夜のプラハで春の名残を探す〜チェコ🇨🇿 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #23-1
【Day78: ウィーン→プラハ】
革命の余韻が漂うロマンチックな街。そんな勝手なイメージを持って歩き回るプラハは果たしてイメージどおりか?
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##オーストリアからチェコへ
ウィーンを後にし、高速列車レイルジェットでチェコの首都プラハに北上する。
昨夜はオーストリアビールの晩酌で少し夜更かししてしまったので、出発ギリギリまでゴロゴロしてゆっくり始動する。

すっかり遅い時間に
チェコにはマルタで知り合った同い年男性が住んでいて、時間が合えば会いたいねーと連絡を取っていたのだが、出張が入って忙しいらしいのでプラハだけ見たらすぐに北上しようか、などと曖昧に考えていた。

これは今まで見た中でも最大級で大興奮
##プラハ駅前から始動
プラハでもまた駅前ホテルを予約したのだが、今度のホテルは駅前も駅前、チェックインして窓から外を見ると美しいプラハ駅の全景が目の前に広がる絶好のロケーション。
駅前ともなると少し値は張るが、旅も終盤、予算消化も予定より抑えられているので、すっかり自分に甘くなってきてしまったようだ。

荷物は重いし疲れてるし、いいよね。
プラハに到着した時は結構な雨が降っていて街歩きに繰り出すのも億劫なので、雨が小降りになるまでしばらく部屋でゴロゴロする。
すると、チェコの友人から連絡が来て、明後日のお昼前後であれば時間が作れるので自分の地元まで遊びに来ないか?とのお誘い。
プラハから南下したところにある小さな街のようだが、近くには最も美しい街と評される世界遺産の街チェスキー・クロムロフがあるので、そちらに行く途中で会うならちょうど良いのでは?と早速プランを立て、プラハに延泊することに決めた。
少し予定が見えてスッキリした頃、雨も止んで青空が見えてきたので街歩きを開始する。

##迷路みたいなのに分かりやすい?
駅から“モルダウ”として有名なヴルタヴァ川に向かって繁華街や歴史地区が大きく広がっていて、川を越えたところにお城があるという大きな街ではあるのだが、歩けるギリギリのサイズ感のように思えてまずは疲れ果てるまで歩いてみることにする。

トラムに関しては乗るより撮るのが好き
賑やかな繁華街を適当に歩いていると知らない間に広大な旧市街広場に突き当たり、さらに入り組んだ街を抜けていくとカレル橋に突き当たるという、迷路のようにどこを歩いているかは分からないけれど知らない間に誘われてしまう不思議な街の構造に感じる。

この焦茶のレンガが色っぽい
あっちもこっちも歴史的な建物のように見えて、カフェやお土産物屋さん、食べ歩きできるスィーツの路面店なんかもあって、このエリアに新旧の文化がギュギュっと詰め込まれているようだ。
##革命とせつない恋の舞台
チェコというと私の世代ではまだ“チェコスロバキア”だった時代に馴染みがあるし、世界史の勉強で“プラハの春”や“ビロード革命”という出来事を覚えたものだが、私のプラハのイメージを形成しているのは、昔読んだプラハの春を題材にした恋愛小説に描かれた情景で、主人公らが落ち合ったり事件が起きる場所として描かれるカレル橋にとんでもなくロマンティックな憧れを持っていた。
ついに来た!これがカレル橋!!
焦げ茶色の重厚なアーチをくぐると石畳の広い橋が続いているのだが、両脇には大道芸人やら細々したものを売る出店が並び、ほのぼのとした歩行者天国といった雰囲気。

イメージしていたのと違う…と思うけれど、橋から見るヴルタヴァ川越しの景色は西岸・東岸どちらを見ても美しくて両端を行ったり来たり、大道芸人なんて目に入らない忙しさだった。

昼間はロマンティックな雰囲気は無いけれど、夜はさぞかし素敵だろうとここから夜景待ちすることにする。
##やっぱりチェコビール
緯度が上がり、ますます暗くなるのが遅そうだけれどゆっくり食事でもして待つか、ということで旧市街にたくさんあったビアレストランの1軒に入ってみる。
広々としたビアホールに1人客はちょっと寂し気だけど気にせず突入すると、いい感じの端っこの丸テーブルに通していただけた。

