R06【19環境部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-1:基本戦略③ - 技術士第二次試験 -
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▶問題Ⅰ-1:基本戦略①
▶問題Ⅰ-1:基本戦略②
▶問題Ⅰ-1:基本戦略③【👈本記事】
▶問題Ⅰ-2
🔷R06_I-1|過去問題
2022年12月にカナダ・モントリオールで開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は、2010年に採択された愛知目標の後継となる、2030年までの世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、各国はそれを踏まえ生物多様性国家戦略を策定・改定することが求められた。我が国では、これに先立ち生物多様性国家戦略の見直しの検討が進められ、令和5(2013)年3月31日に「生物多様性国家戦略2023-2030」が閣議決定された。
この中で、2030年のネイチャーポジティブの実現に向けて定められた5つの基本戦略の中に、次の3つが示されている
① 生態系の健全性の回復
② 自然を活用した社会課題の解決
③ ネイチャーポジティブ経済の実現
これらの3つの基本戦略について、以下の問いに答えよ。
(1)上記3つの基本戦略から1つを選び、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題の中で、最も重要と考える課題をその理由とともに記し、課題に対する複数の解決策について専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。
🔷R06_I-1|骨子案:基本戦略③
1.基本戦略の実現に向けた課題
〇設定する基本戦略
・ネイチャーポジティブ経済の実現
〇観点1:産業構造転換
・従来型産業モデルから生物多様性配慮型への移行不足
・生物由来資源の過剰消費と持続可能性阻害
〇観点2:地域連携基盤
・環境アセスメント制度と企業CSR活動の連携不足
・生態系サービス市場形成の制度的障壁
〇観点3:評価手法の標準化
・生態系サービスの経済価値評価手法の未確立
・生物多様性影響測定技術の体系化遅延
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題及びその選定理由
・定量的評価手法確立の必要性
・環境影響評価制度における定量指標の欠如
▽解決策1:環境DNA分析網構築
・自動採水装置の主要水系配置
・生物多様性オフセット制度との連携
▽解決策2:衛星モニタリング統合
・高分解能画像とAI異常検知システム構築
・炭素クレジット算定と経済価値可視化
▽解決策3:生態系サービス市場化
・里山保全活動のトークン化とESG投資連動
・ブロックチェーン技術による生物多様性影響の可視化
3.解決策実行に伴うリスク及びその対策
◇リスク及び対策1:データ精度問題
・環境DNA分析における検出誤差リスク
・ISO適合ラボによる品質保証体制構築
◇リスク及び対策2:地域間格差拡大
・リモートセンシング解析技術の地域格差
・環境教育プログラムによる専門家育成
◇リスク及び対策3:システム脆弱性
・ブロックチェーン基盤の暗号解読リスク
・量子耐性のある暗号方式の導入
4.業務遂行に必要な要件・留意点
☆技術者としての倫理の観点
・科学的客観性と透明性確保の責務
・地域コミュニティの伝統的知見尊重
☆社会の持続可能性の観点
・世代間衡平性を考慮した自然資本評価
・気候変動適応策との統合的推進
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