『モチベーション』を引き出す 「◯的動機付け」と「●的動機付け」の極意
どうも、足ひれ社長のヨシです!
「やる気スイッチが入らない・・・」
「今日はなんかやる気が出ない・・・」
「目標はあるのに、続かないんだよなぁ・・・」
こんな風に感じることって、誰にでもありますよね。
選手として、そして指導者として20年以上スポーツに関わってきた私も、何度もこの壁にぶち当たってきました。
むしろ、これが「普通」なんです。
常に100%のモチベーションを維持できる人なんて、いません。
それは選手も、コーチも、トップアスリートも同じ。
今日は、そんな「やる気の波」とどう向き合えばいいのか、選手とコーチ、両方の視点からお話ししていきましょう。
モチベーションの2つの形
まず知っておくべきは、モチベーションには大きく分けて2種類あるということ。
①内発的動機づけ
「自分がやりたいからやる」状態です。
例えば・・・
・純粋に楽しいから練習する
・もっと上手くなりたいと思って自分から取り組む
・新しいスキルを習得するのが面白くて夢中になる
・自分の記録を更新したくて頑張る
⇒この場合、誰かに言われなくても、自然とやる気が湧いてきます。まるで、お腹が空いた時に食べ物が美味しく感じるように、活動すること自体が楽しいんです。
②外発的動機づけ
「外からの刺激でやる気になる」状態です。
例えば・・・
・コーチに言われたからトレーニングをする
・ライバルに負けたくないから練習する
・ご褒美があるから頑張る
・親や先生に期待されているから努力する
⇒これは、活動自体よりも、その結果得られるものが目的になっています。例えるなら、おいしくない薬でも、健康になるために飲むようなもの。
「え?それって②の方が悪いんじゃ・・・?」
そう思いましたか?
確かに、長期的な成長を考えると、内発的動機づけの方が望ましい。でも、実は外発的動機づけにも大切な役割があるんです。
私自身、大学・大学院時代に鹿児島で一人で練習していた時、この事実に気づかされました。
「やらされる環境って、実は贅沢なんだ・・・」
誰もいない環境で、すべて自分で決めて、自分でやらなきゃいけない。その時初めて、外から背中を押してもらえる環境のありがたみを知りました。
その時の経験はこちらをぜひ・・・👇
内発的動機づけを引き出す技術
では、どうやって選手の「やりたい!」という気持ちを引き出すのか?
目標はあるのに、なかなかモチベーションが続かない。誘惑に負けてしまったり、練習を怠ってしまったり、そんな自分が歯がゆくてさらに嫌になる...。この負の連鎖に陥る選手は本当によくいると思います。
実は私自身も、そんな時期がありました。しかも、私は遺伝子分析の結果、「モチベーションが持続しにくい遺伝子」の持ち主だったんです・・・(笑)
でも、これは誰にでも起こる当たり前のこと。それを無理やり矯正する必要はありません。
その代わり、私が実践しているのは「目標設定の深掘り面談」です。
ここでのポイントは、こちらから「これを目指せ」と押しつけないこと。まさにコーチングの真髄で、相手が本当に思っているなりたい自分や目標・夢を聞き出し、深掘りしていきます。
例えば、ある選手との面談。
最初は「なんとなくトップを目指したい」というような漠然とした目標。でも、そこから丁寧に掘り下げていくと・・・
「実は、世界で戦える選手になるために日本記録を出したい」
「憧れの選手のように記録だけでなく、人として立派な選手になりたい」
「結果を出して支えてくれる人たちに恩返しがしたい」
こんな本音が出てきます。
ここで重要なのは、「押しつけない」こと。
目標は必ず本人から出てくるもの。コーチは、その本音を引き出し、整理する役割に徹します。
そして、その目標と現状のギャップを見つめ直し、具体的なステップに落とし込んでいく。
きちんと整理すれば「今の自分」と「なりたい自分」は、実は地続きでつながっていることを気づかせることができるんです。
それを選手と一緒に確認し、道筋を作っていく。この作業が、内発的動機づけを高める第一歩となります。
外発的動機づけの戦略的活用
では、外発的動機づけはいつ使うのか?
実は、私の指導の9割は内発的動機づけを重視しています。でも、残りの1割で、あえて外発的動機づけを使うことも。
特に効果的なのは、以下の2つの場面。
①目標に向けたスタート時の習慣づけ
新しいことを始める時の「最初の一歩」は、時に外からの後押しが必要
②内発的動機づけが高い選手の弱点克服
自主性が高い選手でも、苦手分野は避けがち。そんな時は外からの刺激も有効
ただし、これは「やる気がない」選手に対する強制とは違います。
むしろ、
「やる気はあるけど、一歩が踏み出せない」
「目標は持っているけど、誘惑に負けそう」
という場面での補助的な活用です。
モチベーションの波と向き合う
人間の感情は、波のようなもの。
モチベーションだって、上がったり下がったりするのが当たり前。
大切なのは、その波と上手く付き合うこと。
高い波の時は、
その勢いをできるだけ維持する
具体的な挑戦に結びつける
良い習慣を作るチャンスと捉える
低い波の時は、
むやみに焦らない
無理に上げようとしない
次の波が来るまで、できることを少しずつ
そして何より、「低いのが普通」だと受け入れること。
それを踏まえたうえで、コーチとして意識していることがあります。
「高い波をどれだけ引っ張れるか」
「低い波をどこまで持ち上げられるか」
これが、指導者としての腕の見せどころ。
でも、波がまったくない時は?
その時は、無理に波を起こそうとはしません。選手の中に、本当の意味での「やりたい」という気持ちがないなら、それは受け入れるべきです。
明日からできる実践ポイント
最後に、具体的なアクションをお伝えします。
コーチができること
定期的な目標設定面談の実施
選手の「本音」を引き出す質問力の向上
適切なタイミングでの外発的動機づけの活用
「波」の状態に応じたアプローチの使い分け
選手ができること
目標と現状のギャップを書き出す
小さな成功体験を積み重ねる
「やらされ感」を「自分ごと」に変換する意識
モチベーションの波を記録し、パターンを知る
また、私からひとつアドバイス。
最初から完璧を求めないこと。
三日坊主でもいい、まず始めることが大切です。
そして、その一歩を踏み出した時、周りのサポートを最大限活用してください。それは決して「甘え」ではありません。
むしろ、その支援を受け入れる勇気こそが、次のステップへの原動力となるはずです。
コーチや伴奏者がいるという人は、それだけで大きなアドバンテージです。そんな恵まれた環境を自ら無駄にしないよう、波を引っ張ってくれる人をうまく活用していきましょう!
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう!
またね〜
フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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