リアルとゲーム的文法のせめぎ合いに対する最適解【ドラマ「龍が如く Powered by 日本統一」】
どうも、まろん亭奏字と申します。
10日からAmazonプライムでゲーム「龍が如く」を原作としたドラマの配信「龍が如く Powered by 日本統一」が始まりました。
ちょっと前に同じAmazonプライムで「龍が如く」のドラマが配信された記憶があるのですが、気のせいかもしれません(笑)。
今回はタイトルに「日本統一」とあるように、「日本統一」という仁侠映画とのコラボ作品となります。
前回のアマプラ版ドラマに比べると、ゲームに寄せていこうという意志をかなり感じました。
ただ、ちょっと寄せすぎな気がしなくもないですね。
ドラマ中、ゲームの背景を使っているところや、ゲーム内のUIやエフェクトを意識したシーンもあり、うまくいっているところもあれば、あまりうまくいってないところもある印象。
プロの俳優が実写で「龍が如く」を再現してみました的な感じもなくはないですが、それも最初の30分だけ。
気がつくと主演の本宮泰風さんが桐生ちゃんにしか見えなくなってきます。
他のキャストの方も、「うまく再現してるなー」という方もいれば、「あー、こういう感じかー」という方もいて、バラツキはありますが全体的にはいい感じです。
そもそも、この企画自体が本日発売される「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」のプロモーションなんですよね。
だから、「3」の前日譚として、やったことがある人には記憶を掘り起こさせ、やったことのない人にはこういうものかと伝える内容になっているわけです。
本当はドラマで描かれているパート1の後に2があるんですが、大吾のくだりや寺田の話など、うまく混ぜ込んでましたね。
確かに3の前日譚としては、2の内容を丸々やる必要もない。かといって、まったく触れないわけにはいかないというところで、いい落とし所だったように思います。
全体的な印象として、錦も風間のおやっさんもちゃんとヤクザぽかったですね。
そこは実写にした価値があったと思います。
その反面、やっぱり原作はゲームならではのストーリーで、実写には向いていないということも実感させられました。
そこをどう落とし込むかというところで、三池版はゲームに全振りし、前回のドラマはゲーム要素を排除して独自路線を貫こうとしたわけですが、日本統一版はその中間で、ややゲーム寄り。
柏木さんとか一部のキャラは「あれ?こんな感じだっけ」というのはありつつ、ちゃんと「史実」に基づいていた話になっていたように思います。
原作ファンとしてはやっぱり、「この真島が大阪時代に真琴に出会うのか」とか、「この桐生が将来、あんなことやこんなことを経験していくのか」と妄想する楽しさはありましたね。
ラスト、爆破されたビルの下では将来、金貸しを始めるホームレスの秋山が空から降ってくる一万円札をかき集めているわけですからね。
あと、一作目の原案に馳星周先生が関わっていたことを思うと、最近、「不夜城」を読み返した私としては、花屋って劉健一じゃんと思ったり、いろんな発見がありました。
演出は好みが分かれるところですが、脚本はかなり上手いですよ。
ちゃんと原作のセリフや展開を生かしつつ、ゲームではOKだけどドラマでやったらちょっと違和感があるところをうまくまとめてます。
こうやって実写で表現してくれたことで、原作のゲームならではの表現をどうリアルに落とし込めばいいのかが見えてきた気がします。
でも、ゲームならではの表現もそれはそれで味があるし、その必要性も否定できません。
ただ、無双シリーズでは「トロイ無双」が1番好きという少数派の私にしてみると、やっぱり「龍」はゲーム的文法が強い作品だということを改めて認識させられましたね。
もしかしたら、ゲーム的文法を極力排除した答えが、「龍」シリーズの生みの親である名越稔洋(なごしとしひろ)さんが作っている新作ゲーム「GANG OF DRAGON」の中にあるのかもしれません。
ともあれ、今回の「日本統一」コラボはかなり楽しめました。
なんなら、同じキャストで「サンクチュアリ Powered by 日本統一」もやってほしいですね。
本宮さんの北条を見てみたい。
というわけで、今回は「龍が如く」の日本統一コラボドラマについてお話ししました。
それでは、また。
「龍が如く Powered by 日本統一」
2026年2月配信開始
日本ドラマ
出演: 本宮泰風, 山口祥行, 中谷一博
