HSPのわたしが元日のアメ横で格安のうなぎを食べてみた(2026三が日シリーズ2)
浅草寺での初詣を終え、日本最古の地下鉄に乗ってふらりと立ち寄った元日のアメ横。
多国籍な活気と香ばしいタレの匂いに誘われ、気づけば目の前には信じられない価格のうな丼が……。
HSPの私でもリラックスして楽しめた、意外なほど快適で美味しい元旦散歩の記録です。
日本最古の地下鉄に乗って浅草から上野へ

元日の朝、浅草寺での初詣が思いのほか早く済んだ。しかし時刻はまだ9:40……そこでふと思いついた。せっかくだからアメ横へ行ってみようか……
アメ横といえば、年末のテレビ中継でお馴染みの風物詩「新巻鮭一本、どーんと持ってけー!」みたいな威勢の良い掛け声とともに人の波が画面に映し出される、あの光景だ。
しかし元日のアメ横とは、いったいどんな様子なのだろうか。人っ子ひとりいないゴーストタウンのような趣きなのだろうか?
アメ横がある上野は浅草から地下鉄銀座線でわずか3駅、目と鼻の先。これはもう行くしかない。
銀座線といえば日本で最初に開通した地下鉄として有名だ。
1927年の開業当時と同じ区間(浅草〜上野)を日本最古の地下鉄で移動することにした。
時代は昭和初期、人びとは地下鉄などみたことも聞いたこともない未知の乗り物である。当時は「地下を電車が走るなんて怖い」と、乗りたがらない人が多かったそうだ。
元気な呼び込みに誘われ格安うなぎ店へ

午前10時、アメ横の入口に立つ。人影はまばらだ。やはり……という感じである。
年末の喧騒が嘘のように静かな商店街を、のんびりと歩き始めた。
すると突然、片言の日本語で声をかけられた。
「オイシイウナギィー。イカガデショウカァ!」
驚いて振り向くと、外国人女性が笑顔で立っている。その背後には「宇奈とと」の看板が見えた。
ああ、宇奈とと。確か、格安でうなぎが食べられる話題のチェーン店だ。
いままで上野店の前を通ったことは何度かある。しかし、いつも大変な行列ができているのを横目に通り過ぎるだけで、一度も利用したことはなかった。
元日の朝ということもあり、珍しく客が少ないようだ。そして、これまた珍しく呼び込みをしている。
正直、時間もまだ早いし、お腹もそれほど空いていない。そのまま通り過ぎようとしたが、不意に立ち止まった。
いつもは大行列で入る気にもならない店が、今なら並ばずに入れる。
「これは……ある意味チャンスではないのか? 宇奈ととのうなぎを食べるなら今しかない!」
そう直感したわたしは、呼び込みの女性の招きに従い、店に入ることにした。
640円のうな丼に衝撃を受ける

店内は空いていた。といっても、7割くらいは席が埋まっている印象だ。元日の朝にしては、なかなかの入りである。
このときのお店のスタッフは6名ほどであったが、会話の様子から外国人の方が多いようだった。
厨房とフロアで、いろいろな国の言葉が飛び交っている。実に国際色豊かだ。
店員さんたちは店内でも「おいしいうなぎ、いかがでしょうかー」と威勢の良い声がけをしながら、それぞれの仕事をこなしている。
老舗の鰻屋とはまったく趣の異なるアジアの大衆酒場といった雰囲気だが、個人的には活気があってテンションが上がる。
席に着き、メニューを手に取った瞬間、わたしは固まった。
うな丼640円!?
一瞬、目を疑ったが、間違いなくそう書いてある。他のメニューを見ると、ざっとこんな感じだ。
うな丼:640円
うな丼ダブル:1,200円
うな重:1,060円
肝吸い:190円
大手牛丼チェーンのうなぎ(2024-2025年最新)でも、並盛で約950円〜1,200円が相場。これはもう、驚き以外の何物でもない。
うな丼ダブルかうな重を選択したいところだが、まだ午前10時でお腹が空いていない。
それなら、話のネタにもなる一番安いメニューが最適だ。640円の「うな丼」と「肝吸い」を注文した。
意外や意外、美味しいではないか

正直なところ、この価格でまともなうな丼が出てくるとは思えなかった。
なにしろ640円である。うなぎはパサパサ、ごはんはカピカピのようなものが出てきても不思議ではない。
かなり緊張しながら、うな丼が来るのを待つ。
やがて運ばれてきたうな丼は、良い意味で期待を裏切られた。
注文後に焼き台で焼き直したというウナギは、意外にふっくら感があり、ご飯も、国産米を使っているという店の説明どおり、うなぎの甘辛いタレとよく合っている。
個人的な感想としては、大手牛丼チェーンの湯煎・電子加熱で温めたうなぎよりも、注文後に焼き直すひと手間が入る分ふっくら感があり、皮目に軽い香ばしさが味わえるのも良い。
「うなぎを気軽に味わいたい」「安くてお腹がいっぱいになればOK」という人にはありがたい存在といえる。
うな丼を完食し、会計を済ませる。うな丼と肝吸いで、なんと830円。
職人が手間をかけて開き、蒸し、焼いた
老舗のうなぎ屋と比較するのは筋違いだと思うが、この価格は驚異的としか言いようがない。
元日のアメ横、徐々に賑わう

うなぎ屋を出て、再びアメ横を歩く。すると、さきほどよりも人が多くなっている。賑やかな雰囲気が漂ってきた。
朝はシャッターが下りていた商店も、次々に開店している。外国人観光客を中心に、そこそこ賑わっている。
正月営業で通常より開店時間を遅らせたガード下の飲み屋も、次々に店を開け始めている。
意外なことに休業の店は少ないようだ。人気店の前には、開店前から行列ができているところもあった。
いつもは大入り満員の立ち飲み店も、今なら余裕で入れそうだ。考えようによっては、元日は狙い目なのかもしれない。
アメ横を一通り見物しても、まだ時間が早い。普段の混雑状況であれば一刻も早く帰りたいHSPのわたしも今日はいつもと違った。
「このまま帰るのはもったいないな……」
思い切って、次なる目的地へ向かうことにした。行き先は、よし!靖国神社にしよう。
まとめ:元日のアメ横は狙い目かも

元日のアメ横は、年末の賑わいとは比べるべくもなく人出は少ないが、外国人観光客を中心にそこそこ賑わっている。
近隣の店舗も、通常より営業開始時間を遅らせている店が多いものの、休業している店は少なく、大半の店は営業していた。
そして何より、激安うなぎチェーン「宇奈とと」のうな丼である。
焼き台で焼き直した香ばしくふっくらしたうなぎは、たしかに「うなぎを食べた感」があった。
元日に行けば、行列に並ばずに入れる。安くうなぎを楽しみたい人にとっては、悪くない選択かもしれない。
激安うなぎでお腹も心も満たされ、足取りも軽く上野を後にしました。
次に向かうのは、九段下。賑やかなアメ横とは打って変わって、静謐で厳かな空気が流れる「靖国神社」です。
2026年三が日シリーズ、いよいよ次回で完結です。
2026三が日シリーズ
第1回:浅草寺編
第2回:上野アメ横編(本記事)
第3回:靖国神社編(次回)

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