ChatGPTの画像生成は イラストレーターを駆逐するのか?
ChatGPTの画像生成がメチャクチャ上がったらしい
精度がメチャクチャ上がった!と、巷を賑わせているChatGPTの画像生成。Xや、Threadsに並んでいるイラストなどを見ていると、
もうイラストレーターは廃業だ!
というコメントも散見される。確かに、人物写真をもとにジブリや、ドラゴンボール、ドラえもんなどのタッチで、似顔絵のイラストが生成されたものがズラッと並んだら、ギョッとするし、かなりの衝撃だ。私も正直ちょっと「参ったなコリャ」と思った。
が、本当にそうだろうか。
自分でも実際に、生成AIを使って考えてみた。
冷静になって見てみると、今のところ、SNSに投下されて話題になっていたのは、アニメの二次創作とか、ゲームのドット絵風とか、学校や町内会のイベントのチラシ、小規模なイベントの告知・宣伝などに使えそうなシンプルなタッチのイラストが多い。もちろんプロンプト次第なので、これが全てではない。やれることの範囲はもっと広いのだろう。
クリエイティブの世界はそんなに甘くない
SNSで大量にUPされているが、自分の自己紹介写真を、ジブリ風とかビックリマン風とかドラゴンボール風にするのは、楽しいとは思う。普段自分で絵を描いたことがない人は、それこそ魔法の力を手に入れたような心持ちだろう。
だが、それがクリエイティブな行為であり、作品なのかというと、断じて違う。言葉を選ばずに言えばそんなのは素人のお遊びの範疇であって、クリエイティブの第一線で活躍している方々のレベルとは次元が違う。
家族写真を、ジブリ風とか、ドラゴンボール風とか、ドラえもん風とか、そういうのに加工してみたいという気持ちは、まぁわからなくもない。だが、それで喜べるくらいでは作品とは言えないのが、クリエイティブの世界だ。
それに、ジブリ風の作画を世界中の人々が嬉々としてUPしているが、著作権を侵害をしている可能性があることを忘れてならない。ジブリ作品が、いじられまくってネットミームレベルに成り下がってしまったのは正直悲しい。
この段階でイラストレーターが、廃業だ!クライアントワークが無くなる!と狼狽えるのは時期尚早だ。ちょっと落ち着いてほしい。
生成AIはネット上にあるものを組み合わせて、それっぽいもの作っているにすぎない。タコが自分の足を食べているだけなので、ネットの外にあるものはクリエイティブのソースとして使えない。
新しい作品を作ろうと思ったら、人間が自分の脳みそで考えなければならない。ChatGPTがやっているのはその補助に過ぎないのだ。
とかなんとか偉そうなことを宣っているが、騒ぎになった時点でまだ私はChatGPTを使ったことがなかった。これ以上何か言うには実際使ってみないといけない。そこで、ChatGPTを導入してみた。
ChatGPTに補助を頼んでみる
例えば、私は最近日本映画最長シリーズである『男はつらいよ』を全50作見て、寅さんにまつわるテーマで図解を作成し、各作品のマドンナや、ハイライトをイラストで描き出すという仕事をしている。ようやく29作まで見たので、そこそこ詳しくなったつもりだ。
イラストを描く仕事は絵を描くだけでなく、映画や本などの資料を観たり、読んだりして、そこから描くものを整理する作業が必要だ。そこで、ChatGPTに聞いてみた。

早速、間違えている。その作品にリリーは出てこない。無料版だったからかもしれないと、有料版のPlusを使ってみた。

やはり間違えてる。いしだあゆみは出演するが、演じている役は久美子先生ではなく、かがりだ。もう一度聞いてみた。

だから、役名はかがりだって!ちょっと、そこを指摘してみた。

誤った上で訂正してきた。ただ、かがりは住職の妹でもなければ、教師でもない。断定口調で、こうですよと提示されたものが、虚実ないまぜだと、ChatGPTに「男はつらいよ」の資料集め係はまだ任せられない。ただ、間違いを指摘したら、謝罪して訂正するのは、ある意味人間臭くもある。
AIの画像生成が使えるのはどんな場面か
XのGrok、ChatGPT、フォトショのAI画像生成機能。いくつかAIで画像を生成してみたが、商業分野が100%AIに置き換わるかと言うと、簡単にはそうはならないという印象を持った。
そもそもAIが出力したイラストには、リスクがある。生成AIが出力したイラストは、著作権を侵害しているケースなどが有り、また生成AIの絵そのものが嫌悪の対象になってる風潮があるため、大々的に商用に使った場合、アンチが発生したり、下手すれば不買運動にさえ繋がりかねないのだ。
その上、著作権の問題がある。ジブリとか、ドラゴンボールとか、誰が見ても著作権に抵触しているようなタッチのイラストを広告に使うわけにはいかない。
だが、超低予算だったり、規模が小さい媒体。あまり個性が必要とされない現在もフリー素材でなんとかなっているような小さな広告などでは、大いに活躍が期待される。また、提案段階でも活用されるだろう。
私の仕事に当てはめたら、どんな仕事に使えるのか考えてみる。
生成AIにイラストレーターの仕事を頼んでみる
・イラストレーター
・CMのコンテライター
私の仕事は大きく上記の2つだ。まず、イラストレーターとして使えるか試
す。最近たまたまメガテリウムという古代生物を描く機会があったので、試しに、XのGrokくんに「メガテリウム描いて」とお願いしてみた。
生成された絵がこちらだ。
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