模擬試験(20260809)
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皆さん、こんにちは。悠々漢方です。
この一週間、漢方が体を見る枠組みである「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」を見てきました。今日はその確認です。
読んで理解したつもりでも、問われると意外と出てこない。それが普通です。手を動かすと、定着はまるで変わります。全20問、解答と解説をつけました。今週から読み始めた方も、解説だけ読んでいただければ通じるように書いています。
それでは、始めましょう。
問題編
問1 東洋医学において「気」の説明として、最も適切なものはどれか。
1.体を動かしている見えない力を指す
2.血液そのものを指す
3.体内の水分すべてを指す
4.内臓の形そのものを指す
問2 「気」の役目として、本文で挙げられていないものはどれか。
1.体を温める
2.外からの寒さや暑さから守る
3.内臓や血が落ちないよう支える
4.骨を丈夫にする
問3 気が足りない状態を何と呼ぶか。
1.気滞(きたい)
2.気虚(ききょ)
3.血虚(けっきょ)
4.水滞(すいたい)
問4 気虚のサインとして、最も当てはまりにくいものはどれか。
1.少し動いただけで疲れる
2.食後に強く眠くなる
3.症状の出る場所が日によって変わる
4.風邪をひきやすく、長引きやすい
問5 気滞の特徴を表すものはどれか。
1.動くと楽になる
2.休むとはっきり楽になる
3.天気で必ず悪化する
4.顔色が薄くなる
問6 気が滞っているときに名前の挙がることが多い処方はどれか。
1.補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
2.四物湯(しもつとう)
3.五苓散(ごれいさん)
4.半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
問7 補中益気湯の中心となる生薬の組み合わせはどれか。
1.当帰と川芎
2.黄耆と人参
3.沢瀉と猪苓
4.半夏と厚朴
問8 東洋医学における「血」の役目として、西洋医学の血液と特に異なる点はどれか。
1.栄養を運ぶ
2.潤いを届ける
3.心を落ち着ける
4.体温を運ぶ
問9 血が届く先として、本文で挙げられていないものはどれか。
1.皮膚
2.髪
3.爪
4.骨髄
問10 血虚のサインとして、最も当てはまりにくいものはどれか。
1.立ちくらみがする
2.爪が割れやすい
3.あざができやすく、消えにくい
4.眠りが浅く、夢が多い
問11 瘀血の特徴を表すものはどれか。
1.痛みがいつも同じ場所に出る
2.痛みの場所が日によって変わる
3.休むとはっきり楽になる
4.顔色が薄くなる
問12 血虚と瘀血を見分ける手がかりとして、本文が挙げたものはどれか。
1.痛みの強さ
2.発症した年齢
3.体重の増減
4.色が薄いか、暗いか
問13 四物湯を構成する四つの生薬の組み合わせはどれか。
1.当帰、川芎、芍薬、地黄
2.黄耆、人参、蒼朮(そうじゅつ)、甘草(かんぞう)
3.沢瀉、蒼朮、猪苓、茯苓(ぶくりょう)
4.半夏、厚朴、蘇葉、生姜(しょうきょう)
問14 血が滞っている側で名前の挙がることが多い処方はどれか。
1.補中益気湯
2.桂枝茯苓丸
3.四物湯
4.真武湯(しんぶとう)
問15 東洋医学における「水」の説明として、最も適切なものはどれか。
1.飲んだ水だけを指す
2.汗のみを指す
3.血以外の体内の水分すべてを指す
4.血と水の総称である
問16 日本において、水の不調として相談を受けることが多いのはどちらか。
1.足りない側
2.余って滞る側
3.どちらも同程度
4.季節によらず一定
問17 水滞のサインとして、最も当てはまりにくいものはどれか。
1.夕方に足がむくむ
2.雨の前に頭が痛くなる
3.舌のふちに歯の跡がある
4.唇の色が暗く沈む
問18 水が滞っているときに名前の挙がることが多い処方はどれか。
1.五苓散
2.半夏厚朴湯
3.四物湯
4.補中益気湯
問19 水に対する漢方の考え方として、本文が示した表現はどれか。
1.とにかく減らす
2.配り直す
3.完全に止める
4.増やし続ける
問20 気・血・水の不調が複数重なることについて、本文の説明として正しいものはどれか。
