【カメラ初心者必見】カメラのF値(絞り値)の選び方|シーン別の目安と失敗しないコツ
自己紹介
こんにちは、Katy(ケイティ)です。
普段はインスタグラムとブログで写真活動をしながら、自分で撮った写真を販売して暮らしています。いつも見てくださっている方、本当にありがとうございます。
このNOTEでは、私がインスタグラムやブログを続けながら少しずつ覚えてきた、一眼レフ・ミラーレスカメラの撮り方や使い方を、なるべく等身大の言葉でシェアしています。
「上手な人の解説って、なんだかハードルが高い……」と感じたことがある方にこそ読んでほしくて書いています。プロフィールからInstagramも見にきていただけたら嬉しいです。

撮影にはSonyのα7シリーズとNikonのZシリーズを使っています。
※本ページにはプロモーションが含まれています
はじめに:私がF値で最初につまずいた話

カメラを始めたばかりの頃、私はYouTubeを見ながら独学していました。そのとき最初にぶつかった壁が「F値(絞り値)」です。
ネットで調べると、だいたいどの解説も「背景をぼかしたいならF値を小さく、ぼかしたくないならF値を大きく」というシンプルな説明で終わっていました。
初心者向けに分かりやすくしようとすると、たしかにそうなるんだろうなとは今なら分かります。でも当時の私は「じゃあ、具体的に何を基準にF値を選べばいいの?」というところで、ずっとモヤモヤしていました。
独学だと、こういう「あと一歩踏み込んだところ」で結果が出せずに悩むことって、意外と多いですよね。
今回は、当時の私みたいに「なんとなく分かるけど、実際どう使えばいいか分からない」という方に向けて、F値の選び方をできるだけ具体的にご紹介します。
※記事内で「F〇くらい」と書いている作例は、マウントアダプター使用によりF値が正確に表示されないため、目安の数値です。
そもそもF値(絞り値)って何?
カメラのレンズには、光を通すための「穴」があって、その穴の大きさを自由に変えられる仕組みになっています。
この穴の大きさを表す数字が「F値」です。F値は数字が小さいほど穴が大きく開いている、と覚えてしまってOKです。
ちょっとややこしいのですが、穴が「開く」という表現なのに数字は「小さくなる」というのが、初心者の私が最初に混乱したポイントでした。「F値と穴の大きさは反比例する」と覚えておくと迷いにくいです。
レンズが一番小さいF値まで開けられる状態を「開放」と呼びます。私が知る範囲では、開放F値が一番小さいレンズでF1.2くらい。そして面白いのが、値段が高いレンズほど開放F値が小さい(穴を大きく開けられる)傾向にあることです。
たとえばSonyの最高級50mm単焦点レンズはF1.2まで開放できます。一方、カメラ購入時にセットでついてくるズームレンズだと、開放F値はF3.5くらいのものが多いです。
つまりF値は「レンズの性能を表す数字」でもあるわけですね。ここを知っておくと、レンズ選びのときにも役立ちます。
F値を変えると、写真は何がどう変わる?

結論から言うと、変わるのは主に2つです。
明るさ:F値を小さくすると写真が明るくなり、大きくすると暗くなる
背景のボケ方:F値を小さくすると背景がぼけ、大きくするとくっきりする
明るさについては、カメラのオート機能(露出補正)に任せている方だと、あまり意識する機会がないかもしれません。でも「なんとなく明るさが変わる調整」ではなく、意図的にコントロールできると、写真の表現の幅がぐっと広がります。
「被写界深度」を理解すると、F値の悩みは9割解決する

ここが今回いちばんお伝えしたいポイントです。
F値の話をするときに絶対に外せないのが「被写界深度(ひしゃかいしんど)」という言葉です。難しそうな名前ですが、意味はシンプルで「ピントが合って見える範囲(奥行き)」のことです。
F値を小さくする → 被写界深度が浅くなる → ピントが合う範囲が狭くなる(背景がボケやすい)
F値を大きくする → 被写界深度が深くなる → ピントが合う範囲が広くなる(全体がくっきりする)
被写界深度は「横幅」ではなく「奥行き」の話なので、「広い・狭い」ではなく「深い・浅い」と表現するのがポイントです。ここを知っておくと、他のカメラ解説を読んだときにも理解がスムーズになります。


集合写真のF値のイメージ
先ほどお話したように、F値を変えると被写体深度が変わります。
被写体深度は「幅」ではなく「奥行き」のピントに影響を与えるので、集合写真では絞り気味に撮影するのが成功の秘訣です。

F値を上げすぎると起きる、意外な落とし穴
「じゃあ全部くっきりさせたいから、F値をとにかく大きくすればいいのでは?」と思いますよね。私も最初はそう思っていました。
でも実は、F値をむやみに上げるのはおすすめできません。理由は2つあります。
F値がだいたいF9を超えたあたりから、画質がわずかに低下し始める
特に暗い場所では、光量不足で写真から「ツヤ感」が失われて、まるで絵画のようなのっぺりした印象になりやすい
とはいえ、画質の低下自体はそこまで劇的なものではありません。私は風景写真では、多少の画質低下よりも「ピントが合っている範囲の広さ」を優先することが多いです。広大な景色全体にピントを合わせたいときは、ツヤ感を多少犠牲にしてでも、F13〜16くらいまで絞ることがあります。
大事なのは「F値は高ければ高いほど正解」ではなく、「何を優先したいかで選ぶもの」だと知っておくことです。

