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誇張しすぎず似顔絵を描くには

朝ドラ『あんぱん』完走記念

昨日、最終回を迎えた朝ドラ『あんぱん』。私も毎朝NHKプラスで観ていたので、完走記念に、やなせたかし先生の似顔絵をSNSにUPしました。すると、Xでイイねを2,300いただきました。

フジワラヨシトさんの文脈で言うと、狙った1,000イイねの部類だと思います。

これまでにも、お仕事で大量に似顔絵を作成していますし、

この際、似顔絵の制作プロセスを紹介してみようと思います。

似顔絵と言えば、特徴を誇張するやり方が知られていますが、私の場合はどちらかというと、特徴だけ残していくやり方と言えるかもしれません。

例えば、任天堂のMii。輪郭、髪型、目、鼻、口など、そこに並んでる素材の中から近いものを選択し、大きくしたり小さくしたり、傾けたり位置を調整したりして、似顔絵を作成します。あのやり方に似ています。

ただ、素材を自分で作成するので自由度は無限大です。

では、早速描いていきます。

1、ラフ

まず、御本人の画像を検索します。なるべく数枚。可能であれば、動画も見てください。静止画と動画では情報量が段違いです。似顔絵描きの重要な要素の一つが、その人のキャラクター(人間性)を掴むことです。内面は表情に滲み出てきます。画像一枚からでは、読み取れない人間性を動画から掴みましょう。

人間性(印象)と、似顔絵がズレると、朗らかなフリーザや、優しい鬼舞辻無惨のように、違和感が発生します。

また、これはケースバイケースですが、職業や、その人ならではのアイコン的なアイテムなどを盛り込むと絵的に楽しい似顔絵になります。

今回のやなせ先生は、#朝ドラあんぱん 用なので、右手に食べかけのあんぱんを持っていただきました。

2、下書き

ラフを元に、下書きを詰め、全体の精度を上げています。
・輪郭
・髪型
・顔のパーツ(目、鼻、口、眉、しわ)
などの大きさやバランスを探っていきます。

ラフでは、片手持ちだったアンパンですが、どうも収まりが悪いので両手持ちにし、かじり後を無しにして丸のままにしました。

3、ペン入れ

下書きの段階で一旦この絵を見るのをやめます。これはかなり大事で、この辺りまで来るとゲシュタルト崩壊を起こしている可能性があります。

【ゲシュタルト崩壊】
漢字や図形などの「全体的な形」を認識できなくなり、個々の構成要素がバラバラに感じられる知覚現象。

・同じ漢字を長時間見ていると、形がわからなくなる
・同じ図形を繰り返し見ていると、単なる線や点の集まりのように感じられる

なので、他の仕事をするか、コーヒーでも飲んで休憩しましょう。

輪郭や目の配置の違和感に気づき修正し、ペン入れを施したのが上の絵です。具体的修正点ですが、もう少し面長に見えるように輪郭と鼻筋を伸ばし、左右の目を若干真ん中に寄せています。

あと、今気づきましたが、左右で若干手の大きさにばらつきがありますね。やない先生の右手が少し大きく見えます。以後気をつけます。

4、着色

やない先生のニット帽は黒、赤いシャツをお召しになってる画像があったので、それをアンパンマンの配色を意識して塗っていきます。アンパンマン的要素を入れたかったので、画像のニット帽についていたバッチ(?)をアンパンマンの胸のマークにしました。

また、メガネは黒の実線で描くと強調されすぎるので、メガネの線は別レイヤーにして少し薄い色にしています。レンズ部分は乗算です。

5、投稿

実はこの似顔絵は、4月4日の #あんぱんの日 の朝に慌てて描いたものです。ポストでは慌てすぎて、「本日3月4日は」と大間違いをしていますが、4月4日です。

このポストは、96いいね。インプレッションは、8,227と反応はいまいちでした。(※冒頭のポストのインプレッションは、3.7万)

このように、同じイラストでも、

・タイミング
・ポストの文面

を変えることで、見てもらえる機会がグンと増えたり減ったりします。何度もUPしすぎかなぁと臆せず、タイミングを見つけたらしつこいくらいUPしましょう。

似顔絵は特殊技能

これは完全なる私の持論ですが、似顔絵はただ絵を描くのとはまた別ジャンルのスキルではないかと考えています。この例えが適切かどうか微妙なとこですが、同じお笑い芸人でも、コント芸人と、モノマネ芸人では必要とされるスキルが違うようにです。漫画家さんでも似顔絵が上手いかというと必ずしもそうでないパターンがあったりします。

例えば、本人の画像をトレースして似顔絵を描いてみてください。たぶんあまり似ません。似顔絵で難しいのが、どの線を活かし、どの線を捨てるかです。これが単純なトレースでは似顔絵が似てくれない原因の一つです。とくに女性や、若い人の場合はシワひとつ入れるだけで、別人のように老けてしまいます。

非常に加減が難しいのです。その点、高齢の男性は似顔絵を描く際の練習として丁度良いのではないでしょうか。

私のサンプルから抜粋すると、こんな感じです。

では、肝心のどの線を残すかですが…

おっと、これ以上は長くなりそうです。この話はまた、別の機会に。

それでは、読んでいただきありがとうございました。もしこの記事が、少しでも考えるきっかけになったり、共感いただける部分があれば、スキ、フォロー、SNSでのシェアやコメントなどのリアクションをいただけると、とても励みになります。


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