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【大学受験】進路選択におけるAIで消える仕事、残る仕事。アンソロピック・ショック後に選ぶべき「AIに強い学部」とは?


2026年2月、世界の株式市場で「アンソロピック・ショック」と呼ばれる激震が走ったことをご存じでしょうか。


聞き慣れない言葉かもしれませんが、これはこれから大学に進学するあなた、そしてお子さんの将来を考える保護者の方にとって、大学選び、学部選び・就職先選びを根本から見直すきっかけになり得る出来事だと感じます。

この記事では、アンソロピック・ショックの概要からその背景、日本企業や医療現場への影響、そして後半では「じゃあ何を学べばいいの?」という実践的な進路選びのヒントまでをできるだけわかりやすく解説します。

そもそも「アンソロピック・ショック」って何?


Anthropic(アンソロピック)とは、アメリカのAI開発企業です。「Claude(クロード)」というAIを開発した会社、と言えばピンとくる方もいるかもしれません。もともとOpenAI(ChatGPTを作った会社)の元幹部たちが設立した企業で、近年急速に存在感を高めています。

最近では軍事目的のAI利用について、米国防総省とモメている企業としても有名です。モメてると言っても、倫理的に正しいのはアンソロピック側だと私は思うのですが、内容は非常に興味深いものです。子育てや受験とはあまりに関係ないのでここでは詳細は割愛しますが、調べるとすぐ出てきますので、興味のある方は是非。一昔前の3流映画みたいな事が、今の実際の戦争で起こっており、ベネズエラやイランに対する攻撃への解像度が上がります。もちろん悪い意味で。

話は戻り、2026年1月下旬から2月上旬にかけて、そのAnthropicが立て続けに最新の高性能AIモデルを発表したことで、世界の投資家たちに衝撃が走りました。なぜか。

そのAIが、法務レビュー・契約解析・財務リサーチ・データ分析といった、これまで「専門家や高価なソフトウェアが担ってきた仕事」を自律的にこなせるレベルに達していると市場が判断したからです。

結果、何が起きたか。2026年2月、世界のソフトウェア関連株が約6取引日で約8,300億ドル(日本円で100兆円超)の時価総額を失いました。

マイクロソフト、セールスフォース、アドビといった世界的大手企業の株価も軒並み急落。日本でもSaaS(クラウド型のビジネスソフト)企業の株、具体的にはSansan、マネーフォワード、サイボウズ等の、昨今の就職人気上位企業の株価が10%以上下がる銘柄が続出しました。

要は今回のAIによってこれらの企業は打撃を受ける、または企業そのものの存在価値が否定されかねない内容だったからです。

この出来事が「アンソロピック・ショック」です。



なぜここまで大騒ぎになったのか


重要なのは、単に「新しいAIが出た」という話ではないことです。これまでAIは「人間の仕事を助けるツール」として位置づけられていました。人間が使うソフトウェアをより使いやすくする存在、人間を助ける為に共存する存在と。だから既存のビジネスソフトウェア企業(SaaS企業)も、「AIと共存して成長できる」と思われていたのです。

しかし今回のAnthropicの進展が市場に示したのは、AIが「自分で契約書を読んで問題点を指摘し、法務リサーチを完結させ、分析レポートを自律的に作成する」とすれば、それはもはやツールの補完ではなく、「専門職が行ってきた業務そのものの代替」です。

AIは「仕事をする人を減らすかもしれない」から「その仕事ごと要らなくなるかもしれない」に評価軸が明確に、より具体的に変わった。これがアンソロピック・ショックの本質です。

日本企業への影響


▶︎SaaS・ITサービス業界
日本のSaaS企業(クラウド型の人事管理・経費精算・名刺管理などを提供する企業)の株価は、今回のショックで軒並み急落しました。なかには1月の高値から約48%安になった銘柄もあります。これはSaaSが即座に消えるという話ではありませんが、人間がソフトを操作する必要性が薄れるにつれて、従来のSaaSビジネスモデルは根本から問い直されつつあります。

▶︎製造業・インフラ系
一方で、日本の製造業や社会インフラ分野はアンソロピック・ショック時にも、米国・中国・インドの株価が下落する中でも、日本株は相対的に底堅い動きを見せた側面がありました。

これは日本の製造業の強みが、AIと組み合わせやすいからとも言われています。精緻な品質管理、現場改善の文化、ものづくりの知見。これらはAIと統合することで、さらなる競争優位を生む可能性があります。

▶︎中小企業の深刻なIT人材不足
中小企業はより深刻な状況です。昨今のAIの波に乗るどころか、AIを導入するための基盤すら整っていない企業が多数存在します。システム部門不在、1人情シスと呼ばれる企業が多く、見通しも立っていません。採用しようにもエンジニアを雇用するだけの人件費を捻出できないのです。

医療・医療現場への影響

医療分野もAIの波から無縁ではありません。しかし、その影響のかたちは他の産業とは少し異なります。その多くはAIが入ることで雑務が減り、自己研鑽や論文の執筆、本来の業務に割ける時間が増える事が期待されます。

▶︎画像診断・病理診断:AIが人間を超える領域
レントゲン・CT・MRIの読影や、病理スライドの解析は、すでにAIが高い精度を発揮している領域です。放射線科医や病理医の「大量画像を精度よく読む」という業務の一部は、確実にAIが担う割合が増えていきます。

▶︎電子カルテ入力・書類作業:医師の「雑務」激減
日本の医師が長時間労働になる大きな原因のひとつが、電子カルテ入力や診断書・紹介状などの書類作業です。AIが会話を自動でテキスト化し、カルテ記載案を生成する技術はすでに実用化段階に入っています。これにより医師はより多くの時間を「患者と向き合うこと」に使えるようになります。

▶︎薬剤師・看護師:知識業務が変わる
薬剤師の業務のうち、「処方チェック」「薬の情報提供」などは、AIが高精度でサポートできる領域です。ただし、患者に寄り添い、複雑な事情を聞き取り、最適な服薬指導を行うという部分はAIには難しく、そこに人間の価値が集約されていきます。



それは無くなる仕事か、変わる仕事か

よく「AIに奪われる仕事リスト」が話題になりますが、実際には「仕事そのものがなくなる」ケースも、「仕事の中身が変わる」ケースもあります。

たとえば弁護士。AIが契約書レビューを自動化するとしても「依頼人の話を聞き、状況を総合的に判断し、戦略を立て、責任を負う」という本質的な業務は人間が担い続けます。ただし、それを補助するための「大量の文書を素早く調べる」作業はAIが担うため、少ない人数でより多くの案件をこなせるようになるかもしれません。

このように無くなる仕事ではなく、変わる仕事であれば、その変化に対応したものが生き残ります。変化しない人、出来ない人や企業は存続が怪しまれるでしょう。そこには文系も理系もありません。



AI時代を見据えた注目すべき学部

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