シーン別・F値の選び方の目安
ここからは、実際に私が撮影のときに目安にしているF値をシーン別にご紹介します。あくまで「スタート地点」としての目安なので、この数字に縛られすぎず、最終的にはファインダーを覗きながら微調整していくのがおすすめです。
① ポートレート(人物写真)
被写体をふんわり引き立たせたいポートレートは、F値を小さくして背景をぼかすと、一気に「一眼レフらしい」写真になります。開放(F値をレンズの最小値まで下げる)を目安にするとよいです。

ただし、集合写真など人数が多い場合は要注意。開放で撮ると、奥にいる人の顔がピンボケしてしまうことがあります。人数が多いときはF13くらいまで絞って、全員の顔にピントが合うようにするのがおすすめです。
② 旅行スナップ
「せっかく旅行に行ったのに、背景をぼかしすぎて、どこで撮ったか分からない写真になってしまった」——これ、実はかなりあるあるです。

旅行の記録写真は、背景があってこそ「思い出」になります。ですので、背景をぼかしすぎず、F6〜9くらいを目安にするのが無難です。

③ 風景写真

風景写真で「手前から奥まで、破綻なく全体にピントを合わせたい」場合は、F11〜13くらいを目安にすると安心です。
先ほどお伝えした「画質低下」を気にしすぎず、被写界深度を深くしてピントを合わせることを優先する方が、個人的には結果的にきれいな写真になりやすいと感じています。
ただし注意点がひとつ。周囲が暗い環境でF値を大きくすると、シャッタースピードが1秒、3秒……とどんどん遅くなってしまいます。手ブレしやすくなるので、暗い場所ではシャッタースピードが極端に遅くなりすぎないよう、F値を少し妥協して小さくする判断も必要です。

(シャッタースピードとF値のバランスについては、また別の記事で詳しくお話しします)
この目安は「絶対のルール」ではありません
ここまで紹介してきたF値は、あくまで私が使っている「たたき台」の数字です。
本来F値の調整は、ファインダーやモニターで写真を確認しながら、自分の理想に近づけていく作業が基本です。実際、風景写真でも「玉ボケできらきらした写真」を撮りたいときはあえてF2.8を使いますし、逆に人数の多いポートレートでF13を使うこともあります。

つまり「風景ならF11、ポートレートならF2.8」と機械的に決まっているわけではなく、その日その被写体に対して、自分がどんな仕上がりにしたいかを起点にF値を選ぶことが本質です。
とはいえ毎回、開放からF16まで一つひとつ試していくのは正直大変です。だから私は、
ポートレートで背景をぼかしたいなら「開放」からスタート
背景を残したい旅行写真なら「F5.6」からスタート
風景写真なら「F8」からスタート
というように、まず目安から入って、そこから明るさやボケ具合を見ながら微調整する、という手順にしています。この「スタート地点を決めておく」だけで、現場での迷いがかなり減りました。

私がF値の大切さに気づいたきっかけ
最後に、少し個人的な話をさせてください。
カメラを始めたばかりの頃の私は、「ボケた写真の方がかっこいい」という単純な理由だけで、ずっとF3.5固定で撮影していました。
転機になったのは、山の上から見下ろした街並みを撮ったときのことです。写真がすごくぼやっとして、輪郭がはっきりしない仕上がりになってしまいました。そのとき「あれ、これスマホで撮った方がきれいなんじゃない?」と、正直かなりショックを受けたのを覚えています。
そこで初めて「花や人物と、風景写真とでは、F値を変えないといけないんだ」と気づきました。それからは、被写体が変わるたびにF値を見直す習慣がつきました。
今振り返ると、この気づきが私の写真のクオリティを一段階引き上げてくれたと思っています。F値って、地味な設定に見えて、実は写真の印象を一番大きく左右する要素のひとつなんですよね。
まとめ


F値は数字が小さいほど、レンズの穴が大きく開く
F値を小さくすると「明るく・背景がぼける」、大きくすると「暗く・全体がくっきりする」
この背景には「被写界深度(ピントが合う奥行きの範囲)」の変化がある
F値は高ければ良いわけではなく、F9を超えると画質やツヤ感がやや落ちることも
シーン別の目安:ポートレートは開放、旅行スナップはF5.6〜8、風景はF8〜13
ただし目安はあくまでスタート地点。最終的には写真を見ながら自分の理想に近づけるのが基本
F値を変えるだけで、同じ被写体でもここまで写真の印象が変わります。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、一度時間をとって、F値をいろいろ変えながら撮影してみてください。きっと撮影の幅がぐっと広がるはずです。
この記事が、みなさまのカメラライフを少しでも豊かにできたら嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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より実践的にF値を決めたい方は、以下の記事もあわせて読んでいただくと、より想像しやすくなります。
最後に
ここまでF値についてご説明してきましたが、どうしてもNOTEだけでは語りつくせないのがF値です。
F値についてもう少し深堀されたい方は、是非私が書いた本をお読みいただければ思います。
Kindle Unlimitedをご利用の方は無料でお読みいただけます。
F値を変えながら撮った作例はInstagram(@katy.shot)でも日々シェアしています。
この記事で触れたF値の考え方を、実際の写真と一緒に見てみたい方は、よかったらフォローしていただけると嬉しいです。
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