まずはピルスナーをオーダーしメニューを吟味してみたが、味の想像がつくビーフグラーシュに落ち着く。
スロベニアで食べたニョッキ入りのビーフグラーシュ、めちゃくちゃ美味しかったよなーなんて思っていたら、ちょっと様相の違うものが出てきた。

と思ったらこの白いのがまた美味しい
濃厚なビーフシチューは馴染みのものだが、何やら白い蒸しパンをカットしたようなものがシチューの横にたくさん添えられている。
しかし、出されるのはナイフとフォークのみ。
シチューなのにナイフ&フォーク!?
お願いすればスプーンももらえたのかもしれないが、お肉もホロホロだしこの蒸しパンにシミシミさせて食べると意外とフォークで頑張れる。
少しスパイシーな濃厚シチューとほんのり甘い白パンがとっても合うし、ビールもライトながらホップの苦みが効いていて美味しい。
ビールを頼むと有無を言わさずジョッキサイズで提供されてしまうが、1杯すぐに空にして2杯目は黒ビールにしてみた。

こちらも美味しい!さすがはビール消費量世界一の国、ビールが安くて美味しいなんて最高じゃないか、とご機嫌に飲んでいるとだんだんと混み合ってきたのでお店を後にした。
##怖いくらいの夕焼け
外に出てもまだまだ明るい20時半、ようやく夕焼けっぽい空色にはなってきた。
ヴァーツラフ広場の大通りをブラブラしていると若者向けのお店が立ち並ぶ中に、過去の歴史的事件の白黒写真を掲出したエリアがある等、この通りが歴史の証人のように長くプラハの街の中心だったことが分かる。

緩やかな上り坂の正面に立派な国立博物館の建物が鎮座しているところがカッコよくてすでに私のお気に入りスポットだ。

強烈な一瞬に立ち会うことができた
時間が経つにつれ夕焼けで空が真っ赤に染まりはじめ、見通しの良いこの大通り全体が赤く染まっていく幻想的な光景に出会うことができた。
##夜のカレル橋は大撮影大会
ブラブラすること1時間ほど、21時半になりようやく薄ら暗くなってきて街の灯りがともり始める。
早速カレル橋の対岸まで渡り、美しい城下町から散策スタート。

パステルの建物が色気たっぷり
お城まで緩やかにのぼっていく石畳が、灯りにふんわりと照らされてとっても風情がある!
まだまだ人通りが多いけれど、薄暗さで気にならず、ちょうど良い賑わいに感じるのだ。

そしてカレル橋、昼間の大道芸人や出店が去って夜景を楽しむ観光客がわらわらと集まってきている。
橋の上では絵になる夜景をバックにあちらこちらで撮影大会が繰り広げられているが、欧米人優勢の中でやたらと目に付いたのが韓国の若い女子たち。

プラハが舞台の韓流ドラマがあるらしいがその影響か?
女子グループからカップルまで様々だけど、写真撮影がメインとばかりに皆さん大胆なポージングを展開している。
ウィーンは中国の中高年に大人気の様子だったが、ここプラハは韓国の若者、国によって流行りがあるのだろう。

カレル橋とプラハ城がのぞめるベストスポット
カレル橋は橋のたもとから橋の全景と川越しのプラハ城を望む絵が最も美しいように思えて、どんどん増えてくる観光客とともに、しばしこの夜景を楽しんだ。

##テーマパークみたいな街
夜景は川岸だけでなく街の中心部も美しくライトアップされていて、広場に面したパステル調の建物なんてまるでディズニーシーにいるみたい。

ここは街全体がテーマパークみたいで夜の街を楽しむ観光客で溢れているので、夜22時を過ぎて真っ暗になってもまったく気にならず歩き回れてしまう夢の国のようだった。
🚊次回、雨のプラハは共産主義にどっぷり浸かる一日。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓
