実績紹介:キャラクターデザイン篇
憧れは坂崎千春さん
最近、あぶらとり紙で有名な京都のよーじやさんが、ロゴを刷新したり、新たにコーポレートキャラクター(企業キャラクター)を発表されて、話題になりました。キャラクターの「よじこ」をデザインされたのは、suicaペンギンやチーバくんでおなじみ、坂崎千春さんです。


僕はイラストレーターを始めた時、漠然と「いつか坂崎さんのように、企業の商品やサービスのキャラクターをデザインしたい」という目標というか願望の様なものを抱いていました。
そして、15年経ちました。
おかげさまで、フリーランス15年の間に何件かキャラクターデザインのお仕事をさせていただいたので、実績紹介として、一部抜粋してまとめました。時系列で紹介したいと思います。
新!出前坊や
いきなり、超大物出てきた!と思われたかもしれませんが、出前一丁でおなじみの出前坊やは、もちろん僕が作ったキャラクターではありません。
1993年ごろにパッケージの出前坊やがアニメ化されて、劇画調になるCMが放送されていましたが、2015年にその延長線上にある企画で作画したものです。CMでは、速水もこみちさんが、実写版出前坊やを演じています。
僕は、出前坊やを現代風にリファイン的な作業を担当しました。

現代風にリファインて…、何も変わってなくない?
と、思われた方も多いと思います。ちなみに、出前一丁のパッケージについている出前坊やがこちらです。

そして、過去のCMの出前坊やがこちら。


いかがでしょう。よく見ると、パッケージの坊やと、過去のCMの坊やでは頭の形や、目や口のバランスの違いなどで印象が異なります。出前一丁のCMもアニメスタジオの違いによって、坊やの顔が結構変わります。
ある意味、坊やを知っている人それぞれの頭の中に、各々の出前坊やがいると言ってもいいかもしれません。僕は、地上デジタル化以降初の出前坊やのアニメCMということで、それぞれが持っている坊やのイメージを最大公約数的なデザインに落とし込む作業と、アニメ用の素材作成を担当しました。
みんな自分の中に中にある坊やのイメージが少しずつずれているため、おびただしい数のボツ案が出ました。
そのボツ案の山の果てに、出来上がった坊やがこちらです。

ベジェ曲線で描かれた出前坊やは、おそらくこの坊やが初です。ブラウン管で放送されていた当時の不鮮明な画像資料しかなく、そこから、坊やのイメージを壊さずに現代の線に落とし込むという作業で、目鼻口の形や位置などを何パターンも作成し、スタッフそれぞれが持っているイメージとの擦り合わせを行った結果が、この坊やになります。併せて、CM用の背景も作成しました。
昔のCMのカットとの比較がこちらです。


この仕事では、坊やのLINEスタンプも作成しました。

子供の頃、ブラウン管で見ていたCMの坊やを自分が描くことになるとはと、非常に感慨深いお仕事でした。
スーツケースくん
2015年。ONE WORLDさんの『もはや全然夢じゃない世界一周』というCM動画で担当したキャラクターです。

スーツケースくんと、スーツケースを持って旅に出る主人公。その他世界中の人々のデザインと動画用素材作成を担当しています。
スーツケースくんは割とすんなり決まりましたが、主人公のイメージがなかなか決まらず、最終的にクリエイティブメンバーが全員いる前でホワイトボードに走り書きしながら、イメージを擦り合わせました。

スーツケースくんは、ベルトとタグで両手を表現しています。




SAIFU TOWN
studioCLIPさんの、SAIFU TOWNという企画で、財布の中身のお札、コイン、カードなどを模したキャラクターと、SAIFU TOWN の風景を担当しました。


自分が描いた絵がノベルティにもプリントされたのが嬉しかったです。
ケンキくん
これは、キャラクターというか LINEスタンプのお仕事なのですが、日立建機日本さんのお仕事で、油圧シャベル、ホイールローダ、タイヤローラ、アスタコなど、日立建機の建機をキャラクター化し、LINEスタンプを24種類作成しました。

建機のどの部分を顔として処理するか、アーム部分の省略度合いなど、難しくも楽しいお仕事でした。
おかげさまで気に入っていただいているようで、第2弾では、くまみねさんの仕事猫とのコラボ版も作成しました。

KUMON YouTube
KUMONさんの YouTubeのCM用に、キャラクターデザイン、アニメーション用のイラストを作成しました。

ステレオタイプな男子と女子のイメージをさけ、女子に寒色を使ったり、男子には意図的にピンクを使ったりしています。くーの髪がモコモコなのは外国からのルーツを持つ子供たちを意識してのことです。







