飲食店の閉店準備チェックリスト【造作譲渡・退去・解約まで完全版】
飲食店の閉店は、やるべきことが多く、順番を間違えると余計なコストが発生します。
結論から言うと、閉店準備は「6ヶ月前から動き始める」のが理想です。特に造作譲渡は早めに動くほど有利になります。
この記事では、閉店決定から退去完了までの手続きを時系列のチェックリスト形式でまとめました。
閉店準備の全体スケジュール
6ヶ月前:意思決定・造作の査定・業者選定
3ヶ月前:貸主への解約通知・造作譲渡の交渉開始
1〜2ヶ月前:各種契約の解約手続き
閉店当日:最終営業・鍵の引き渡し準備
退去後:原状回復・保証金の精算【6ヶ月前】意思決定・査定・業者選定
✅ 閉店の意思を固める
閉店を決めたら、まず財務状況を整理します。現時点での借入残高・リース残債・未払い賃料がないかを確認してください。
✅ 造作譲渡金の相場を調べる
造作に価値が残っているうちに動くことが重要です。営業年数が長くなるほど設備が劣化し、造作価値が下がります。
まず無料のAI査定ツールで概算を確認しましょう。
✅ 賃貸借契約書を確認する
以下の項目を必ず確認してください。
解約予告期間(何ヶ月前に通知が必要か)
原状回復義務の範囲
保証金の金額と償却条件
居抜き退去の可否
解約予告期間は契約によって3ヶ月〜6ヶ月と異なります。通知が遅れると余分な賃料が発生します。
✅ 造作譲渡の業者を選定する
不動産と内装の両方を扱える業者を選ぶことで、手続きがスムーズになります。複数社に同時依頼するより、まず1社に絞って動くことをおすすめします。
【3ヶ月前】解約通知・造作譲渡の交渉
✅ 貸主(オーナー)に解約を通知する
契約書に定められた予告期間に従い、書面で解約を通知します。口頭だけでは後からトラブルになることがあるため、必ず書面で行ってください。
✅ 居抜き退去の許可を貸主に取る
居抜きで退去する場合、貸主の許可が必要です。貸主が次のテナントに同業態を希望している場合は許可が下りやすくなります。
✅ 造作譲渡の買い手を探し始める
業者を通じて次のテナント候補の募集を開始します。閉店まで時間があるほど買い手が見つかりやすく、高値での成約につながります。
✅ スタッフへの告知・退職手続きの準備
雇用保険・社会保険の脱退手続き、退職金の有無、最終給与の支払いスケジュールを整理します。閉店日の1〜2ヶ月前にはスタッフへの告知を行いましょう。
【1〜2ヶ月前】各種契約の解約手続き
✅ 各種サービスの解約・変更
| サービス | 確認事項 |
|---|---|
| 電気・ガス・水道 | 閉店日に合わせて使用停止の申請 |
| 電話・インターネット | 解約または移転の手続き |
| POSシステム・レジ | リースの場合は返却手続き |
| BGM(USEN等) | 解約予告期間の確認 |
| 食材・酒類の仕入れ業者 | 最終注文日と残在庫の処理 |
| 厨房機器リース | リース会社への返却手続き |
✅ 食品営業許可の廃業届を提出する
保健所に食品営業許可の廃業届を提出します。提出期限は自治体によって異なりますが、閉店後10日以内が目安です。
✅ 酒類販売業免許の廃止届を提出する
酒類を販売していた場合、税務署に酒類販売業免許の廃止届を提出します。
✅ 税務署・都道府県への廃業届
個人事業主の場合は税務署に「廃業届」、都道府県税事務所に「事業廃止申告書」を提出します。法人の場合は解散・清算手続きが別途必要です。
【閉店当日〜退去】原状回復・保証金精算
✅ 造作の引き渡し
次のテナントへの造作の引き渡しを行います。引き渡し時に設備の状態を双方で確認し、書面に残しておくことでトラブルを防げます。
✅ 原状回復工事(スケルトン退去の場合)
居抜き退去が認められない場合は、原状回復工事が必要です。複数の業者から見積もりを取ることで、費用を抑えられます。
✅ 保証金の精算
退去後、貸主から保証金の精算が行われます。償却分・原状回復費用・未払い賃料が差し引かれた金額が返還されます。精算の内訳を必ず書面で確認してください。
✅ 鍵・設備の返却
貸主に鍵を返却し、電気・ガス・水道の使用停止を確認します。
閉店時の費用と収入のまとめ
| 項目 | 居抜き退去 | スケルトン退去 |
|---|---|---|
| 撤去費用 | 不要 | 100〜300万円 |
| 造作譲渡金 | 受け取れる(平均200万円) | なし |
| 保証金返還 | 償却後に返還 | 償却後に返還 |
| 原状回復費 | 最小限 | 別途発生 |
居抜き退去を選ぶことで、スケルトン退去と比べて300〜500万円の経済的差が生まれることがあります。
まず造作の価値を確認する
閉店を決めたら、最初にやることは造作の相場を把握することです。
VELETAの無料AI査定ツールなら、住所・賃料・設備を入力するだけで造作譲渡金の概算と保証金の手残りを即時算出できます。
まとめ
閉店準備は6ヶ月前から動き始めるのが理想
賃貸借契約書の解約予告期間・償却条件・原状回復義務を最初に確認する
造作譲渡は早めに動くほど高値になりやすい
居抜き退去はスケルトン退去より300〜500万円有利になることがある
廃業届・食品営業許可の廃止届など行政手続きも忘れずに
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