R06【17応用理学部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-2:目標B - 技術士第二次試験 -
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🔶R06_I-2|過去問題
アポロ計画以来、約半世紀ぶりに月面に人類を送るアルテミス計画が米国主導で行われており、日本人宇宙飛行士が月面での活動に参加することとなっている。この計画では2025年以降の月面着陸を目指し、その後、月面の開発を進め、将来的には火星への有人探査を目指している。我が国の宇宙基本計画では、宇宙活動の自立性を支える産業・科学技術基盤の強化が進められ、自立した宇宙利用大国となることを目指し、宇宙産業を日本経済における成長産業にしようとしている。このような背景の下、宇宙基本計画では技術者の関わるものとして以下の目標(カッコ内は宇宙産業の例)を掲げている。
A)国土強靱化・地球規模課題への対応とイノベーションの実現
(次世代通信サービス、リモートセンシング、
準天頂衛星システムの高精度測位など)
B)宇宙科学・探査における新たな知と産業の創造
(月面・火星基地建設、
宇宙空間における人類の活動領域の拡大施設の建設など)
C)宇宙活動を支える総合的基盤の強化
(宇宙輸送システムの高度化、スペースデブリ対策技術など)
上記の目標を踏まえたうえで以下の問いに答えよ。
(1)はじめに上記の目標A)~C)のうち1つに基づいたプロジェクトを設定し、そのプロジェクトにより成長や実現が期待される宇宙産業について述べよ。次にプロジェクトを実施する際の課題を技術者としての立場で多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記して、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、応用理学部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理や社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
🔶R06_I-2|骨子案:目標B
1.宇宙産業の成長と課題
〇設定するプロジェクト
・目標B:月面における持続可能な有人拠点建設プロジェクト
〇成長や実現が期待される宇宙産業
・月面資源利用技術
・宇宙居住システム技術
〇観点1:地質学的観点(月面地質構造の把握)
・安定地盤の選定
・リスク評価の必要性
〇観点2:物理探査的観点(資源探査と環境評価)
・資源量と分布評価
・月面環境影響評価
〇観点3:環境地質学的観点(月面環境への影響)
・建設材料影響評価
・機器故障リスク評価
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題:月面の地質構造と建設適地の特定
▽解決策1:総合的な物理探査の実施
・多角的データ取得
・3次元地質モデル構築
▽解決策2:リモートセンシング技術の活用
・広域的情報収集
・表層地質分布把握
▽解決策3:現地調査と室内試験の実施
・直接的特性評価
・地盤特性評価
3.解決策実行に伴うリスク及びその対策
◇リスク及び対策1:探査データの誤解釈リスク
・解釈手法の適用性
・物理探査シミュレーション
◇リスク及び対策2:予期せぬ地盤変動リスク
・地盤条件の変化
・地盤モニタリング
◇リスク及び対策3:探査機器故障のリスク
・レゴリスの付着
・静電気防止コーティング
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・月面環境保護
・科学的客観性
☆社会の持続可能性の観点
・地球上への応用
・長期的視点
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