内向型Webライター 七瀬ユウ がたどり着いた「新しい働き方」の秘密––孤独なWebライターが「仲間」を求めた理由(インタビュー記事)
はじめに:孤独な時代にこそ響く。「仲間」と「成長」を両立させる働き方とは?
Webライターは、いまや誰もが挑戦できる働き方です。しかし「一人で黙々と作業する孤独感」「努力しても結果が出ない停滞感」に悩みを抱え、挫折してしまう人も少なくありません。
今回お話を伺うのは、Webライターとしてご活躍中の七瀬ユウさんです。
大手SIerのSEからセールスライターを経てフリーランスとなり、独立後すぐに成功を収めました。その一方で、ご自身を「内向型で自信なし、根性なし」と語り、常に不安と戦いながら読者やクライアントに寄り添い続ける稀有な存在です。
特に注目すべきは、七瀬さんの「働き方」の変遷です。「ひとりで静かに働きたい」と独立したはずの内向型の彼女が、なぜいま、手間と労力をかけて仲間を集め、教育者として次世代の育成に情熱を注いでいるのか?
本記事では、孤独を愛するライターがたどり着いた「人とつながり、共に成長する」新しい働き方の秘密を徹底的に深掘りします。

内向型OLがたどった「月5万達成」までのリアルな軌跡
― さっそくですが、七瀬さんのWebライターへの挑戦は、多くの人の共感を呼んでいます。副業を始められたきっかけが「会社を辞めたい」といったネガティブな思いだったそうですが、そのネガティブな感情が具体的にどのような行動の原動力になりましたか?
きっかけは本当にネガティブなものでしたね(笑)。SE時代は残業が多く、インドア派で内向的なわたしにとって、決められた時間、場所、そして意味がないと感じてしまう飲み会が本当にストレスでした。「この働き方から抜け出したい」という焦燥感こそが、わたしの最初の原動力でした。
スキルも才能もない普通のOLが会社を辞めるには、「手に職をつけるしかない」。この現実的な危機感が、すぐにブログやライターの活動を始める行動につながりました。立ち止まって悩むより、まずは目の前の不安を解消するための手段を試すために日々行動していました。
― 七瀬さんのお話を聞いていると「特別な才能があったからうまくいった」というより、要所要所での判断がとても冷静だった印象を受けます。多くの初心者が同じように副業を始めても、途中で消耗してしまうのはなぜだと思いますか?
七瀬ユウさん: 多くの人がつまずくのは、才能や努力不足ではなく、判断基準を間違えてしまうからだと思っています。たとえば「ブログをとりあえず更新し続けよう」「がむしゃらに低単価の案件を続けよう」といった選択は、一見まじめですが、時間とエネルギーを消耗しやすい。
わたし自身も遠回りはしましたが、「割に合わないやり方はやらない」「続けられない方法は選ばない」と線を引いたことが、結果的に大きかったと感じています。
副業でゼロイチや月5万円のラインを目指す段階で必要なのは、特別な才能ではなく「そのスキルや行動が、今の自分のゴールに直結しているか」を見極める判断軸。ここを間違えなければ、遠回りせずに前に進めるのだと思います。

