同じ2人のキャラクターを、35年間思い続ける。創作大賞2026に挑むアオメダカさんを応援したい。
こんばんは。
梅雨に入って、なんだか気分が沈みがちな季節ですね。そういう時こそ、誰かの「大好き」に触れると、少し心があたたまる気がします。
今日は、のぞみんさんが開催されている「あなたのスキ、囁いてみませんか?」に参加して、私が応援している作家さんを紹介させてください。
この企画は、自分が応援したい人や作品への「好き」を、記事にして伝えるというもの。(のはず)
誰かを推す気持ちって、書いているこちら側も幸せになりますよね。
私が今日紹介したいのは、アオメダカさんというnoteの小説家さんです。
私も何か月か前にご縁をいただいて、ずっと、アオメダカさんの作品を読み続けてきました。いいなと思ったら、自分のマガジンにもよく登録させてもらっています。
そんなアオメダカさん、今、創作大賞2026に挑んでいらっしゃいます。
とにかく多作。追いかけるのが楽しい作家さん
まず驚くのが、アオメダカさんの書くスピードです。
代表作のひとつ「果てしなき果てへ」は、序章を公開してから約3週間半で41作品まで到達しています。
しかも、この作品だけを書いているわけではありません。他にもいくつもの物語を同時に並行して連載されているんです。
noteの投稿総数は、1500本を超えています。

短文の小説投稿を繰り返しておられるわけでもありません。
雑記やコンテンツ紹介の記事も書かれているのですが、中でも小説作品は基本的に長めのものが多く、全体的に一話あたり1500~3000字くらいは書かれている印象です。
1章まるごと投稿されている場合は、1話で1万字を超える作品もあるような気がします。
正直に申し上げると、私もまだ全部は追いつけていません。
普通に考えたら、「書く」よりも「読む」スピードの方が速くなるはずですが、ここに逆転現象が発生していますね。
お仕事もされながら、脅威の執筆スピードだと思います。
雑記で「指が痛い」と書いているのをお見掛けしたので、念力でご執筆しているわけでもなさそうです。それは、こんなに書いたら、指は痛いですよね…。
そんな風に、次から次へと新しい物語が生まれてくるので、読むのが追いつかない。でも、それがむしろ嬉しいんですよね。
「次は何を書いてくれるんだろう」と、追いかける楽しみがいつもある。
まだ読んでいない作品がこんなにたくさん残っている。
その豊かさを、アオメダカさんの活動からはいただいています。
同じ二人を、35年以上書き続けている
そんな多作なアオメダカさんですが、私が一番心を打たれたのは、スピードの裏側にある「執念」のようなものでした。
「果てしなき果てへ」の主人公は、聖女ナルディアと、赤い瞳の青年フレイ。
実はこの二人を、アオメダカさんは35年以上書き続けてきたのだそうです。
ご本人が「終わってしまいますね。」という投稿で、こう綴っていらっしゃいました。
三十五年以上の付き合いのあるナルディアとフレイが終わりを迎えて、あまりこれ以上冒険に出ないカタチにまでがっつり終わると、すごく寂しい気持ちになります。
35年。気が遠くなるような時間です。二人との出会いは、アオメダカさんが十代後半ぐらいの頃まで遡るのでしょうか。
この二人の物語を、アオメダカさんは「冒険者」「闇の剣」「聖なる聖女の黒き刃」「封じ込めの聖女と底無しの魔神」と、何度も題名やストーリーを変え、書き直してこられました。
それをいろんなカタチで試みてきたのですが、半ばまでは行くのですが、途中バランスが上手くいかないか、話が矛盾が起きるか、単調になるかで、途中で終わっていたのですね。
何度も半ばで頓挫しながら、それでも諦めずに、また最初から書き直す。その宿願が、今「果てしなき果てへ」でようやく完結に近づいているのだそうです。
キャラクターへの愛も、本当に深いんです。物語が終わりに近づく寂しさを、ご本人はこんなふうに表現されていました。
娘をお嫁さんにやる父親の気持ちですね。
そんなアオメダカさん、創作世界の地図を描いた二十年前の思い出のノートを公開されているのも見かけました。
二十年も前のノートを大切に取っておいて、今また取り出して作品に活かそうとするアオメダカさん。
私は自分の若い頃の創作ノートはすでに捨ててしまったと思います。でもアオメダカさんの姿を見ていると、創作活動やキャラクターへの愛着は、何年も、何十年も人の心に根を張るものなんだなぁ、と改めて感動します。
一番のおすすめ「果てしなき果てへ」
そんなアオメダカさんの創作大賞応募作で、まず読んでいただきたいのが、やはり「果てしなき果てへ」です。
聖女である王女ナルディアと、人ならざる力を宿す赤い瞳の男フレイ。人間と、人ならざるものたちが共に暮らす世界で、二人が各地の怪異や争いへ身を投じていく、ダークファンタジーです。
この作品の魅力は、その緩急にあります。
攫われたり、襲われたり、流血があったり。決して甘くはない、ダークな展開が続きます。けれど、その重さ一辺倒では終わらないんです。
シリアスの只中に、ふっと笑える掛け合いが差し込まれる。たとえば、泣いていたナルディアが、一転してこんなことを言い出したり。
私が必要なんですよね?(中略)待遇の改善を要求します。せめて、おぶってください!