1.重なることはほとんどない
2.重なっている場合は診断が誤っている
3.重なっているほうがむしろ普通である
4.必ず一つに絞らなければならない
解答・解説編
問1 正解:1
気とは、体を動かしている見えない力です。心臓が動くことも、消化も、体温の維持も気の働きと捉えます。家でいえば電気に当たります。
問2 正解:4
本文で挙げた気の役目は、温めること、守ること、血や水を押し流すこと、内臓や血を支えることの四つです。骨を丈夫にする働きは、東洋医学では主に別の考え方で扱われます。
問3 正解:2
気が足りない状態を気虚(ききょ)、滞っている状態を気滞(きたい)と呼びます。
問4 正解:3
症状の出る場所が日によって変わるのは、気滞の特徴です。気虚は、じわじわと下がっていく形で現れます。
問5 正解:1
気滞は流れが止まっている状態なので、動かすと楽になります。休むと楽になるのは気虚です。この一問が、二つを分ける最も実用的な手がかりになります。
問6 正解:4
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)です。喉のつかえ感が相談の中心にあるときによく登場します。
問7 正解:2
黄耆(おうぎ)と人参(にんじん)です。どちらも気を補う側の代表格とされます。
問8 正解:3
東洋医学では、血に心を落ち着ける役目があると考えます。眠りの浅さや理由のない不安を血の不足として捉えるのは、この考え方によります。
問9 正解:4
本文で挙げたのは皮膚、髪、爪、目、筋肉です。いずれも体の末端にあたるため、血が足りなくなると先に変化が現れます。
問10 正解:3
あざができやすく消えにくいのは、瘀血(おけつ)の側のサインです。
問11 正解:1
瘀血は、痛みや不調の場所が動かないことが特徴です。場所が日によって変わる気滞と、ちょうど対になっています。
問12 正解:4
色が薄くなるなら血虚(けっきょ)、暗くなるなら瘀血の方向と考えます。顔色、唇、爪、まぶたの裏が手がかりです。
問13 正解:1
当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)の四つです。この組み合わせは、後の多くの処方に組み込まれています。
問14 正解:2
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。滞っている血を動かす方向で組まれています。
問15 正解:3
水とは、血以外の体内の水分すべてを指します。汗も涙も、関節を滑らかにする液も含まれます。
問16 正解:2
湿度の高い日本では、余って滞る側の不調で相談を受けることが多いようです。もちろん足りなくなることもあります。
問17 正解:4
唇の色が暗く沈むのは、瘀血のサインです。水滞は「重い」という言葉でまとめられます。
問18 正解:1
五苓散(ごれいさん)です。頭痛、めまい、吐き気、むくみが重なる場面で話題にのぼります。
問19 正解:2
水は減らすというより、余っているところから足りないところへ配り直す、という発想をします。この考え方が「利水(りすい)」という言葉に表れています。
問20 正解:3
体はきれいに一つの型に収まりません。気が足りなければ血を作る力も落ち、気が滞れば血も動きにくくなります。重なっているほうがむしろ普通です。
全20問、お疲れ様でした。何点取れたかということよりも、間違えた問題があったことのほうが、実は収穫です。そこが、いま身についていない場所を正確に教えてくれています。もう一度、その項目の説明だけ読み返してみてください。
来週は「五臓(ごぞう)」という、もうひとつの枠組みを見ていきます。肝、心、脾、肺、腎。名前は聞いたことがあっても、西洋医学の臓器とは少し違う考え方です。
※漢方薬は体質(証)や症状によって、合うものが一人ひとり異なります。ご自身に合った漢方薬を選ぶためには、自己判断をなさらず、必ず漢方に詳しい薬剤師や医師にご相談ください。また、症状が強い場合や長く続く場合は、まず医療機関を受診してください。
あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。
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