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私がInstagramの作品で作りでMモードを多用する理由

こんにちは、Katyです。

普段は風景写真とポートレートを中心に撮っていて、Instagramでは2万人くらいの方に見ていただいています。

このnoteでは、SNSの投稿だけじゃ伝えきれない、撮影のときに考えていることやカメラの設定、レタッチの話をゆっくり書いていこうと思います。Instagramから来てくださった方も、検索で偶然たどり着いた方も、写真をもっと楽しむヒントを一つでも持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

※この記事にはプロモーションが含まれています。

そもそも、Mモードって何?

カメラには、撮影者の代わりに設定を決めてくれる便利なモードがいくつかあります。

  • オートモード:F値もシャッタースピードもISOも、カメラがそのときの状況に合わせて全部決めてくれる

  • Aモード:自分でF値を決めると、シャッタースピードはカメラにお任せ

  • Sモード:自分でシャッタースピードを決めると、F値はカメラにお任せ

どれもすごく便利で、考えなきゃいけないことを減らしてくれます。

ただ、その便利さの裏には「ISOの調整もカメラ任せになる」ということが含まれているんですよね。ISOって、暗い場所でも撮影を成立させやすくしてくれる反面、上げれば上げるほど画質面でちょっとしたデメリットも出てくるんです。

このへんは後でじっくり説明しますが、私はInstagramに載せる作品では、できるだけISO100をキープして、カメラのセンサーが持っているダイナミックレンジを気持ちよく使いたいと思っています。

だから、ちょっと手間は増えるけど、F値・シャッタースピード・ISOを全部自分で決められるMモードをよく使っています。

ISOって、そもそも何をしてる設定?

ISOは、撮った画像をどのくらいの明るさで記録するかに関わる設定です。

暗い場所でISOを上げると、同じF値・シャッタースピードでも写真が明るく写りやすくなります。

たとえば夕方や室内での撮影。ISO100のままだと、写真を明るくするためにシャッタースピードを遅くしなきゃいけないことがあります。でも、遅くしすぎると手ブレが起きちゃう。子どもや動物みたいに動きのある被写体だと、被写体自体がブレてしまうこともあります。

そこでISOを上げれば、シャッタースピードを速いまま保ちつつ、写真を明るく撮ることができる。暗い場所でも手ブレや被写体ブレを防げるっていうのが、ISOを上げる一番のメリットです。

ISOは、上げれば上げるほど得するわけじゃない

ISOってすごく便利な機能なんですが、何の代償もなく写真を明るくしてくれるわけではありません。

まずISOを上げるほど目立ってくるのがノイズ。暗い部分にざらつきが増えて、細かい質感や色が崩れやすくなります。

でも、私がInstagramの作品づくりで実はもっと気にしているのは、ノイズだけじゃありません。

ISOを上げるほど、明るい部分から暗い部分までを同時に残せる幅がだんだん狭くなっていくんです。この明暗の幅のことをダイナミックレンジと呼びます。

ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと

明るい空と、暗い木陰。この両方を一枚の写真の中にどれだけ細かく残せるか

というカメラの「余裕」のことです。

私の作品には、明暗差の大きいシーンが多い

Instagramに投稿している写真では、逆光や木漏れ日を使うことがすごく多いんです。

  • 背景には明るい空があって、人物の顔は影の中にある

  • 木々の隙間から強い光が差し込み、その周りには深い影が残っている

  • 水面の反射だけが強く輝いて、周りの景色は暗く沈んでいる

こういうシーンでは、一枚の写真の中に「とても明るい場所」と「とても暗い場所」が同時に存在しています。

明るい部分を守ろうとすれば暗い部分が沈むし、暗い部分を明るく撮ろうとすれば空や光が白飛びしやすくなる。だからこそ、センサーにできるだけ余裕を残しておきたいんです。ISOを低く保つことで、明るい部分の階調を残しながら、暗い部分にも色や質感を残しやすくなります。

レタッチにも、センサーの余裕が必要

Instagramに載せる写真は、撮ったままで完成するとは限りません。私は撮影後、Lightroomで明るさや色を整えています。

  • 空の明るさを少し抑える

  • 人物の顔や木陰を自然に持ち上げる

  • 光を受けた部分の柔らかさを残す

  • 深い影の中の色や質感を引き出す

こういうレタッチをするとき、撮影データにどれだけ余裕が残っているかがすごく重要になります。

ISOが高くて暗い部分の情報が少なくなっていると、影を明るくしたときにノイズや色の崩れが目立ちやすい。明るい部分がすでに白飛びしていたら、あとから空の色や光の階調を戻すこともできません。

レタッチって、何もないところから情報を作り出す作業じゃないんですよね。撮影のときに残しておいた情報を使って、作品として仕上げていく作業なんです。だから私は、撮影の段階でできるだけISO100をキープして、あとから仕上げるための余裕を残しておきたいと考えています。

だから、手間のかかるMモードを使う

ISOを自動にしておけば、カメラは状況に応じてブレにくい設定を自動で選んでくれます。すごく便利です。

でも、カメラが優先するのは「まず撮影を成立させること」。私が作品としてどのくらいの画質を残したいか、あとから暗部をどのくらい持ち上げたいか、空や木漏れ日の階調をどこまで残したいか——そこまでは判断してくれません。

