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【ハッピーライティングマラソン#60】  直感が当たりすぎて、我が家にマヨネーズが2本並んだ日

※ 今回も本田健さんの『ハッピーライティングマラソン』に参加させていただきました。

『漫画版』

​『エッセイ版』

私は昔から、わりと直感が働くほうだ。

出かける前のバタバタしているとき、なぜか「カットバン」がズシン!と存在感をアピールしてきて、やたらと目に留まることがある。

「ん? カットバン? いやいや、今日は絶対に使う予定なんてないし」

今日どころか、しばらく使ってないし、取り敢えずなんかの時のための常備品なはずのカットバン。

そう思ってスルーして出かけると、数時間後、出先で見事に靴擦れを起こしてイタタタ……となる。

「あーっ! あの時のカットバンはそういうことだったのね! ちゃんと持って出ればよかった!」

と激しく後悔する。私の直感は、こういう日常のちょっとしたところで「ほらね」と顔を出すのだ。

​だから、買い物のときも、夕食の献立を決めるときも、直感をけっこう信じている。

​ある日の昼下がり、台所で立ったまま、ふと「今日は酢豚にしなくちゃ」という謎の確信が襲ってきた。

別に私は酢豚が特に食べたいわけではない。冷蔵庫の中身を思い出したわけでもない。ただ、その瞬間だけ、ものすごく強い衝動があった。

「なぜだ……。でも、今日は酢豚だ」

理由なく、私はそう決めた。そして材料を買い揃え、仕事から帰った夫に「今日は酢豚だよ」と言うと、夫が目を輝かせて「あ、今日ずっと酢豚が食べたかったんだよね〜!」と言うのだ。

​そんなことが何度も何度も起こる。豚の生姜焼きの日には「実は昨日から生姜焼きの気分だった」と。卵焼きをふと作った日には「あ、卵焼き欲しかったんだ」と。

​その瞬間、長年一緒にいる夫に対する、もはや直感というより「テレパシー」の領域に入った何かを感じる。

​ある日、スーパーで突然、もっと強烈な謎の確信が私を襲った。

「あ、家のマヨネーズがもうない気がする。絶対に今日買っておかなくちゃ」

理由はない。冷蔵庫を開けた記憶もない。ただ、その瞬間だけ、ものすごく強い直感があった。

​私のこういう直感は間違いない。帰ったら夫も「ちょうど欲しかったんだよ!」と喜ぶに違いない。私はホクホク顔でマヨネーズをカゴに入れ、意気揚々と帰宅した。

​そして、買ってきたものをしまおうとエコバッグを開け、ふとテーブルの上を見ると……。

そこには、夫がさっき買ってきたばかりの「全く同じマヨネーズ」が、ドーンと鎮座しているではないか。

​「……いや、アンタも買っとんのかーい!」


​こんな時、「なぜこんな奇妙な現象が起きるのか」をつい星のせいにして解明したくなるのが、四柱推命鑑定師の性(さが)というものである。

​実は、四柱推命的に見ると、私たち夫婦の関係はもっと複雑で、もっと面白い。

私の本質は「丙(太陽)」で、夫は「壬(海・大河)」。水が火を消してしまう、いわゆる「剋(こく)」という、本来なら反発し合う関係性だ。

ところが、相剋でありながら、私たちはお互いが相手の守護神でもあるのだ。つまり、反発し合いながら、同時に相手を成長させる存在——というなんだか都合のいい関係性なのである。

​そのくせ、私の直感を司る星は「傷官」——空気をガラスのように繊細に読み取るアンテナ。対する夫の星は「偏印」——突然ナナメ上のひらめきを降らせるタイプ。

​こんな星たちが、長年の夫婦生活の中でどうなったか。

実は、相剋だったからこそ、相手を理解したくなった。守護神だからこそ、相手の成長を応援したくなった。理解したくて、応援したくて、相手の考えや欲しいものを、知らず知らず察するようになった。気づけば、私の繊細なアンテナと夫のナナメ上のひらめきが、奇妙な化学反応を起こしていたのだ。

​だから「家にマヨネーズが必要だ」という私の直感は、完璧に当たっていた。

ただし、「夫も全く同じ瞬間に、全く同じ直感を受信して、すでに買っている」という一番肝心な部分を、見事に外してしまったのだ。

​太陽と海が、変なところでシンクロして大事故を起こした瞬間である。同じマヨネーズが二本並んだ光景を見て、私は思わず笑ってしまった。

​その笑いの中で気づいたことがある。

​実は、私たちの「直感のズレ」は、直感が外れたわけではなくて、むしろ直感が当たりすぎたことだったんじゃないか。相手の欲しいものを察する力が鍛えられすぎて、相手も同じくらい私の欲しいものを察している。だから二人同時に「マヨネーズだ」と思いついたんだ。


​これまで私は、直感が「当たる・外れる」という二項対立で考えていた。でも、実際には、直感はもっともっと複雑だ。当たることもあれば、当たりすぎることもある。相手の直感とぶつかることもある。そして、その衝突の先に何があるか——それは直感では計れない。

​次にスーパーで強烈な直感が降りてきたら、念のため夫にLINEで確認しようか。と思うこともある。でも、実は最近は確認しない。だって、二人の直感が同時に鳴るっていうのは、なかなか面白いことだから。

​私にとって、直感とは何だろう。

​それはきっと、理屈や星の相性すらも飛び越えてしまう、長年培われた「相手を信じるための羅針盤」なのだと思う。完璧ではなく、時に外れて、時に相手とぶつかる。でも、その不完全さを丸ごと相手に預けることができるようになった。酢豚のような毎日のちょっとした選択から、マヨネーズのような大事故まで。それが、火と水のように正反対な私たちが、月日をかけて手に入れた、相剋であり守護神である、やっかいで愛おしい何かなんだと思う。

​直感は当たる。だから、やっかいだ。

でも相手の直感も当たる。だからこそ、面白いんだ。


最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまの日常のちょっとしたすれ違いが、笑顔の種になりますように
(。-人-。)✨  Love & Peace💕

※この作品は、AI漫画生成ツール(新宇佐美式AI漫画)を使用し、 著者の指示のもとで制作しています。

#ハッピーライティングマラソン
#本田健


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有村幸来子 | 今日も「幸積み」したくなる、心に寄り添う四柱推命 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。少しでも心に留まるものがあれば、応援していただけると嬉しいです