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質問1575:ワイドかセンターか正面を狙うとしたらその場所は見る?

吉田様
 
サービスはボールを突く前にサービスボックスの狙う場所は見ても良いですか?
ワイドかセンターか正面を狙うとしたらその場所は見ますか?ダブルスでサインプレーの時です。
 
今日試合でしたがまだバックでスライスを使ってしまう時があります。
これがなくなるまでは※※※※※は継続した方が良いですか?
ほぼだいたいあたります。
スマッシュもフォームは意識していません。
試合中 サービスは打つ前からボールの毛をみつづける。リターンの時も相手のトスから毛をみつづける。※※※※※を発声をすることもする。
この感じで試合をすればいいですか?

回答


▶見た目の印象が「怪しい」

 
見なくていいと思います。
 
どうせ「自分目線」と「打点目線」は違うからです。
 
見た目の印象も、「かなり怪しい」のです(関連記事「ミュラー・リヤー錯視の『斜め線』を取ればいい」)。
 
「イメージがすべて」とアンドレ・アガシが言ったとおり、見た目の印象ではなくて、脳に備わるイメージどおりのテニス(人生)しか、私たちはプレーできません。
 
ですから「イメージと現実の一致を図る取り組み」が、テニスの上達に直結する前回申しました。
 
運動神経ウンヌンではなくて、イメージがズレていたら、どうしてもズレたプレーになるのです。
 
ボールとの距離感がズレ、打球タイミングがズレ、打ったコースがズレるのです。
 
「フォームがどうだったからミスをした!」などという因果はない。
 
「それなら逆立ちしながら打つようなムチャクチャなフォームで打ってもいいのか!」というご意見に対する反論はこちらです→(「関連記事「では、『逆立ち』しながら打ってもいいのか?」)。 

▶コントロールは「ヤマ勘」!

 
パートナーとサインプレーでサービスを打つ狙いを定めるのが、ワイドかセンターかボディかだとしても、コースは目で見ず「勘」で打ち分けてください。
 
この勘が、イメージに近いと言えます。
 
テニスは、打つ先は見ずにボールだけを見て打つ「ノールックショット」 だと上手くいきます
 
言い換えれば打つ先は、見なければ見ないほうが上手くいく相関
 
打つ先は目で見て確認するのではなく、頭の中に保有するイメージ(勘)に委ねます。
 
言葉を変えればこれが、「空間認知」です(関連記事「必ずきちんと打てる方法」)。

▶狙わなくても「狙える理由」

 
ただし打つコースを「イメージする」のではありませんよ。
 
それはイメージとは名ばかりの「思考」という話は、前回お伝えしました(関連記事「そのイメージは『思考』」)。
 
「前へ」打つことをイメージしなくても、イメージがあるから私たちテニスプレーヤーはわざわざ意識しなくても、「前へ」打つのでしたね。
 
「そんなの当たり前だ!」と思われるかもしれないけれど、テニスのイメージがまだない子どもは、その限りではないことも確認しました。
 
コースというのは、その「前」というワイドなイメージが、「より右側」「より右側のもっと右側」「より右側のもっと右側のさらに右側」「より右側のもっと右側のさらに右側のダウン・ザ・ライン」へと、先鋭化された狙いにすぎません。
 
ですから慣れてくると、前へ打ち返そうと意識しなくても前を打ち返すように、狙わなくても狙えるようになるのです。

▶意識は浮気する!?

 
ポイントが途切れてから、ボールを突いて、トスを上げ、自分の打ったボールに至るまで、ずっと「毛羽」
 
これは意識をあちこちへと分散させずに、ボールに集中し続けるためのひと工夫です。
 
作戦立案をするとすればポイントとポイントの間に限られ、インプレー中(その前後)はボールに集中。 
 
作戦は、「次にこうしよう」などと改めて作戦変更しない限り、「舌は天津飯になっている」ので、作戦についてプレー中に考える必要はありません(関連記事「舌が『天津飯』になって、作戦は意識しなくても実施される」)。

▶集中力を脅かす「思考」

 
「現実に対するイメージのズレ」が改まったのちには、その集中力が打球タイミングの精度を高めます。
 
前(旧テニスゼロのウェブサイト時代)にも書きましたけれども、たとえば私は時間が許せば、1日に4時間くらいはずっと、呼吸に集中し続ける日があります。
 
とはいえその間にも、ものすごいスピードで意識はあちらこちらへ移ろうのですね。
 
体の中を吹き抜ける風を感じているかと思えば、外から自動車の音が聞こえたり、肌寒さを感じたり、カレーの匂いがしてきたりといった具合に、呼吸から意識が別の感覚へと逸脱します。
 
