アドリア海リゾートから猫の街へ〜モンテネグロ🇲🇪 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #06-1
【Dsy14: バール→コトル】
内陸部からアドリア海に到達!リゾート感溢れる海辺を眺めながらバスで世界遺産の街コトルへ
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##目の前にそびえる岩山にびっくり
翌朝、玄関前のテーブルで朝のコーヒーを飲もうと外に出る。
昨夜は真っ暗で何も見えなかったが、見上げると今まで見たこともないような岩山に囲まれたダイナミックな景色が姿を現す。
ここがモンテネグロか。

30分ほど歩くとアドリア海と街の中心に出られるようなので新鮮な気持ちで街歩き開始。

今までの都市部と違い、海辺の田舎町といった風情の静かな住宅地を歩きながら、背後に迫る山々の迫力に圧倒される。
結構な標高がありそうな山脈はまさに岩といった様子で、灰色の岩山に低木が張り付いているといった感じ。
日本ではなかなかお目にかかれない景色だ。

道路の看板をふと見るとモンテネグロが“Monte-Negro”と書かれている。
Negro=黒、Monte=山で“黒い山”
ということか。
黒というよりは灰色だけど、妙に納得してしまう名前だ。ここは岩山と海に囲まれた小国ということのようだ。

##ついに海に出た!
海辺はすっかりリゾートの様相で、公園を抜けてアドリア海に出るとまだ気温は低いのにビーチで寝転ぶ人がチラホラと見える。
トップレスの女性たちまで発見!トルコを出発して以来、海には縁がなかったので深い青が美しいアドリア海に感動してしまう。
ここまで2週間ほど、緊張感のある街や長時間の鉄道旅を経て、ようやく安らげる地にたどり着いた気分だ。

日本で予め旅のルートを考えていたのはだいたいここまで。
まさにここモンテネグロの海辺の街では、過酷な旅の疲れを癒すために少しのんびりしようと考えていた。
バールで1泊、バスで2時間ほどの世界遺産の城壁都市コトルに2泊、この2日間はユーレイルパスの利用をお休みして、のんびり洗濯したり昼寝したりして過ごす予定で、まさにそんな日々にぴったりの素敵なリゾートの様子に嬉しくなってしまう。
##物価が安い=いい街!
真っ白な壁と真っ青のドーム屋根がまぶしい教会を覗いた後は、昨日セルビア男子に教えてもらった美味しいお店に入り、久しぶりのまともな食事タイム。

ピザが美味しいとのことだが、なすとトマトのグラタンがあったのでそちらをチョイス。
とても一人分とは思えない直径20センチほどの鉄板にチーズたっぷりのグラタンと、これまたどう見ても一人分には見えないカゴ一杯のナンのような薄地のパン。
これに大ジョッキサイズのご当地ビールと合わせて6€。

やっぱり安い!こんなリゾート地みたいな場所なのにこのお値段は嬉しい。
ここモンテネグロはEU非加盟国なのになぜか通貨がユーロなのだ。
気になって調べてみると、まだ日が浅い小国なので暫定的?にユーロを使用しているらしい。
両替要らずでありがたい。
ちょっとスパイシーなグラタンもバターたっぷりのパンも私好みのお味でめちゃくちゃ美味しい。
絶対ワインにも合うよねー、と思いつつもビールもビックサイズなのですでにお腹がいっぱい。
何とかしてパンだけでも持ち帰れないものか、と聞いてみたところ、実に快くグラタンもパンも立派なボックスに入れて用意してくれた。
これはありがたい!今夜はこれでワインパーティーだ!とウキウキしつつお店を後にした。

##海岸線を走る絶景バス路線
バールからコトルまではバスで2時間ほど。
美しいアドリア海を左手に、右手にダイナミックな岩山を延々眺めながら、山あり谷ありの道をバスは進んでいく。