気づかないうちにISOが上がっていて、撮影自体はうまくいっていても、作品づくりに必要だったセンサーの余裕が減っている、なんてこともあります。

それを避けたくて、私はMモードでISOを自分で管理しています。手間はかかります。光の状態が変わるたびにF値やシャッタースピードを自分で調整しなきゃいけません。それでも、Instagramに載せる作品ではできるだけカメラの性能をいい状態で使いたい。その気持ちの方が、私にとっては強いんです。

ISOを上げる前に、F値とシャッタースピードの間で粘る

写真が暗いからってすぐにISOを上げる、という使い方は私はしていません。

まずはF値とシャッタースピードの間で、ISO100のまま撮影を成立させられないかを考えます。

  • シャッタースピードをもう少しだけ遅くできないか

  • 手ブレ補正をうまく生かせないか

  • 構え方をもっと安定させられないか

  • 壁や木に体を預けられないか

  • F値を少し開いても、必要な描写を残せないか

  • 光が少し強くなる瞬間を待てないか

そうやって、できる限りISOを上げずに済む場所を探します。この「粘り」が、私にとってMモードを使う意味そのものです。

撮影には、いつもジレンマがある

もちろん、すべてをISO100で撮れるわけじゃありません。シャッタースピードを遅くしすぎれば手ブレが起きるし、動いている人や子ども、動物を撮るときは被写体自体がブレてしまいます。F値を開けば光を多く取り込めるけど、ピントが合って見える範囲が狭くなって、残したかった描写が崩れることもあります。

ISOは低く保ちたい。でもブレも防ぎたい。必要な被写界深度も残したい。実際の撮影では、これを全部同時に満たせない場面がよくあります。だから私は、F値とシャッタースピードの間でぎりぎりまで折り合いを探すんです。

ISOを上げるのは、最後の譲歩

それでも写真が成立しない場合は、ISOを上げます。

これ以上シャッタースピードを遅くするとブレる。これ以上F値を開くと、残したい描写が失われる。それでも、その瞬間はどうしても残したい。そこで初めて、画質側でぎりぎりの譲歩をします。

私にとってISOは、写真を明るくするために気軽に使う設定ではありません。手ブレや被写体ブレを防いで、残したい瞬間を成立させるために、最後に使う選択肢なんです。

ISO100を絶対に守ることが目的なわけじゃない。でも、最初からISOに頼るわけでもない。できる限りISO100を守って、それでは成立しない境目まで粘る。そのうえで、何を守るためにどこまでISOを上げるのかを自分で決める——それが私のやり方です。

Mモードは、カメラの性能を使い切るためのもの

Mモードを使う人って、複雑な操作が好きなんだと思われることがあります。車のマニュアル車みたいに、操作そのものを楽しんでいると思われることも。

でも、私がMモードを使う理由は操作を楽しむためじゃなくて、カメラが持っているセンサーの性能をできる限りいい状態で使いたいから。

  • ISOを100に保つ

  • F値とシャッタースピードの間で粘る

  • どうしても成立しない場合だけ、ISOで譲歩する

この判断をカメラ任せにせず、自分でやるためにMモードを使っています。高いカメラを使うだけで、そのカメラの性能を全部生かせるわけじゃないんですよね。自分の撮影の中でどの性能を守り、どこで妥協するのか。そこまで考えて初めて、機材が持っている余裕を作品につなげられるんだと思っています。

オートモードを否定しているわけじゃないんです

ここまでMモードのことを書いてきましたが、オートモードやAモード、Sモードがダメというわけでは全然ありません。

光が激しく変化する場面、突然動き出す被写体、失敗できない撮影——そういう状況では、カメラの自動機能に任せた方が合理的なこともあります。私自身も、すべての撮影をMモードだけでやっているわけではなくて、目的や状況に合わせてほかのモードも使っています。

ただ、逆光や木漏れ日、深い影みたいな明暗差の大きいInstagram作品を丁寧に仕上げたいときは、できるだけISOを自分で管理したい。そのために、私はMモードを選ぶことが多いんです。

まずは気軽に試してみてください

Mモードは、上級者だけが使う特別なモードじゃありません。最初から全部の設定を完璧に理解する必要もありません。

いつも撮っている場所で、いつも撮っている被写体を、一度だけMモードで撮ってみてください。ISOを100にして、F値とシャッタースピードを動かしながら、写真が成立する場所を探してみる。それだけでも、自分のカメラがどこまで粘れるのか、少しずつ分かってきます。

  • どのくらいシャッタースピードを遅くできるのか

  • どこまでF値を開いても必要な描写を残せるのか

  • どの場面でISOを上げるしかなくなるのか

その境目が見えてくると、Mモードはただ難しいだけのモードじゃなくなってきます。

私がInstagramの作品づくりでMモードを多用しているのは、設定に詳しいことを見せたいからじゃありません。できるだけISO100を保って、カメラのセンサーが持っているダイナミックレンジをなるべくいい状態で作品に使いたいから。そして、どうしてもISOを上げる必要があるときには、何を守るためにどこまで譲歩するのかを自分で決めたいからです。

みなさんも、まずはいつもの撮影の中で気軽に試してみてください。自分のカメラが持っている性能を、これまでより少し深く知るきっかけになるかもしれません。

Mモードの設定方法や、F値・シャッタースピード・ISOの具体的な考え方など、技術的な話はこちらにまとめています。Kindle Unlimitedをご利用中の方は、追加料金なしで読めます。


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