いまの自分は、どれに近いのか──気・血・水の見分け方を一枚に
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皆さん、こんにちは。悠々漢方です。
漢方の本を開くと、必ず出てくるのが「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という三つの言葉です。そして多くの方が、ここで一度つまずきます。説明は読めるけれど、では自分がどれなのかがわからない、と。
今日は、その見分け方だけを一枚にまとめます。この記事だけ読んでいただければ通じるように書きますので、はじめての方もどうぞご一緒に。
まず、三つの意味を一行ずつ
気とは、体を動かしている見えない力です。家でいえば電気に当たります。
血とは、栄養と潤いを運び、心を落ち着ける流れです。
水とは、血以外の水分すべてです。体を潤し、熱を冷まします。
そして大切なのは、この三つがそれぞれ「足りない」ときと「滞る」ときで、まったく違う不調になるということです。
同じ「元気が出ない」でも、電池が減っているのか、配線が詰まっているのか。原因が違えば、やるべきことも逆になります。

三つの問いで、おおよその方向が決まります
複雑な診断は要りません。次の三つを、自分に聞いてみてください。
問い1 休むと楽になりますか。それとも、動くと楽になりますか
休んで楽になるなら、足りない側です。動いて楽になるなら、滞っている側です。
一日の終わりに疲れ切っているタイプは、足りない側。じっとしていると苦しくて、歩いたり深呼吸したりすると少しほどけるタイプは、滞っている側と考えます。
問い2 色は、薄いですか。それとも、暗いですか
鏡を見てください。顔色、唇、爪、まぶたの裏。
全体に色が抜けて薄いなら、血が足りない方向です。くまやくすみが目立ち、唇の色が沈んで暗いなら、血が滞っている方向です。
問い3 天気で変わりますか
雨の前に頭が痛くなる、低気圧の日は起き上がれない、湿気の多い日に体が重い。
思い当たるなら、水が滞っている可能性を考えます。舌を出して、ふちに歯の跡がついていないかも見てみてください。波打つような跡があれば、水が余っているサインと読むことがあります。

六つのタイプと、代表的なサイン
三つの問いでおおよその方向がついたら、下のリストで確かめてみてください。
気が足りない ── 気虚(ききょ)
少し動いただけで疲れる、午後に力が出ない
声が小さくなり、話すのが億劫
食が細く、食後に強く眠くなる
風邪をひきやすく、長引きやすい
休むと、はっきり楽になる
気が滞る ── 気滞(きたい)
喉やみぞおちに、つかえた感じがある
お腹が張る、ゲップやため息が多い
イライラとふさぎ込みが交互に来る
症状の出る場所が、日によって変わる
緊張した後に強くなり、動くと楽になる
血が足りない ── 血虚(けっきょ)
立ちくらみ、顔色や唇の色が薄い
爪が割れやすい、髪が細くなった
目が乾く、かすむ
こむら返りが起きる
眠りが浅く、夢をよく見る
血が滞る ── 瘀血(おけつ)
肩こりや頭痛が、いつも同じ場所に出る
目の下のくま、肌のくすみ
あざができやすく、消えにくい
手足は冷えるのに、顔はのぼせる
唇の色が暗い
水が足りない ── 陰虚(いんきょ)
口や喉が渇きやすく、冷たいものを欲しがる
肌や髪が乾燥しやすい
手のひらや足の裏がほてる、寝汗をかく
夕方になると顔がぽっぽと熱く感じられる
水が滞る ── 水滞(すいたい)
夕方になると足がむくむ、靴下の跡が残る
体が重だるい、頭が重い
雨の前や低気圧で不調が出る
めまい、ふわふわとした浮遊感
舌のふちに歯の跡がある

二つ三つ当てはまっても、間違いではありません
ここが大事なところです。
一つに絞れなかった方も、どうぞご心配なく。体はきれいに一つの型に収まりません。むしろ重なっているほうが普通です。
たとえば、気が足りなければ血を作る力も落ちるので、気虚と血虚は並びやすい。気が滞れば血も動きにくくなるので、気滞と瘀血も並びやすい。水を動かしているのは気ですから、気虚と水滞も一緒に来ます。
ですから「私は血虚だ」と一つに決めてしまうより、「いまは血虚が強くて、水滞も少しある」くらいの捉え方のほうが、実際に近いと思います。

今日からできる、方向別の一歩
足りない側(気虚・血虚・陰虚)の方へ。
補う前に、減らさないことです。夜更かしを一日やめる、予定を一つ減らす、冷たいものを一杯控える。気も血も、食べたものから作られます。極端に食事量を落とすことは、そのまま材料を細らせることになります。
滞っている側(気滞・瘀血・水滞)の方へ。
動かすことと、温めることです。長く息を吐く、歩く、肩を回す、湯船につかる。同じ姿勢を続けないというだけでも違います。冷えはどの滞りも強くしますから、夏でも足首とお腹は冷やさないでください。
そして、どちらの側にも共通してお伝えしたいことがあります。今日の答えは、今日のものです。季節が変わり、忙しさが変われば、傾きも変わります。だからこそ、いま当てはまったものをどこかに書き留めておくと、次に見返したときの手がかりになります。
その積み重ねが、そのまま漢方の学びになっていきます。
※漢方薬は体質(証)や症状によって、合うものが一人ひとり異なります。ご自身に合った漢方薬を選ぶためには、自己判断をなさらず、必ず漢方に詳しい薬剤師や医師にご相談ください。また、症状が強い場合や長く続く場合、急に変化した場合は、まず医療機関を受診してください。

あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。
悠々漢方
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