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テニス上達メモ515.スコッティ・シェフラー「強さの正体」──“だから何?”が示す心の平和と個性の尊重


▶スコッティ・シェフラー“強さの正体”は、まさかの「だから何?」


全英オープンゴルフで圧勝したスコッティ・シェフラーに関する下の記事。

コメントに目を通す限り、両論あるようですが、私としては共感しきりでした。

Yahoo!版
https://news.yahoo.co.jp/articles/385ece69afc0855d55ab6b6cb1816e1671c8b960

配信元の「みんなのゴルフダイジェスト」版

https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17782410

いえ、テニスゼロに何度もご登場くださっている佐藤信人さんによる記事だから、というわけだけではないのです。

打ち立てた記録や偉業についてシェフラーの、「だから何?」という風情が、佐藤信人氏の言う「強さの正体」(関連記事「『浮く』ことを怖れない」)。

▶勝ったとしても「せいぜい2分」。そういえばアガシも……


しかも、勝ったとしても「心の底から嬉しいと喜べるなんてせいぜい2分くらいで、そう長くは続かない」というところが「祭りのあと」なのです。

テニスプレーヤーであれば、チャンピオンシップポイントを獲って見上げたローランギャロスの青空が、喜びの頂点でしょう。

ウインブルドンを獲っても「幸せな気持ちは長くは続かない」といったのはアンドレ・アガシでした。

それからは、喜びが消失していく苦しみが、専門用語で言う「壊苦(えく)」なのですね(関連記事「『グランドスラムを獲りさえすれば幸せ』なの!?」)。

これを上手く位置づけられないとバーンアウトもしかねないのです。

▶「勝ったから良し」は、もういい。ジャッジを手放して、平和に生きる


何より私の心を響かせてくれたメッセージは「彼の価値基準は、『心地よく過ごせるかどうか』が、一番の喜び」というくだりです。

そのためには、「勝ったから良い、負けたから悪い」などというジャッジメントは、手放す必要があるはずです。

そのような「評価抜き」に、つまり勝っても、負けても、優れていても、劣っていても、「心地よく過ごせるかどうか」が、人生のベース(基準)に据えられているというのです。

心地よく過ごせさえすれば、「どちらでもいい」。

心地よく過ごせるとは、言い換えれば「平和」なのだと思います。

「勝負」「貧富」「優劣」「強弱」「偏差値の高さ低さ」に基準を置きがちな世の中に、「平和」の何たるかを、教えてくれます。

平和でさえあれば、「どちらでもいい」。

▶シェークスピアも警告!?「個性に手を出すな」


「シェフラーのスウィングは独特ですから、直したがる指導者も多かったはず」 と佐藤信人さん。

https://www.youtube.com/shorts/xaUZ2EPilow

イチローや野茂英雄と同じで、そのフォームを直していたら、せっかくの才能はスポイルされていたに違いありません(関連記事「野茂英雄とイチローに共通した『自己肯定感』」)。

自由に動けている状態に、「矯正を強制」する横槍を入れるわけですからね。

直したがる指導者が多い弊害が、今も後を絶ちません。

それはシェークスピアの言う「さらに良くしようとして、良いものを駄目にしてしまう」ことの典型と、言えるのではないでしょうか(関連記事「『さらに良くしようとして』vs.『それでいい』」)。

▶有明の奇跡、それは“どちらでもいい”という本質


そういえば、伊達公子さんがインタビューに応えた下の記事とも近しい。
Yahoo!版
https://news.yahoo.co.jp/articles/544e464726a89de196d913f3ede3351b72db6db1

配信元のダイヤモンドオンライン版

https://diamond.jp/articles/-/369415

「勝ち負けをつけたくない」、つまり“どちらでもいい”から、「このままずーっと試合をしていたい」と伊達さんが振り返った幸せ。

そしてそれを、いつまでも見ていたかった観客。

あの瞬間、幸せになりたいと願ったのではなく、誰もが幸せをしていたのだと思います(関連記事「施しはリアルタイムで返ってくる」)。

それが、今も語り継がれる「有明の奇跡」の本質だったのではないでしょうか?

▶唯一無二のフォーム、それでいい


ちなみに、そんな伊達さんのフォーム だって、唯一無二ですよ。

くだんの監督に言わせれば「独特すぎる」という評価になるのでしょうか?(関連記事「ジョブズ、イチロー、J・K・ローリング『魅力&能力の理由』」)。

それでも、世界4位の高みへ行ったのです。

いえ、独特だからという狭義ではなく、フォーム矯正をお仕着せしない「オーダーメイドのテニス」だからこそ、伊達さんは世界4位に行ったのです(関連記事「お仕着せでなく、オーダーメイドスイングの作り方」)。


即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

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