ライターが直面した「稼ぐ」の限界と次の壁
― 七瀬さんは、いまやライターとして大変ご活躍されていますが、Xのポストで「初めての原稿提出はいまもドキドキする」と拝見しました。このような「不安」とどのように向き合い、常にベストを尽くしているのでしょうか?
はい、このドキドキはおそらく一生続きます(笑)。わたしは内向型という気質もあってか、新しい挑戦や評価にさらされることへの不安は人一倍強いんです。でも、その不安を「自分は必ずやらかす」前提で受け入れ、具体的な対策に変換しています。
例えば、納期は「前日」と設定して一日早く提出できる状態にしておく、納品前は必ず徹底的なチェックと音読をするなどです。プロとして「いまの自分のベストを尽くす」姿勢が、唯一の不安解消法だと思っています。
― YouTubeチャンネルでの「月収報告」から離れ、「働くことのやりがい」へと価値観がシフトしたきっかけや、そのターニングポイントについて詳しく教えてください。
フリーランス3年目くらいからですね。「月収」という目標を達成し、生活が安定したことで、「次に何を追いかけるか?」という壁にぶつかりました。そのとき、誰かを心から応援し、その人が望む成果を達成できた瞬間に、自然と涙が出るほどの喜びを感じている自分に気づいたんです。
特に、スクールの生徒さんが変化したときや、プロデュースした電子書籍が1位になったときなどですね。仕事は「人生をより良くする手段」であって、目的は「お金を稼ぐこと」ではない。いまは「半径5メートル以内の人を応援できる存在でありたい」、それがわたしを突き動かす最大のやりがいになっています。
― これまで七瀬さんのYouTubeや発信を拝見する中で、生徒さんの声としてよく目にしてきたのが、「不安を乗り越えるには、行動することが大切」「ブレーキを踏まない覚悟を決める」という言葉でした。七瀬さんはどのような思いでこの言葉を生徒さんに伝えたのですか?
この二つの言葉は、不安性のわたし自身に言い聞かせている、最も大切な「行動指針」なんです。特に「不安」は、わたしたちにとって最大の敵です。頭の中で調べすぎてリスクを知りすぎると、怖気付いて一歩も踏み出せなくなってしまう。だからこそ「不安を消すには、勢いのまま動くしかない」と強く実感しています。
そして「ブレーキを踏まない覚悟」とは、「挑戦には必ず失敗がセットでついてくる」事実を受け入れて覚悟を持つことです。わたしもYouTubeを始めるとき「炎上したらどうしよう」と怖かった。 でも「失敗しても、立ち止まらない」と覚悟を決めることで、挑戦を行動に変えることができました。
この覚悟さえ決めれば、スキルは後からいくらでもついてきます。だから「生徒さんたちには、わたしのように悩んで立ち止まる時間を短くしてほしい」と願いを込めて、この言葉を伝えています。

「孤独」を乗り越えるために。内向型のユウさんが「仲間」を作った理由

― 「ひとりで静かに働きたい」内向型から一転、現在は多くの生徒を抱え「仲間と働くこと」にやりがいを感じているとのこと。この価値観の大きな変化は、具体的に何がきっかけで起こったのでしょうか?
ライターを始めたばかりの頃は、ひとりで黙々と作業することに喜びを感じていました。でも、いざフリーランスになってみると、相談できる相手がいない孤独感は、想像以上に大きかったんです。同時に、SNS発信を通して「Webライターは孤独だ」「仲間がほしい」といった悩みを抱える人が本当に多いことに気づきました。
わたし自身が「仲間」のありがたさを痛感したからこそ、今度は自分がその「環境」を提供したいと思うようになりました。スクール運営には、どうしても時間や手間はかかりますが、同じ方向を向いて走る仲間と出会えたときの楽しさは、一人で黙々と作業していた頃には得られなかった喜びです。
― ご自身のスクール運営も含め、手間を惜しまず親身に指導することへの強いこだわりを教えてください。
ライター活動を通して「知識」だけでは人は変われないと痛感しました。「わかっていてもできない」のが人間です。特にライティングは孤独な作業なので「マインド」や「モチベーション」「環境」が不可欠です。
だからこそ、挫折しない環境を用意して、相手の悩みに対して最適な情報を提供する。目の前の人の成功を願い、一緒に伴走することに価値を感じています。
― 率直にお聞きしますが、内向型で会社を辞めた七瀬さんが、大勢の生徒たちに指導をしたり、コミュニケーションをとったりすることは、ストレスにならないのでしょうか?
実は、ストレスがゼロかと言えば、正直に言えば「ノー」です(笑)。わたし自身が内向型で、もともと「ひとりでいたい」人間なので、たくさんの人と関わると物理的にエネルギーを消耗するのは事実です。ただ、生徒さんたちからいただく感謝の言葉や、成長を報告してくださるメッセージが、それ以上に何よりのエネルギー補給になっています。
もちろん、疲れたらしっかり休み、一人になる時間を作ってバランスをとっています。でも、「人とつながること」で生まれるやりがいこそが、いまのわたしを支える最大の柱になっていると感じていますね。
― なるほど。七瀬さんの生徒への思いが伝わり、あたたかい気持ちになります。それでは、現在、特に力を注いでいることと、これから取り組みたいことがあれば教えてください。
いま、最も力を注いでいるのは、「ライティングキャンパス」から「友と書く。」へと形を変えたスクールでの指導ですね。これから取り組みたいのは、AIを活用した指導をさらに深めることです。生徒さんが時代の波に取り残されないよう、より実践的で質の高いカリキュラムを作っていきたいと考えています。

