムが更新できていない状態でした。
さらに、ずっと目標としていた大舞台に出場するには、水泳の常識的に考えたら可能性がほぼゼロに近い状況・・・
そんな状態でいちかばちかだったのでしょうか・・・?(笑)私が指導を引き受けることになり、彼女から目標を聞いたときには正直「無謀だな」と思うくらいでした…
でも、彼女は本気で全てをかけて取り組んでいる️。だから私も「これしかない!」という、無謀な挑戦を達成するための一か八かのプランを立てました。正直に言えば、このプランは過酷なもので、「これで無理なら仕方ない、というかこのプラン通り行っても、達成できるかはわからない」と思えるほどの挑戦でした。
内心、その可能性は数パーセントしかないと思っていました。
しかし、最初に決めたコンパス(方向性)を最後までぶらさずに取り組んだことで、紆余曲折ありながらも、なんとその後、4年越しにずっと目標としていた夢を達成することができたんです!
競技復帰後の高すぎる壁に挑戦した選手
もう一人の例は、一度選手を離れた後に復帰した選手の話。
しばらく競技から離れていたため、もちろん復帰後は思うようなパフォーマンスが出ず、体力も元の半分以下。タイムも自己ベストからかけ離れた状態でした。しかも目標は離脱前のタイムを大きく上回る、一見、高すぎるハードルでした。
本人のポテンシャルを理解していた私は、その強い覚悟に応えるために、年単位の長期計画を一緒に考えました。
先ほどの例と同じく、無謀とも思える挑戦は順調な時もあれば、予想外のトラブルで振り出しに戻されることもありました。それでも本質を見失わないよう計画の根幹に立ち戻り、柔軟に対応し続けた結果、3年越しにその目標を達成することができました!
この2つの成功事例から学んだことは、次の2点です。
徹底的な計画と揺るがないコンパス
👉 まず初めにやるべきことは、目標達成までの計画・プラン作り。目標から逆算した細かな計画が、迷いの中での道標となります。他力を借りる勇気
👉 一人で悩むのではなく、コーチや仲間など、外部の視点を取り入れることが必ず突破口になる。
停滞期を見極める3つのサイン
では、自分が停滞期にあるかどうか、どう見極めれば良いのでしょうか?以下の3つのサインに心当たりがあれば、あなたは今、停滞期に直面している可能性が高いです。
1. 守りの姿勢
「記録を更新する」より「現状維持」に意識が向いていませんか?
「もっと上を目指したい」より「今の記録を下回らないように」という思考が強くなると、無意識のうちに挑戦を避けるようになります。挑戦なくして成長はありません。
2. 情熱の低下
トレーニングへの情熱が薄れ、「やらなきゃいけないから」という義務感だけで続けていませんか?
以前は楽しかった練習が単調に感じられ、「早く終わらないかな」と考える時間が増えたら要注意です。
3. 自己信頼の揺らぎ
「これが自分の限界なのかも」と考え始めていませんか?
自分の能力に対する信頼が揺らぎ、「もうこれ以上は無理かも」という諦めの気持ちが芽生えたら、それは停滞期のサインかもしれません。
停滞期突破の4つの心理的アプローチ
停滞期を突破するには、テクニックだけでなく、心理的なアプローチが重要です。私の経験と指導から生まれた4つの方法をご紹介します。
1. 初心に返る
競技との出会いや原点を思い出してみましょう。なぜこの競技を始めたのか?何に魅力を感じたのか?
私自身も代表落ちした後、「なぜ競技をしているのか」を考え直すことで、本当に大切で、自分が欲しているものは「日本代表というステータス」ではないと気付けて、純粋な向上心を取り戻すことができました。
2. 環境を変える
韓国への武者修行が私の転機となったように、思い切った環境の変化が新たな刺激となることがあります。
環境を変えるというのは、必ずしも海外に行くことだけではありません。練習内容、トレーニング場所、フォーム、日常生活、自分の常識など、何か一つでも変えてみることで、新しい気づきが生まれるかもしれません。
3. コンパスを固定する
大海原で迷子にならないためには、コンパス(方向性)が必要です🧭
目指すべき明確なゴールと、そこに至るまでの計画を立てましょう。この計画が、迷いの中での道標となります。成功事例で紹介した選手たちも、明確な計画があったからこそ、困難な状況でも諦めずに続けられたのです。
4. 他力を借りる
一人で考え込むと、メンタル的にも行き詰まりがちです。コーチや仲間など、外部の視点を積極的に取り入れることで、思いがけない打開策が見つかることがあります。
「人に頼るのは弱さの表れ」と思う必要はありません。むしろ、他者の力を借りれる勇気こそ、強さの証です。
明日から試せる!停滞期脱出3ステップ実践法
最後に、明日から始められる具体的な3ステップをご紹介します。
1. 現状の正確な把握
まずは、今の自分の状態を客観的に把握しましょう。
記録の推移をグラフ化してみる
トレーニング内容と結果の関係を分析する
体調や気分の変化を記録する
データを可視化することで、感覚ではなく、事実に基づいた判断ができるようになります。なんとなくの感覚で見るのではなく、数値としてデータとして視覚的に見てみると、意外なことに気付けることもあります。
2. 一度きりの大胆な変化
次に、何か一つだけ、思い切った変化を取り入れてみましょう。
練習メニューの刷新
トレーニング方法の変更
練習環境の変化
私が韓国に行ったのも、このような「大胆な変化」の一例です。すべてを変える必要はありませんが、何か一つでも大きく変えることで、脳と身体に新しい刺激を与えることができます。
3. コンパス設定
達成したい目標から逆算した計画を立てましょう。
具体的な目標を設定する(例:「3年後に日本代表になる!」)
目標達成に必要な要素を洗い出す
月単位、週単位、日単位で何をすべきかを明確にする
このコンパスがあれば、迷いの中でも方向性を見失わずに進めます。
まとめ:停滞期は次のステージへの通過点
停滞期は失敗でも終わりでもなく、成長過程の必然的な段階です。
水面下では、目に見えない変化が積み重なっているのかもしれません。やがてそれが「臨界点」を超えたとき、大きな飛躍につながるのです。
私の経験から言えることは、「停滞期を経験していない成長はない」ということ。今、あなたが停滞期に直面しているなら、それはむしろ次のステージへの準備期間かもしれません。
諦めずに、新しい視点で挑戦を続けてください。きっと、思いがけない成長が待っていますよ!
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
この内容良かった!勉強になった!と思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援していただければ嬉しいです...!
みなさんは今、どんな停滞期と向き合っていますか?また、この記事の中で最も試してみたい方法はありましたか?ぜひコメント欄で教えてください!
それではまた次回お会いしましょう!
またね〜
フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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