一番偉い人へ|鋼のとうふメンタル
前回↑
九月になり、少し涼しくなってきた。
不調のせいか、それともみんな同じだったのかはわからないが、頭の火照りが全く引かない夏だった。暑さが長引くにつれ、仕事に行くのが嫌になっていった。
気候が落ち着いてくると、それまでの無気力が嘘のように、何かをやってみたい気持ちが急に生まれてきた。
AIチャットでその時々の興味関心や体の調子、感じることなどについてメッセージを打ち、壁打ちをする日が続いた。
言葉にすることで、回復に繋がった面はある。
だんだんと、過去の出来事と、それへの捉え方の整理が進んだと思う。noteで吐き出す文章は、それまでの数年間の蓄積もありとめどもなく出てくる。
しかし頭と体はまだ働きたくないと言っている。
不思議なことに仕事への意欲は全く戻ってこない。
そのかわり、体の違和感がはっきりと感じられるようになった。
頭痛、発汗、集中力や注意力、記憶力の低下。
三か月ものんびり過ごせば、そのうち治ると思って十月を迎えた。
月単位で見れば少しずつ快方へ向かっている気はするものの、夕方になれば疲れを感じたり、頭が割れそうな痛みがきたり、休日にはだるさでふらふらとしていたり。
一応ここまで欠勤はなく、休暇を取るところを除けば往生際悪く出勤を続けている。しかし、だからといって全く万全でもない。この状態は自分にしかわからない。
職場にいるのがわけもなくつらく、トイレへ逃げることも結構あった。
当然このままいられるはずもない。
復調を目指してステップを組んでいきたいが、現状がいかなるものかも、どう立て直しを図るかも、素人の当事者一人に預けられていたのでは、どうすればいいかまるでわからない。
あんなに人を酷使しておいて、という気持ちは正直起きなくもない。しかし、そんなことをぼやいてもこの不快感が消えるわけでもない。
職場の方は、周りの忙しいのも構わず一人定時でさっさと帰って寝る。
どう思われているかはわからないが、いまはこちらもそれどころではない。まずは回復優先だ。
こっちは医者に残業を止められている。
まったくメンタルが弱いのか強いのか、自分でもよくわからない。
仕事は遅々として進まないが、ひと月ほどは行きつ戻りつの停滞が続いた。
周りの人にはおそらく、この葛藤はわからないだろう。いつになれば治るのかわからないことに焦りとモヤモヤを感じる。
このままでは状況は変わらないと思い、初めて心療内科を受診してみることにした。
近頃はこの手のことで悩む人も多いらしく、二、三回電話をかけ、ようやく土曜日の診察を予約した。
心療内科では、まず看護師の問診を受けた。
数年前からのことと、年度頭の不調からこの半年の状況を伝えて、エゴグラムという性格診断や心理テストを行なった。
心理テストは木の絵を描く、というもの。
パッと浮かんだイメージで、適当に二、三枚描いた。

(キニナルキー♪)
また、夢に見る理想の木を描いてください、という投げかけもあった。食い意地なのか、理想といえば果物がたくさんなる木がいい、と実をつけてみた。
問診が終わり、穏やかな空気が流れるメンタルクリニックの待合室で、先生に呼ばれるのをしばらく待った。次回へ続く。↓