「不安なわたし」でも大丈夫。AI時代にこそ価値が上がる「スキル」の使い方
― AIが進化し、何でも自動化できる時代です。副業を始めたいけれど「わたしにできる仕事があるかな」「AIの方が上手なのでは?」と不安を感じている方も多いと思います。七瀬さんは、このような不安を持つ人が、最初の一歩を踏み出すために何を大切にすべきだとお考えでしょうか?
その不安な気持ち、すごくよく分かります。わたしも新しい挑戦はいつも怖いです。でも、声を大にして伝えたいのは「不安だからこそ、まずは自分でやってみること」が大切だということです。
AIは確かにすごいです。でも、AIが出した結果が「本当に良いものなのか?」「クライアントが求める質に達しているのか?」を最終的に判断できるのは、人間だけです。そして、その判断基準は、実際に自分で手を動かして、失敗したり、試行錯誤したりする経験からしか生まれません。
AIに頼る前に、まずは自分の力で小さな成功体験を積み重ね、「自分にとっての合格ライン」を知る。この地道な経験こそが、誰にも奪われない自信とAIを使いこなすための土台になると思います。
― なるほど。自分で経験を積むことが、AIを評価し、使いこなすための「判断力」を養うのですね。AI時代でも、“自分自身の力”を育てる必要があるということですね?
七瀬ユウさん: はい。AIを良いパートナーにしたいのであれば、まずは自分のスキルを磨くことが大切だと思っています。

おわりに:あのときの夢、叶ったよ

SE時代の残業80時間、提案文1つに半日、納期に追われて半泣き執筆。そんな苦労を経て、いまは「好きな時間に好きな場所で仕事ができるって、最高」と笑顔で語る七瀬さん。
YouTubeチャンネル登録者1万人、電子書籍プロデュース1位、300人以上のライター育成。その実績の裏には毎回不安を抱えながらも、コツコツ継続してきた日々がありました。
AI時代だからこそ「基礎」を大切にし、効率化が求められる時代だからこそ「手間を惜しまない寄り添い」を実践する。その姿勢は、稀有な存在と言えるでしょう。
「半径5メートル以内の人を応援できる存在でありたい」
そう語る七瀬さんの言葉には、大きな野心ではなく、目の前の一人ひとりを大切にしたいというあたたかさがあふれています。
6年前、平日のカフェで夢見ていた自分へ。
おはようございます☀️
— 七瀬ユウ@フリーランスWebライター (@nanayu_writer) October 21, 2019
今日は平日休み。
フリーランス気分を味わおうと思い、早起きしてカフェに来ました☕️✨
少し足を伸ばして散歩がてらのんびりと。
いつも混雑している東京も
平日は時間がゆったり流れてる感じがして、落ち着きます☺️ pic.twitter.com/zIe5cnSNJL
「あのときの夢、叶ったよ!」
そしていま、七瀬さんは新たな夢を追いかけています。それは、一緒に働く仲間を増やし、その仲間と共に成長し、誰かの人生を応援し続けること。
もしあなたが「いまの働き方が合わない」と悩んでいるなら。そして同時に「人とのつながりも大切にしたい」と感じているなら。
七瀬ユウさんの生き方が、きっとあなたの道しるべになるはずです。
ひとり時間を大切にしながら、人とつながれる働き方。
それは、自分のペースを大切にしたい人にこそ合う、理想の生き方なのかもしれません。(千里 ふうた)

七瀬ユウさんは現在、ものかき大学の講師を務めながら、ご自身が代表を務めるライティング講座「友と書く。」でも、「仲間とスキルと環境」を重視した指導を実践されています。
ライターとして次のステージに進みたい方は、ぜひ七瀬さんの発信や活動をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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