高速列車で首都ワルシャワへ〜ポーランド🇵🇱 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #24-2
【Day82: クラクフ→ワルシャワ】
7月に入った雨の寒い朝、ポーランド高速鉄道で首都ワルシャワへ向かう
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##ポーランド高速列車にトライ
出発の朝は本降りの雨。うろこ雲やひつじ雲の翌日は天気が崩れるというのは本当らしい。
最近雨の日が多いのはこのあたりの土地柄なのか時期的なものなのか、とにもかくにも本日から7月に突入、旅の残り日数はあと僅かとなった。
北欧に行ってみることを心に決めた時点でかなりの急ぎ足旅になっていて、この日もワルシャワを駆け足で観光して1泊だけするという計画だ。
クラクフからワルシャワまでは1日に何本も高速列車が走っているし2時間半ほどで到着するので、ゆっくりとホテルを後にし、クラクフのショッピングモールをのぞいてからワルシャワに向かう。

ヨーロッパの鉄道はワンちゃんに優しい
ポーランドが誇る高速列車Pendolino(EIP)は、空色の車体で雨の中でも爽やかに登場。

かっこいいその車体に期待が膨らむが、私の座席は残念ながら1+2列シートの一人席ながらテーブルを挟んで誰かと向かい合うパターン。
スペインの嫌な記憶を思い出し警戒していたが、幸いにして今のところ空席のようでちょっとホッとする。
▼スペインでは態度悪い兄ちゃんと向かい合わせ
1等車両は9割方席が埋まっている様子で皆さんくつろいだ雰囲気だが、出発してしばらくするとウェイトレスのような恰好をした若い女の子が各テーブルにメニューを渡して回る。
何か出てくるのだろうか?
他の国でもスナックやドリンクが配られることはあったが、オーダーを取るスタイルは初めてなのでドギマギしていたら私の番が来た。
冷たい飲み物から一つ、温かい飲み物はコーヒーか紅茶を、軽食メニューから一つ選ぶ必要があるようで、順番に聞かれたとおり指をさす。
ひととおりオーダーをメモして消えていった彼女は、まずは冷たい飲み物のペットボトルとスナックをオーダーに合わせて一人ずつ配布し、次に陶器のソーサーに乗った温かい飲み物を一人ずつサーブ、そして最後は大きな陶器のお皿に乗ったサラダやら前菜的な一品を一人ひとりに配膳していく。

学生バイトみたいな頼りない若い女子ひとりで対応しているのもまた非効率さが際立つ
列車の揺れでよろめきながら彼女一人で3-40人は乗っている人に違うものを提供するのはなかなか大変そうで、オーダーを取ってから食事が出てくるだけですでに1時間以上かかっていて、食べ終わって全てさげられるのはもうそろそろワルシャワに着くかという頃だった。
なんじゃこの非効率なサービスは!
若い女子がお皿を持ってヨタヨタと横を行ったり来たりしている間は、危なっかしくてそちらに目が行ってしまいおちおち眠れもしないし、食器がさげられるまでテーブルも使えないし、これって不評じゃないのかしら?
平日はビジネスマンが多いであろう路線だけに、信じられない過剰サービスにびっくりしている間に列車はワルシャワに到着した。
##大都会ワルシャワにロシアの影
ワルシャワ駅はザ・都会という感じの近代的な駅で、日本の主要駅のように複合施設と一体化していてどこから出たらいいのか分からないほど。
外はまだ小雨が降っていることもあって駅構内はすごい人で溢れている中、何とか地上の景色が見えたので一歩外に出てみた。そのとたん、目に飛び込んできたものに仰天してしまう。

ここはロシアか!?
近代的な高層ビルの奥にドドンと聳え立っていたのはスターリン様式の巨大な建物。
昔、ロシアに旅行に行った際にモスクワで同じような特徴的な建物を目にしていて、ガイドさんから
「これはスターリンの時代に建てられたもので“スターリン建築”と呼ばれていて、モスクワにいくつか残っているんですよ」
と教えられ、モスクワ大学の前で写真を撮ったことを記憶している。建物自体はカッコよくて威容に満ちたものだが、何だか今もなおロシアの圧を受け続けているようにも見えて恐ろしく感じてしまう。

モスクワにはスターリン建築が7つあるらしい

##この旅一番のヤバい民泊!?
今夜のお宿も駅のすぐそばで予約をしたが、どうやら民泊のようなのでこんな大都会に家なんてあるのかな?と思いながら地図の指すほうへ歩き出した。

近代的な駅ビルを一歩外に出て大通りに出ると、大通りのすぐ向こうに団地が見えて今夜の宿はあの中にありそうだということは分かるのだが、通りが大きすぎてどこから渡れるのか分からない。
試行錯誤の上、何とか通りの向こう側に移動し目的の建物を探すのだが、どんより低い雲も相まって何とも古めかしく年季の入った社会主義時代の集合住宅のように見えてしまう。

立ち並ぶ建物の中でもひときわ古めかしいマンションが該当の建物で、ホストからのメッセージに従い恐る恐る中に入ってキーボックスを探す。
鍵を無事に入手して階段を上って行くのだが、この階段がまた薄暗いだけでなく壁のあちこちが剥がれ落ちているというおどろおどろしい雰囲気で、エライところに来てしまった、誰か下りてきたらどうしよう・・・と泣きそうになりながら慌てて部屋の鍵を回す。

誰かにあったらどうしよう、とビビる
外が古めかしいのに中は新しいというのは、この旅でたくさん泊まった民泊のあるあるではあるが、この部屋が間違いなくギャップナンバー1!
外はお化けが出そうな恐ろしさなのに、中はブルックリンスタイルとでもいうのだろうか、レンガ風の壁に素敵な照明、まるでスタジオのようなお洒落な内装に呆気にとられてしまう。

キッチンは少し古いけれどベッドルーム、リビングと独立していて広すぎる部屋で快適に過ごせそうだ。
ほっと一息ついた頃、雨も止んだようなので、外は極寒だけど持っている限りの防寒をして街歩きに出かけることにした。

🚊次回、強風のワルシャワを歩く。中世の雰囲気を残す美しい旧市街が辿った歴史を知り、その不屈の精神に驚く。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓
