一番偉い人へ|いま一振りの刀を探せ!
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まったく悩み多き奴である。
転職活動を試みる前、AIアシスタントにあれやこれやと人生の悩みから、日経平均株価の今後の見通しからいろんなことをきいてみた。
エントリーシートを書くとすれば、私のこれまでの経歴からどんな強みを押していけるのか?
新卒からなんだかんだ毎日通う今の会社で、これまで配属になった部署とやってきた主な仕事をつらつら挙げて、導き出せる強みとやらをたずねてみた。
真面目なAIは、私の強みを概ねこう分析した。
…文章能力、構成力、洞察力。
物事を深く考える力や人間関係の距離を取るのが上手。内省的で誠実な性格。
長時間の残業や尋常ならざる状況でも耐え抜く忍耐力と責任感。
評価されないとしても、確かな価値ある強み、らしい。
…え、地味じゃね。
私の強みってこれ、地味…
評価されない長所なんて、存在しないのと同じなんですよ。
これじゃ羊羹の味聞かれて「強いていうなら寒天が美味しい」とか言ってるのと同じですよ。
というか、忍耐力と責任感があのレベルで要求される仕事なんて、もう二度とゴメンなのでお尋ねしてる次第なんですけど。
この文を読んでいる方ならもうお分かりだろうが、アカウント取得から数ヶ月で1000人を超えるフォロワーを獲得できるような、映えるキャラクターとネタ、文章の技術などはこちとら持ち合わせていない。
会社の中でもどうでもいい存在なのかもしれない。そんな部署しか回ってないし、長年続けて練り上げたのも寒天程度のものだ。
今日明日の転職は厳しいな、と少々凹みつつ、さりとて今の仕事の何に情熱を傾けたら良いのかと道に迷いつつ、AIの回答は自分がこれまで好きで打ち込んできたこと、大事にして磨こうとして来たものをぼんやりと照らすものだった。
文章を書くこと。
これは好きだ。
人前で流れるような口頭説明をしたり、即座に気の利いた返しをしたりするのはあまり得意ではないが、興味を持ったことなら書けそうな気はする。
これまでは、仕事をひたすら耐えてこなす中で、他の人があまり拘らないベクトルでこの力にコミットし過ぎてしまったのかもしれない。
その自分の興味関心だったり、注いできた時間を活かす方法はないものか。この会社にあっては可能性がないにしても、仕事の外でそれをやってはいけないのか。
これこそ一朝一夕には難しいだろうが、何十年と続けていく中で、日銭のためと割り切る仕事とは別に、これを何か自分を表現する手段だったり、小遣いを稼ぐくらいの技に昇華できないか。
私の知っている目上の人に、何人か自費で本を書いている人がいる。失礼ながらなぜこの題材を?と思う一冊も中にはあったが、語る人の熱量次第でどんなものでも人を引き込む世界になる。
あの取組は面白そうだ。
何を書きたいか、何が書けるかはまだわからない。それは走りながら考えよう。まずはとにかく書いてみる。最近感じることなど、何でも。
手元にはいま、二振りの刀がある。
一振りの真剣は近ごろの酷使で真ん中から真っ二つに折れて、もう一振りはとても刀の用をなさない木刀、そんなナマクラを両手に携えた二刀流。
とりあえず真剣を打ち直さないといけない気もする。
しかしそれでも、何かこのふた振りを持ってこれからの道を切り拓いていけないものかと、ぼんやりそんなことを考えた。
そうして何年かぶりにnoteの記事を書いてみた。
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