AI時代の創作メモ|「グランプリ該当なし」。ネット小説大賞で起きた異例の結果、その意味とは(#創作論 #Web小説 #note #エッセイ #書籍化 #生成AI #画像生成AI)
こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。
先日発表された「第14回ネット小説大賞」の選考結果を見て、
「グランプリ・金賞該当なし」という異例の結末に
驚いた方も多いのではないでしょうか。
「ネット小説大賞」とは、
「小説家になろう」とタイアップして開催される
日本最大級のweb小説コンテストです。
そんな大きなコンテストで
「グランプリ」と「金賞」
トップワンツーとなる賞の該当なしは
かなり衝撃的です。
その一方で、優秀賞などの受賞作に目を向けると、
異世界転生ざまぁや溺愛、現代ダンジョンといった、
プラットフォームで盤石の人気を誇る
トレンド作品がずらりと並んでいました。
この、最高賞の不在と定番ジャンルの盛況という強いコントラスト。
これこそが、現在のWeb小説市場が抱え込んでいる
「構造的な歪み」を映し出す決定的なシグナルだと私は考えています。
昨日、エンタメの役割について
「日常を潤す水道水」と「熟成を要する高級ワイン」という例えで
現在のweb小説が抱える構造的な歪みを投稿しました。
今回のコンテストの結果は、
まさにこの二つの需要が、
商業出版の現場で如実に起こっていることを証明しているように思います。
今回の「グランプリ該当なし」という事実は、
決して書き手のレベル低下を意味するものではありません。
むしろ、
プラットフォームの評価システムと、
商業出版の求める理想像との矛盾が、
いよいよ無視できない限界点に達したという証拠です。
私たち書き手は、いま、その矛盾の板挟みになっています。
ランキングに振り回され、
評価に一喜一憂し、
自分の創作まで見失いそうになる。
そんな時代だからこそ、
システムに消耗し尽くされないためには、
ランキングではなく、
自分が積み重ねてきた「創作の軸」を持ち続けることが
何より大切なのだと思います。
市場が大きく変わる時は、
いつだって先が見えません。
だから不安になるのは当然です。
でも、その苦しさは、
あなた一人の問題ではありません。
市場の評価軸そのものが揺れ動いているからです。
私も眠れないくらい不安な夜が何度もありました。
だからこそ、
ここで創作まで手放してしまうのは、あまりにも惜しい。
同じ書き手として、この変化を見届けながら私も書き続けます。
一緒に、この転換点を越えていきましょう。
あとがき:
Xを眺めていると、久しぶりに椎名林檎さんの名前を見かけました。そして思いました。「あぁ、この人は一生、椎名林檎なんだな」と。人は年齢とともに価値観が変わります。でも、彼女は価値観ではなく世界の方を変えに行くタイプなのでしょう。あの人にだけは、"転換点"という概念が存在しない気がします。そういう圧倒的な何かを秘めていますよね。おそらく本能の中に。もう才能というより、生態ですね。いっそこのままマドンナくらい突き抜けてほしいです。
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