飲食店の保証金はいくら戻る?償却の仕組みと手残り計算方法を解説
閉店を決めたとき、真っ先に気になるのが「保証金はいくら戻ってくるのか」という問題です。
結論から言うと、保証金の手残りは「保証金総額 − 賃料×償却月数」で計算できます。償却条件によっては保証金がほぼゼロになるケースもあります。
この記事では、保証金・敷金・償却の仕組みと、実際の手残り計算方法をわかりやすく解説します。
保証金・敷金とは何か?
飲食店のテナント契約では、入居時に「保証金」または「敷金」を貸主(オーナー)に預けるのが一般的です。
敷金は主に住居や小規模な店舗契約で使われる言葉で、退去時に原状回復費用を差し引いた金額が返還されます。
保証金は事業用テナントで使われることが多く、賃料の6〜12ヶ月分を預けるケースが一般的です。名古屋の飲食店では賃料の6ヶ月分前後が相場です。
どちらも「退去時に返ってくるお金」という性格は同じですが、事業用テナントの場合は償却という仕組みがある点が大きな違いです。
償却とは何か?
償却とは、保証金の一部を貸主が取得できる権利のことです。
賃貸借契約書に「保証金の○ヶ月分を償却する」と記載されていれば、退去時にその分が差し引かれた金額しか返還されません。
たとえば以下のような契約の場合:
保証金:賃料6ヶ月分(月額30万円 × 6 = 180万円)
償却:賃料3ヶ月分
この場合の返還額は:
180万円 − 30万円×3ヶ月 = 90万円つまり90万円しか戻ってきません。
保証金の手残り計算式
手残り額の計算式は以下の通りです。
保証金の手残り = 保証金総額 − (月額賃料 × 償却月数)計算例①:償却が少ないケース
月額賃料:25万円
保証金:150万円(賃料6ヶ月分)
償却:賃料2ヶ月分
150万円 − 25万円×2 = 100万円→ 100万円が返還される
計算例②:償却が多いケース
月額賃料:25万円
保証金:150万円(賃料6ヶ月分)
償却:賃料6ヶ月分
150万円 − 25万円×6 = 0円→ 保証金が全額償却され、返還ゼロ
造作譲渡金と合わせた「本当の手残り」
閉店時の実質的な手残りは、保証金の返還額だけではありません。造作譲渡金と合わせた合計額が本当の手残りです。
本当の手残り = 造作譲渡金 + 保証金の返還額実例
月額賃料:30万円
保証金:180万円(賃料6ヶ月分)
償却:賃料3ヶ月分 → 保証金返還90万円
造作譲渡金:150万円(査定下限)
150万円 + 90万円 = 240万円スケルトン退去で撤去費用100万円かかる場合と比べると、居抜き(造作譲渡)を選ぶことで340万円の差が生まれます。
注意が必要な3つのケース
① 原状回復費用が別途発生する場合
償却とは別に、貸主から原状回復費用を請求されるケースがあります。契約書に「原状回復義務あり」と記載されている場合は、保証金の返還額からさらに差し引かれることがあります。
② 賃料の滞納がある場合
賃料を滞納している場合、その分が保証金から差し引かれます。閉店前に滞納がないか確認しておきましょう。
③ 保証金の一部をリフォーム費用に充当している場合
入居時に保証金の一部を内装工事費用に充当する契約になっているケースがあります。この場合、充当した分は返還されません。
自分の手残りをすぐ確認する方法
保証金の償却条件は契約書に記載されています。まず契約書を確認し、以下を調べてください。
保証金の総額
償却の月数または金額
原状回復義務の有無
これらがわかれば、VELETAの無料AI査定ツールで造作譲渡金と合わせた手残り概算をすぐに算出できます。
住所・賃料・保証金・償却条件を入力するだけで、造作譲渡金の相場と手残り概算を無料で即時算出します。
まとめ
保証金の手残り = 保証金総額 − 賃料×償却月数
償却条件によっては保証金がゼロになるケースもある
本当の手残りは「造作譲渡金 + 保証金返還額」で計算する
居抜き退去を選ぶことでスケルトン退去より数百万円有利になることがある
契約書で保証金・償却条件を確認してから動くことが重要
👉 関連記事:名古屋の造作譲渡金の相場はいくら?300件の成約データで解説
株式会社VELETA|名古屋市東区東桜1-9-29 オアシス栄ビル4F|TEL 052-950-3075
宅地建物取引業・飲食店・美容サロンの造作譲渡・居抜き物件仲介専門
