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絵を描かない人こそ、読んでほしい本

イラストの予算感わからない人、全員集合!

世の中には、イラストレーターになりたい人が溢れています。そして、そんな「イラストレーターになりたい人」向けの、どうやったらなれるか本も溢れています。しかし、ここに「絵を描かない人こそ、絶対に読んだ方がいいの本」があります。

イラストレーターのサタケシュンスケさんが昨年末出されたこちらの本。そのものズバリ『イラストレーターのためのお金の話』です。

はい!解散しない!

「“イラストレーターのための”って書いてあるじゃーん、
 絵を描かない人向けじゃないじゃーん!」

って解散しない!出版以降業界内でかなり話題になり、もうすぐ1年が経つこちらの本ですが、イラストレーターを志す方々のみならず、全く絵を描かない、描けない、必要となったら発注する…え、でも発注しようにも予算感がサッパリって方々にこそ、ぶっ刺さる本なのです。

業界トップランナーが書いたお金の話

サタケシュンスケさんは、フラットでかわいくデザインされた動物が注目されているイラストレーターです。キャリアも長く、何かの商品で彼の作品を目にされた方も多いのではないでしょうか。

そんな業界トップランナーと言えるサタケさんが出されたこちらの本。私もアンケートに参加させていただいたこともあり、というか、単純に自分自身絵を描いて生計を立てている身なので、吸収すべきものは全部吸収しようと、発売と同時に購入し、即日読了したのですが…

どうも今までの自分のイラストの見積りが低めだった説が浮上してきて、震えてきました。

凄い本です。如何に自分がイラストレーターという仕事をぼんやりヌルヌルやっていたのか現実を叩きつけられます。刺激と、勉強になることしか載ってない。実際、多くのイラストレーターの方々が購入し、感想やレビューがAmazonにも、SNSにも溢れております。

しかし、前述のとおり私が本当にこの本を読んでほしいのは、イラストレーターをやってる方々ではないのです。

イラストレーターではない人のためのお金の話

私も一応、絵を生業として15年になりますが、

最初のご相談の段階で、値段が提示されないことがままあります。広告、出版など、普段イラストを発注することが多い分野の方々の場合はそうでもないのですが、値段の提示がないのは、絵を発注する機会があまりない分野の方々です。

わかります。私も、明日いきなり大仏発注してこいと言われたら、途方に暮れてしまいます。大仏の予算感など全く見えません。このように、異分野の価格帯などわからなくて当然です。まず、失礼にならないように、ざっくりこんな感じの企画が持ち上がっているのですが、おいくらくらいになりますか?というメールを書くこと間違い無しです。

イラストレーター的には、ぶっちゃけた話「その企画の予算とスケジュールによる」だったりします。

予算が大きいか小さいかで対応できることが変わってくるからです。とはいえ、イラストレーター自身も初めての媒体の相談の場合、「この仕事いったい幾ら貰ったら良いワケ?見積り出してと言われても、判断材料が少なすぎる…」と混乱していることが少なくありません。なので、まず「このぐらいの予算感で考えているのですが…」と提示していただけることのありがたさと言ったらないのです。

そうは言うても、
その大体の予算感が、わからんのやろがい!

そうですよね。だからこの本なのです。

使用料リスト大公開

この本には、見積書作成に活用できる「使用料リスト」が大公開されています。サタケさんのこれまでの経験を通して考えたクライアントワークにおける2024年の時点での媒体別使用料の目安です。
(※調整費、オプション料は含まず)

・出版物
・商業広告
・ウェブサイト
・デジタルコンテンツ
・ファッション、雑貨、グッズ
・商品パッケージ
・企業カレンダー
・壁面、空間装飾
・ロゴ、シンボルマーク
・マスコットキャラクター
・イベント登壇、ワークショップ

などの普段なかなか見ることができない大まかな金額の目安が並んでいます。もちろん、最終的には発注側、受注側が話し合いの上で折り合いをつけて決めることが重要ですが、一番難しいキックオフの段階の金額の相談にはもってこいなのです。

たとえば、ある自治体の会議室です。

「我が市の出身の方で最近話題のイラストレーターさんがいるみたいです。」
「へー、どんな絵?」
「こんな感じなんですけど…」(HP、インスタを見せる)
「おー!良いじゃん!なんか頼みたいね!」
「ポスターのイラストとか、
 今度立て直すホール用の壁画とかに合いそうですね。」
「良いねー!で、それ幾らで描いてくれるの?」
「………えーっと、幾らでしょうねぇ」

そんな時、この本です!

この本さえあれば

「大体このくらいの予算感らしいです。」
「なるほど、この相場なら来年の予算で相談できるかもね。」

など、話し合いを次のステップへ進めることができます。まさに、イラストレーターではない人のためのお金の本なのです。

金額面以外にも、二次使用や、著作権譲渡に関しての項目もあるので、あらかじめ読んでおけばトラブルを未然に防ぐこともできます。とにかく、イラストが関わりそうな仕事が発生したら、まず手元に置いていただきたいルールブック的な一冊です。

お金と向き合えば、仕事も増える

実はこの本、衝撃的なことにサタケさんの年収が乗っています。赤裸々です。真っ裸です。私は、イラストレーターですが、CMコンテライターという仕事もやっています。しかし、この本を読んで、CMのコンテライターという仕事に胡座をかいていたと思い知らされました。

CMコンテライターはある程度まとまった金額を、安定的に稼げます。実際、私は15年前にコンテ描く仕事を始めて、今まで食いっぱぐれたことがなく、結婚し、子供が三人います。軸足がコンテにあったため、合間に請け負っていたイラストの方は、正直ちょっと向き合う姿勢が緩かったと思います。そんなヌルい根性に思いっきりビンタされたのです。

イラストで売れたかったら、
イラストに向き合わんかい!と

コンテはコンテで必要な仕事だけど、言い訳になってはいけない。コンテで売れてるのと同じくらい、イラストで売れなければならない。

自分のイラストの特徴と、世のニーズとのチューニングなどを真剣に考えた結果、2025年はイラスト仕事が増え、その対応で、コンテの方に手が回らない状態になりました。

お金に真剣に向き合うと、仕事も増える。
本を読むことで、人生は変わる。
必要なのは、読んで咀嚼し取り入れ行動すること。

イラストを描かない人も、この本を一冊読めば“発注の迷子”から解放されます。まずは手に取ってみてください。

それでは、読んでいただきありがとうございました。

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