自分的にも結構気に入っている2人です。
はっけん!タマラン星人
第一生命さんの、『はっけん!タマラン星人』というCM用に、タマラン星人のキャラクターデザイン、全12種を担当しました。CMも12タイプあり、紙人形制作用のイラストも作成しています。


お金を貯めることができないタマラン星人を、その設定に落とし込んでキャラ化するのですが、何しろ12タイプもいるので大変でした。
アウトラインがないパペット風の方向性に決まるまでに、アウトラインがあったり、全身一色だったりと様々なパターンを作成しました。

キャラクターが決定した後は、演出コンテにそって、紙人形用の素材を作成しました。もちろんその動画も12タイプあります。とにかく膨大な作業量のお仕事でした。





Z会タブレットコース中の人
『中学生・高校生タブレットコース「あなた専用のZ会」篇』のCMで、Z会タブレットコース中の人のキャラクターデザインと、原画を担当しました。





もっと人間っぽい頭身だったり、ものすごい特徴的な顔だったりといくつかパターンを提示したあと、一番近くで見守り、指導し鼓舞してくれる暑さを持ったキャラクターとして、このデザインの方向になりました。
衣装は初期のビートルズのイメージです。
メディ子
ジャパンメディックさんの、『Home Medic』のかゆみ定期便というメールマガジンで、キャラクターデザイン、マンガを担当しました。LINE友だち追加で、かゆみに強い肌をめざすためのマンガが不定期で読めます。

メディ子は商店街の薬局の娘(小学生)という設定です。今気づきましたが、メディ子の髪型は、完全にKUMONのくーのイメージが継承されてますね。

ゆーとく救急隊カットニャンズ
新!出前一丁では、パッケージに載っていた出前坊やをCMアニメ用にリファインするということをやっていましたが、ついにパッケージにのるキャラクターそのものをデザインさせていただくことになりました。
祐徳薬品工業さんの、救急絆創膏カットバンのパッケージとキャラクターのデザインのお仕事です。

救急絆創膏カットバンを作っているのは、九州は我が地元佐賀県鹿島市にある祐徳薬品工業株式会社という企業なのですが、残念ながら、佐賀県民どころか、鹿島市民でもその事実を知らなかったりします。
認知を広める一環として、2024年春に佐賀県の高校に入学する新一年生にカットバンを贈呈することになりました。履き慣れない革靴で靴擦れしたり、新しい部活での傷を作ったり、実は、春はカットバンが必要な季節でもあるのです。
そして、何とありがたいことに、そのパッケージとキャラクターデザイン担当として、わたくしウラケン・ボルボックスを採用していただきました。企業商品のキャラデザと言えば、イラストレーターの夢であります。しかも、地元企業に貢献できる!光栄です!

カットバンには商品が数種類あるなどの理由から、キャラクターは猫の救急隊『ゆーとく救急隊カットニャンズ』に決定し、便利な携帯用ケースと共に約9000箱が配布されました。
また、贈呈用カットバンは、非売品で購入できないためカットニャンズを気に入ってくれた方のためにLINEスタンプも作成しました。

そして、何とカットニャンズのラッピングカーが完成しました!

今年の春は、このカットニャンズ号で佐賀県内の各高校へカットバンが届けられるそうです。新高校1年生のみなさん、お楽しみに!県内のみなさま、『ゆーとく救急隊カットニャンズ』をよろしくお願いします!
キャラクターデザインは究極のオーダーメイド
商品やCMについているキャラクターは可愛らしくて、誰でも描けそうな親やすさがあり、簡単なお絵描き仕事のように見えますが、実は究極のオーダーメイドです。
注文を受けたら、どの様な場面で使用するか、どの様な層がターゲットなどか、細かなヒアリングを行い、そのヒアリングをもとに、何通りものパターンを作成します。イラストカットを描くのとはまた別の脳みそをフル回転させる仕事です。
また、企業キャラは普通、どのような過程でそのキャラクターになったかなどは公開されることはありません。ボツ案などは、基本的に機密です。キャラクターデザインをやりたいというイラストレーターの中には、その過程に興味がある人も多いのではないでしょうか。
この度、祐徳薬品工業さんから許可が下りましたので、カットバンのキャラクターがカットニャンズになるまでの過程を近日中に記事にして、公開します。ボツ案も出します。
ご期待ください。
それでは、読んでいただきありがとうございました。キャラクターデザインのご相談は、HPのお問合せフォームからご連絡いただけると、スムーズにご対応できます。

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