ナルディアって、いつもふつうの若い女の子なんですよね。
紹介文の一文にも、心惹かれます。
これは、世界から弾かれた者達が、それでも明日へ進もうとする物語。
「それでも明日へ進もうとする」。
この言葉に、私はどきりとしました。私自身がずっと、誰かに「それでもきっと、だいじょうぶ」と思ってもらえる発信をしたいと願ってきたからです。
ダークな世界を描きながら、その根っこに「それでも進もう」という救いがちゃんと置かれている。
だからこそ、この物語は読んでいて苦しいだけにならないのだと思います。
冒頭だけ少し覗いてみたいという方は、序章からどうぞ。
ほかにも、たくさんの作品が
アオメダカさんは、創作大賞2026にたくさんの作品で挑まれています。
(過去作の再応募ではなく、今年になってからの書き下ろしです。本当にすごいんですよね…)
気になるものがあれば、ぜひ覗いてみてくださいね。
ゼロワン 願いの紙片
彼女はAIの夢をみるか?
灰色の戦場、凪の旋律
魔族の剣・魔女の杖
泡になれなかった君に捧ぐ
最後列の俺と窓際の完璧な彼女
鯨墓のセレン
最弱召喚士は、最強を従えない
私の妹は、最後に殺されることになっている
封じ込めの聖女と底なしの魔神
僕と君と、『ナニカ』の旅
これだけの物語を、ひとりで書き続けていらっしゃる。そう思うと、あらためてすごいことだなぁと感じます。
それに、アオメダカさんが同じキャラクターやストーリーを何度も書き直されるのは、ナルディアとフレイだけじゃないんですよね。
アオメダカさんはどんなキャラクターも見捨てないという強い気持ちで書かれているので、完結した作品であっても、また書き直されて、出会えたりするんです。
普通は、小説の登場人物との出会いは一期一会が前提。
でもこんな風に再会できると、読んでいる側も「あ、また会えたね」と嬉しい気持ちになります。スターシステムとも少し違う、不思議な体験でした。
今回、アオメダカさんがナルディアやフレイの物語を完結させることに寂しさを覚えるのは、読者である私たちが感じている「あ、また会えたね」を一番強く感じておられた作者さんだからこそなんだろうなぁ。
なんて思います。
最後に
35年という長い時間をかけて、ひとつの物語を完結へと導こうとしている作家さん。私はそんなアオメダカさんを心から応援しています。
創作大賞2026、結果がどうであっても、ここまで書き続けてこられたこと自体がもう本当に尊いことだと思うんです。
先日読んでいた記事に、何十年も、何百回も応募を繰り返してようやく商業デビューが出来た方のことが書いてありました。それを読んだ時、アオメダカさんのことを、確かに思い出しました。
どうか、報われてほしい。願わずにはいられません。
そして、もしよかったらみなさんもぜひ、のぞみんさんの企画に参加して、ご自分の「大好き」を伝えてみてくださいね。
企画参加は、2026.6.20(土)まで。
「ささやく」を通り越して喧伝する感じになっちゃいましたが…。
誰かの作品や活動を「好きだ」と言葉にすることは、その人への何よりの応援になります。
そして、その「好き」を綴っているとき、きっとあなた自身の心も、少しあたたかくなっているはずです。
のぞみんさん、素敵な企画を用意してくださり、ありがとうございました。
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