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【岐阜】塩沢温泉 | 岐阜県高根町(村) | 2005年


秘湯としては結構メジャーな温泉。廃業した山荘の露天風呂が残っており、今でも入湯することができる。事前に本やHPで調べていて「湯温が低い」・「コケだらけ」という意見も多くあったが、なんとでもなるだろうということで出発。
夜中の12時に愛知県西部の筆皇宅出発。道中、気温はぐんぐん下がり、到着した午前3時過ぎ、道路脇の気温計は「-10℃」を示していた。


御嶽山山頂の雲は取れなかったが、それでも冷えただけあって、見事な日本晴れ。
県内でもまれにみる雨男の筆皇であるが、正月に貴船神社で買ったお守りが効いたようだ。本人も今年の目標として「晴男」を掲げていた。

天気は晴れ、御嶽山をバックにご機嫌な筆皇

NO MUSIC, NO LIFE」(「音楽がなければ、人生じゃない」)
NO チェーン, NO LIFE」(「チェーンがなければ、死んじゃうじゃない」)

そう、筆皇の愛車レガシィは「NO チェーン」、ひいては「NO LIFE」なのである。


思ったよりも、平気な顔で運転する筆皇をみて、大したもんだと少し安心したのも束の間、血が止まるくらい強くハンドルを握っているのを見て、頭の中で「NO LIFE」再点灯。

別名、「溺れる者が掴むワラ」くらい強く握ってる

ずっとこの速度。
助手席ながら、レガシィをこんなふうにしか走らせられなくて、SUBARUに申し訳ないと思ってた。



湯元山荘へ降りていく道に到着。
本来ならもう少し先まで進めるのだが、この日は雪が深いので車はここまで。ここから先は約300m徒歩となる。


この看板を目印に。


なめていた。
秘湯といえども車ですぐ近くまで行けるし、所詮は元山荘、特別な装備など不要と完全になめていた。
水とインスタントラーメンとタオルだけ持って山荘へ歩き出す。

今年の目標が「晴男」の筆皇であったが、ポツポツと雪がちらつきはじめる。彼と出かける時のデフォルト天気である。


しばらくすると道は下り始め、山荘跡が見えてくる。ここまで雪に足跡を残す生身の人間の姿は見えない。


山荘へ渡る橋。
なかなか絵になる景色だった。


橋の途中から見える露天風呂。
雪中温泉につきものの、モクモクと沸き立つ湯煙は皆無。


山荘入口。
昔は中に入ってトイレなど使用できたらしいが、現在は鍵がかかって入れない。


窓から内部を撮影。囲炉裏が見える。
囲炉裏のある宿に泊まったのは、これまで飯田の「大平宿」だけなので、またどこかで一度、こういう宿に泊まってみたいと思う。


山荘入口から振り返ると、そこに目標の温泉。
お湯の色が針葉緑樹の葉の色と同じなのは、何かおかしい気がする。


近寄ってみる。
神社の池でも、ここよりきれいだ。


更に近寄ってみる。
神社の池でも、こんなコケは生えない。


更に近寄ってみる。
なんかもう、ワカメスープ。


情報では湯温が低いということだったので、恐る恐る手を突っ込んでみる。これで冷たければ、退却する言い訳にできるのだが…。

…ぬるい、
…確かにぬるいが…、心臓麻痺を起こすほどではない…。


水質調査を行うため、ガーコ投入。


水質悪く、ガーコ死亡。

その後、ガーコの遺体を回収するため、お湯に入らないといけなくなったことに気づく。



湯の中にそっと足を入れてみる。
底に着いた瞬間、足の裏に半生のような、なんとも言えない感触が伝わってくる。そしてしばらくすると、ビオランテみたいなコケがふわりと浮き上がってくる。
お湯が湧き出している池の奥へ進むたびに、池の底から次々とビオランテが追いかけてくるかのように浮かんでくる。


全身つかるには、やはり湯温が低すぎるようで、湯の中にいるのに鳥肌が立ってくる。パイプから出てくる、わずかに暖かい湯を筆皇と分け合いながら耐える。湯が体温より低いため、出るに出られず、そのまま二時間ほどハモリの練習をしていた。

この温泉の最大のメリットは、他に誰もいないので大声で歌い放題な点。この日は「なごり雪」を集中的に練習したが、現実には「なごり雪」どころではなく、本格的に吹雪いてきていた。

なごり雪」はサビ以外が難しい

湯舟はこれぐらいの広さ。
手前には筆皇が出た時に出現させたビオランテ苔。

周辺は吹雪、貴船神社のお守りも筆皇には通用しなかったが、よく考えてみると、天候操作という種類のお守りがあるのだろうか。


本当は現地でインスタントラーメンを食べる気でいたが、体が全く温まらずに無理。開田高原で暖かいソバを食す。

この後、普通の温泉で体中のビオランテを洗い流したことは言うまでもない。



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