その中でも特に逸れやすい対象が、「思考」
 
「メールを返信しなきゃ」とか「あの人に会いたい」などと考えてしまうその時、集中力に綻びが垣間見えた瞬間です。
 
そんな時こそ、チャンス(関連記事「ピンチはチャンスに変換できる!」)。
 
「逸れたら戻す逸れたら戻す逸れたら戻す逸れたら戻す」という意識の反復横跳びを繰り返すトレーニングにより、心の筋力であるところの集中力が育まれます

▶思考を止める「こんな工夫」


ええ、ずっと毛を見ているつもりでも、考え事は生じるでしょう。
 
考え事が生じているとき、毛は見えなくなっている相関です。
 
あまつさえ視線をあちこちへとキョロキョロさまよわせるなら、思考が移ろうのも言わずもがな。
 
あれこれ考え事をしないために、プロはガットの交点へ視線を定めたりしますよね(関連記事「プレーに入る前から集中する」)。 

プロでさえ意識がさまよわない工夫をしているのですから、私たちノンプロが無防備でいると、あっという間に思考の濁流に飲み込まれてしまいます。
 
ここでは紙幅の都合上、詳しく述べませんけれども、飲み込まれていると気づく力が「念力」です(関連記事「『念力』は苦しい感情の『万能薬』」)。
 
遠くのボール(毛羽)を見て、中心視野の外野に夾雑物が映り込んで気が散るようであれば、ガットの交点に視線を定める古典的な工夫のほうが有効かもしれませんので、状況やご自身に合わせて、フィットするほうをお選びいただければと思います。

▶ミスの原因を撲滅する方法

 
テニスでも日常生活でも私たちが失敗する原因は、余計なおしゃべり「思考=セルフトーク」だと、こちらで述べました。
 
どうすればこの厄介な思考に、翻弄されずに済むのか?
 
先述した「念力(考えていることに気づく力)」を鍛えるのも一考。
 
またテニスをプレーするのはせいぜい1日のうち2~3時間で、それ以外の時間のほうがずっと長いのですから、こんな取り組みも有効かと思います(関連記事「五感生活で『リア充』は実現する」)。
 
日常生活のアンフォーストエラーがなくなります

▶お金持ちの「セルフイメージ」

 
この数回にわたって、「脳の欠陥的構造」について何度かお伝えしました。
 
「食べてはいけない」と思うと、「余計に食べたくなる」のでしたね!
 
「やれ」と言われれば、やりたくなくなるし、「やるな」と言われれば、やりたくなるのです。
 
「青い象のことを、絶対の絶対の絶対に思い浮かべないで!」といったらどうなるかの話です。
 
「努力逆転の法則」に例外はないのであり、意識は、逆へ逆へと働いてしまうのでした。
 
昨日ご説明した、お金持ちになれない理由と、お金持ちに関するセルフイメージの話と同じです。

イメージは現実化するのです。

▶「だから」スライスでしのいでしまう


ご自身は今、浅めのゆっくりなボールに対して、スピンで打ち返したいと思っている。
 
「だから」スライスでしのいでしまうとは、考えられないでしょうか?
 
眠れない夜に「寝なきゃ」と思うほど眠れなくなりますけれども、そんな時に「めんどくさいけど起きなきゃ」などと逆に考えると、すんなり眠れたりします。
 
今は、バック側に浅めのゆっくりなボールが飛んで来たときには、「スピンを打ちたい」思考が、条件反射的によぎると思います。
 

▶アマノジャクに「喝」


ジャストアイディア かもしれませんけれども、だったら「スピンは打たない(打ちたくない・打つな!)」と自分に言い聞かせてプレーしてみては、いかがでしょうか?
 
するとスピンを打ちたい思考がよぎりにくくなるから、『テニス・ベースメソッド』により距離の一致が測られた暁には、体はスピンを打つでしょう。
 
「そんなの気休めだ!」と思われるかもしれませんけれども、どうせ今は「スピンを打ちたいのにスライスになってしまう」アマノジャクなのだから、意思に反して動く体にはそれなりに有効な「喝」にもなるかと思います。
 
なお「スライスなんか打っていたら負けてしまう!」などと思われるかもしれませんが、折しもこちらで述べたフォアスラ名手の伊藤あおいが代表選手に選ばれたニュースは、スライスでは負けてしまう不安を払拭するに値すると言ったら、言い過ぎでしょうか?
 
関連記事Yahoo!版
https://news.yahoo.co.jp/articles/60d63698f02170304ffffee037b90cabd789b81e

関連記事配信元のTennis365版
https://news.tennis365.net/news/today/202503/151841.html

▶再開したくなる勉強法


ややこじつけがましいかもしれませんけれども、この脳の性質は、「区切りの良いところ」でやめるよりも、あえて「区切りの悪いところ」でやめたほうが再開したくなるという、QuizKnockのふくらPさんが紹介した勉強法に似ているかもしれません。

https://www.ntv.co.jp/goten/articles/3231tshk8k1yhzvg3j.html

ちなみに関連記事「ICU(国際基督教大学)卒業のモモコグミカンパニーさんが、模試は全国3位なのにフォームを覚える勉強法では英会話についていけなかったエピソード」はこちら

▶「一時にひとつ」が原理原則


発声は練習法なので、「ほぼだいたい当たる」という手応えがおありであれば、もうしなくて大丈夫です。
 
なぜなら『テニス・ベースメソッド』を実践すると「ボールに対する集中力が落ちる」のは、こちらで述べているとおりだからです(※本文中で確認するにはこちら)。

現実とイメージの一致が図られたなら、あとは「ボールに集中」
 
同時にはできません。
 
いつも同じ例ばかりで恐縮ですが、この文章を読んでいる時、空調の音は聴こえなかったのでしたね(関連記事「ボールが『スッスと消える』」)。
 
マルチタスクと言っても、見ながら聴いたり、聴きながら見たり、見ながら味わったりは、刹那のレベルで言えば絶対にできず、時系列で処理されるシングルタスクの積み重ねでしかありません。
 
「一時にひとつ」が 原理原則です。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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