R06【17応用理学部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-1 - 技術士第二次試験 -
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🔷R06_I-1|過去問題
四面を海に囲まれた我が国にとって、経済社会の存立・成長の基盤として海を活かしていくこと、存続基盤として海を次世代に継承していくことが強く求められている。SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」の達成などのため、2021年から「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」が開始され、我が国ではそれをてことして、持続可能な海洋の構築を大きな柱の一つとする第4期海洋基本計画が令和5年4月に閣議決定された。これらの取組を海洋産業の成長につなげるとともに、我が国の海洋環境の保全・再生・維持と、海洋の持続的な利用・開発を図っていく必要がある。
(1)このような持続可能な海洋の構築について、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、応用理学部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理や社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
🔷R06_I-1|骨子案
1.持続可能な海洋構築の課題
〇観点1:海洋環境モニタリング
・海洋汚染物質の広域長期観測技術
・同位体地球化学的手法による影響評価
〇観点2:海洋資源の持続可能な利用
・先端探査技術と環境影響評価の融合
・海洋物理学的手法を用いた開発影響の最小化
〇観点3:気候変動に対する海洋の応答
・海水温上昇、海洋酸性化の観測技術
・海洋生態系変化予測のためのモデリング技術
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題
・海洋汚染の正確な評価と予測
・生態系と人間健康への直接的影響
▽解決策1:高感度分析システム構築
・先端分析法の統合による検出精度向上
・AIを活用した汚染パターン識別と予測
▽解決策2:環境DNA活用技術
・非侵襲的な海洋生物多様性調査
・生物濃縮過程の同位体分析による追跡
▽解決策3:統合観測網の構築
・衛星技術による広域リアルタイム監視
・GISを用いた時空間的汚染分布マッピング
3.解決策実行に伴うリスク及びその対策
◇リスク及び対策1:情報漏洩問題
・機密情報の意図せぬ収集
・データ匿名化技術による情報保護
◇リスク及び対策2:観測機器の環境影響
・局所的環境攪乱と生物への悪影響
・生分解性材料による環境負荷最小化
◇リスク及び対策3:データ誤解釈問題
・複雑データからの不適切な政策決定
・高度解析システムによる精度向上
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・科学的客観性と中立性の維持
・情報公開の透明性と個人情報保護の両立
☆社会の持続可能性の観点
・環境保全と経済活動の長期的両立
・次世代技術者育成による知識、技術の継承
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