景色があまりにも美しくてカメラ片手に車窓にへばり付いていると、途中で乗ってきた、いかにも地元の兄ちゃんといった風情の男性が声をかけてきた。
英語も何も分からないようだが、どうやらどこから来たの?と聞いているっぽい。
ジャパン、ヤポン、ジャポネ…
思いつく限りのそれっぽい言葉を並べると
「あぁ、日本ね!」
といった感じで、通じたらしい。
そして自分を指差して、
「アルバニア!」
と嬉しそうに言う。
おお!さすがは旧ユーゴ、いろいろな人が入り交じってるのね、と驚きつつも、これだけ民族が入り交じっているからこそ争いが起きてしまったんだな、としみじみ考えてしまった。
##旅の疲れを癒す素敵宿に到着
坂の上にあるコトルのバスターミナルから海辺へ下りていくと、立派な城壁とその裏に迫る切り立つような岩山が見えてきた。
ここが城壁都市コトルだ。

アドリア海の深い湾に面したこの城壁都市は、中世ヴェネツィア共和国に支配されていた交易都市だったそうで、大人気のクロアチアのドブロブニクともお隣同士の都市だったとか。
旧市街から少し歩いたのどかな坂道の上に、本日の民泊がある。

疲れを癒しに来ているのだから絶対海が見える部屋に泊まりたい、できればバルコニーがあったらいいな。
ということで、いろいろ調べた結果見つけたこのお宿、若いホストファミリーが1階に住んでいて2階がすべて民泊になっている。
私のお部屋は大きなLDKと2つの寝室があり、1人で泊まるには広すぎるのは重々承知だけれど、コトル湾を望む広々としたバルコニーがあるのでちょっと奮発。

部屋に案内され、予想以上の景色の素晴らしさにすっかりテンションが上がる。
今日はワインを買ってバルコニーで飲んじゃおう!と心に決めて散策&買い出しに出かける。
##要塞に囲まれた街
お堀から聳える城壁を見上げると、城壁のへりに腰かけてギターを弾いているらしき人影が見えてなんとも素敵な雰囲気。

旧市街に迫る岩山をよく見ると、急斜面にびっしりと要塞らしき石作りの建造物が張り巡らされているのが見える。
調べてみると、このサン・ジョバンニ要塞は歩いて登れるということで、なかなかハードそうだけど明日チャレンジしてみるか、と興味が湧く。

##静寂の旧市街に迷い込む
すっかり日が傾いた夕方のコトル旧市街は人もまばら。
小さな広場からあちこちに迷路のように伸びた路地が広がっていて、中世にタイムスリップしたような不思議な雰囲気だ。

私が冬に語学留学で滞在していたマルタの街を彷彿させる。海辺に広がる中世の城壁都市といった点では共通項があるのかもしれない。
広場に面したレストランではディナーの準備中。
まだお客さんの居ないテラス席の1つに、堂々と黒い野良猫が座っているではないか!


なんちゅう顔!
先ほど宿の近くの道ばたでも野良猫を見かけたところを見ると、ここはマルタ同様、ネコの街らしい。
ネコ大好き、ネコ写真撮るのが趣味な私には堪らない!
いったい何匹のネコ様に会えるだろう😻
##海風が心地良いテラスでワイン
夜のライトアップされた旧市街は明日のお楽しみとして、今日のところは散策を切り上げてスーパーに買い出しに向かう。
立派な大型スーパーが近くにあるので、地元のワインと少しのお惣菜&ハムを調達して宿に戻る。
なんといっても今日はドギーバックで持ち帰った美味しいグラタンとパンがあるのだ。
久しぶりののんびり豪華な夕食!
VRANACという土着品種の赤ワインは華やかでジューシー、300円ほどで買ったけれど、なんともレベルの高い味わいに感じて、美味しいつまみと相まってすっかり進んでしまう。

ここまでの行程、分からなすぎてイライラすることや失敗も多々あったけれど、何とか無事に楽しい出会いに恵まれながらここまで来ることができた。
2週間動き続けるのは相当過酷かと恐れていたが、まだ全然疲れていない自分にも嬉しくなってしまう。
あぁ、旅に出てきて良かったなぁ。
ここまでを思い返し、幸せな気持ちに包まれながら杯が進んでしまう夜だった。

🚊次回、のんびり世界遺産コトルを満喫。山の要塞に登り、夜の旧市街では素敵な出会い。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です↓
