50代からの仕事づくりは、できることを全部仕事にしなくていい
「できること」が見えてくると、少し迷う
50代から仕事をつくろうとするとき、
まずは自分の経験を見直すことが大事だと感じています。
これまで何をしてきたのか。
人から何を頼まれてきたのか。
どんなことなら、自然に力を出せるのか。
そうやって振り返っていくと、
意外と「できること」はいくつも見つかります。
でも、そこで少し迷うことがあります。
見つかったものを、
全部仕事にしなければいけないのだろうか。
頼まれたことは、
できるだけ引き受けた方がいいのだろうか。
経験があるなら、
それを全部活かさないともったいないのだろうか。
私は、そうではないと思うようになりました。
できることと、続けたいことは違う
教員を退職してから、
自分の経験を活かせそうな仕事を引き受けたことがあります。
相手から期待されている。
自分にもできる。
これまでの経験も役に立つ。
でも、取り組んでいくうちに、
自分の中のワクワクする感覚がなくなっていることに気づきました。
仕事ができないわけではありません。
役に立てないわけでもありません。
それでも、
このまま続けるのは、自分にとっても相手にとってもよくないかもしれない。
そう感じて、関わり続けるのを終わらせたことがあります。
その経験から、
「できること」と「続けたいこと」は同じではないのだと感じました。
棚卸しは、増やすためだけにするものではない
経験を棚卸しすると、
できることや頼まれそうなことが見えてきます。
それは、とても大事なことです。
でも、棚卸しは、
仕事を増やすためだけにするものではないと思います。
むしろ、
何を仕事にして、何を仕事にしないかを考えるためにも必要です。
教員経験で言えば、
授業づくり、資料づくり、相談対応、行事の準備、文章作成、場の調整など、
外から見れば仕事につながりそうな経験はたくさんあります。
けれど、そのすべてを仕事にしようとすると、
自分が疲れてしまうことがあります。
できるから引き受ける。
頼まれたから続ける。
経験があるから断れない。
そうなってしまうと、
せっかく学校の外に出て仕事をつくろうとしているのに、
また自分を追い込む形になってしまうかもしれません。

「仕事にする前」に考えたい3つのこと
経験を仕事に変える前に、
私は次の3つを考えてみてもよいと思っています。
無理なく続けられるか。
自分らしさを保てるか。
終わったあとに、もう一度やってもよいと思えるか。
この3つにすべて丸がつかなくてもいいと思います。
でも、どれも全く当てはまらないなら、
それは「できること」ではあっても、
今の自分が仕事として育てたいものではないのかもしれません。
50代からの仕事づくりでは、
何を増やすかだけでなく、
何を増やしすぎないかも大切だと感じています。
仕事にしないと決めることも、仕事づくりの一部
経験を活かすというと、
どうしても「全部使わなければ」と思ってしまうことがあります。
でも、経験は材料です。
材料があるからといって、
全部を同じ料理に入れる必要はありません。
今の自分に合うものを選ぶ。
無理なく続けられる形にする。
必要なら、いったん手放す。
それも、50代からの仕事づくりの大事な一部だと思います。
仕事をつくることは、
自分を忙しくすることではありません。
自分の経験を、
必要としてくれる人に届く形で、
無理なく差し出せるようにすること。
そのためには、
「できること」を増やすだけでなく、
「これは今の自分が続けたいことだろうか」と立ち止まる時間も必要です。
まずは、ひとつ選ぶところから
もし今、
自分の経験を仕事にしてみたいと思っているなら、
いきなり全部を形にしようとしなくてもいいと思います。
まずは、ひとつだけ選んでみる。
これなら、もう一度やってもいい。
これなら、人の役に立てそう。
これなら、自分らしい丁寧さを保てそう。
そんな小さなひとつから始める。
50代からの仕事づくりは、
たくさんのことを抱えることではなく、
これからも育てていけるものを選んでいくことなのかもしれません。
前回までの記事では、
経験を仕事の言葉にすることについて書きました。
今回は、その一歩先として、
言葉にした経験を、全部仕事にしなくてもいいということを書きました。
経験を棚卸しするのは、
自分を追い込むためではありません。
自分に合う仕事の形を見つけるためです。
ただ、頭の中だけで考えていると、
「何が自分の経験なのか」
「それをどう言葉にすればいいのか」
「誰に、どんな形で届けられるのか」
が、ぼんやりしたまま残ってしまうことがあります。
有料noteでは、教員経験を学校の外で活かしたい方に向けて、
自分の経験を整理し、頼まれやすい言葉や小さなサービス案にしていくためのワークをまとめています。
すぐに転職や起業をすすめる内容ではありません。
まずは、自分がやってきたことを見直し、学校の外でも伝わる形に整えたい人向けです。
まずは今日、
「できること」の中から、
これからも続けたいものをひとつだけ選んでみてください。
「50代〜」のこれまでの記事は以下のリンクからどうぞ。
参画している「Edunext」では、Edunext公式コミュニティへ参加される方を募集しています。まずは「海外日本人学校・在外教育施設に関心のある方」から募集しています。関心のある方は、以下の記事にお進みいただけると幸いです。
