鳥インフルエンザ(ほぼH5N1)シーズン本格化
既に記載したように10/9に宮城県栗原市でA型鳥インフルエンザに感染したマガンの死体が回収されているが、

その後10/15に北海道苫小牧市で回収されたオオタカのH5亜型感染(ほぼH5N1だろう)、

10/22に宮崎県日南市で回収されたヒトリガモのA型鳥インフルエンザ感染が確認され、

もはや北から南まで、鳥インフルエンザ(ほぼH5N1)の野鳥が飛び回っている状態であることが確定した。
地図から明らかなように、苫小牧市も日南市も海沿い。既にマガンやヒトリガモという水鳥の感染が相次いでいること、春には道東でアザラシやラッコという海辺の哺乳類の感染が出ていることからしても、水鳥や海辺の鳥、哺乳類には特に注意した方がよいだろう。
まずは触らないこと、そして少なくとも飛沫感染するので近づかないこと(空気感染リスクもある)、粉塵化した糞等を吸い込まないことが重要→ここでもマスクが有効。

いずれも海沿い。


鳥には海も陸も国境も皆関係ない。するりと飛び越えていく。
加えて、10/21には北海道白老市の養鶏場で「普段より多くのニワトリが死」に、鳥インフルエンザ陽性が確認されたため、10/22から46万羽もの殺処分が行われている(かわいそうに)。影響は108万羽、道内飼育のニワトリの8%に上るという。


養鶏場で感染が出た白老町と感染オオタカが出た苫小牧市は約20km強、車で30分で鳥にとってはほんのひとっ飛びの距離である。既に海鳥からその他の鳥や哺乳類へ感染が広がっている段階だろう。
北海道は一刻も早く、牛の検査防疫体制を確立すべきである。鳥インフルエンザH5N1(A型の一種)は既に広範な哺乳類への感染が確認されていて、昨年北米で特に大規模感染が起きていたのは牛である。そして、酪農畜産業者の接触飛沫空気感染だけでなく、生乳から飼い猫の感染が起きた他、ヒト用の流通品から生きたH5N1ウイルスが検出されリコール騒動になった事例が少なくとも数件はあったように記憶している。
牛の感染も、乳製品の汚染も、既に瀕死の国内の酪農畜産業を壊滅させる大打撃になりうる。特に北海道は、去年もシーズン初の鳥インフルエンザ感染が出たこと、既にラッコアザラシと哺乳類の感染例が見られていること、オフシーズンの6月にもH5の感染が検出されていること、そして今季も既に野鳥養鶏場ともに感染が出ていること、どれをとっても国内最大級のH5N1高リスク地であり、かつその商業的打撃が最も甚大となる国内有数の酪農地でもある。
北海道の酪農が機能不全に陥れば、全国から乳製品が消える。
鳥インフルエンザH5N1の蔓延によって卵も乳製品も無くなれば、当然広範な食品業界に致命的な影響が出る。特に私が大好きな洋菓子など壊滅状態になるだろう。
H5N1の防疫は鳥だけを見ていては不十分である。哺乳類の多く、その辺をうろつく野良猫や鼠にだって感染するのだから、鳥類に加え、ヒトの生活圏でウイルスをふりまく野生の哺乳類の検査捕獲をしなければ、いくら感染の出た養鶏場の鶏を全処分し、鳥や卵の移動制限をしたところで被害は広がる一方である。
特に野良猫は、感染して弱った野鳥を襲い感染し、ヒトへ媒介する可能性が高い。ヒト側が猫をベタベタ触らずとも、糞尿被害からの接触経口感染だって起きうる。鼠もそうだが、ヒト側が認識しない接触による感染は経路不明で迷宮化させられる。そもそもほぼ"死んだ鳥"が出なければ検査をしない国であるから、これまでにもヒトのH5N1感染事例がありながらPCRに至らず"う〜んインフルA陽性ですね〜"でアンダーコントロールされていた可能性だって高い。
そういうわけで、私はこれまで以上に防疫体制を高める。
H5N1もA型のインフルエンザ、すなわち呼吸器感染症であるから、有効なのは何よりマスクと換気である。空気感染を想定したコロナの対策が活きる(H5N1はフェレット実験で空気感染可能性が明らかになっている。飛沫だけを防いでも貫通されうる)。
加えて、食物からの経口感染リスクを下げるために重要なのはとにかく加熱である。これまで具体的に何度で何秒/分加熱すればウイルスが死ぬのかというデータは出てきていないが、低温殺菌牛乳レベルだとウイルスが生き残っている可能性を想定し、私は卵も乳製品も(勿論肉類も)自分で完全に火を通している。日常のスイーツ類が焼き菓子メインなのも、クロテッドクリーム以外はミルクヨーグルト類ですら湯煎して使っているのもこのため。とにかく、ウイルスのタンパク質を熱で変性させ壊し不活化する必要があるので、100度近くで少なくとも数分は置いている。それで大丈夫というデータも出ていないが、このレベルで死なないウイルスであればもはや完全ヴィーガンになるしか術はない。それも想定しつつも、現時点でとりうる現実的かつ合理的な方策はこの程度かなと判断し、とりあえず加熱を私は実践している。
乳製品もだけど、日本人の場合は生卵と生肉に警戒したほうがいいと思うね(私は元から食べない)。北米ではこの線の感染はほぼ出ないけど、アジアでは自宅で飼っていた鳥を食べて感染した事例の重症化が多い。それだけウイルス量が多いってことだと思うよ。
さあ、スコーン作りはいつまで続けられるかな。牛乳も卵も無くなったら困る。けれども考えてみたら、たとえ無くなってもなんとかなる材料で元々練習していたんだよな。
バターは使わずオリーブオイル、カスピ海ヨーグルトも種ヨーグルトから豆乳で培養したものだし、卵も無し。ってまさに非常時スコーンじゃん!
まあ、卵はまだ買えるし、入れたほうがおいしいって一昨日気付いたから今は入れているし、牛乳だけはカスピ海ヨーグルトの種培養のために時々買い足さないといけないけど…ってそれもロングライフ牛乳を備蓄しておけば、市場から卵や牛乳が消えても、少なくともしばらくはスコーンが焼ける。ツヨイ。
勿論美味しさ快適さは下がるけど、全部なくなるよりはよっぽどマシだよね。"All or Nothing"の人間には理解されないことだろうけど。
認知が歪みきった無敵様って、自分はヘーキヘーキ!で"All"の方が手に入るもんだと【無根拠で】思い込んでcollapseしたり"Nothing"をつきつけられたりしていくものよね。そういう不適切な"個人の判断"の結果は当然の自己責任。
Anyway the wind blows.
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関連
↑H5N1対策で乳製品を加熱する理由
↑感染マガンの回収@宮城、24−25シーズンのH5N1@北米、北海道(含ラッコ、アザラシの感染)
