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心の絆創膏

数年前の4歳児クラスCくんのお話。

毎日、怪我をしているわけではないのに、
手や足に何枚も絆創膏を貼って登園するCくん。
保育園で着替えるときにも、
予備の絆創膏をそっと取り出して、
また別の場所に貼る。

まるで心の寂しさを埋めるように…
Cくんは絆創膏を貼ることで
安心しているように見えました。

Cくんは、平日の朝から夕方まで
長い時間を保育園で過ごしていました。
お家の方が仕事で忙しく、
家族でゆっくり過ごせる時間は、
大人にとってもこどもにとっても、
本当に限られたものでした。  

大人がリフレッシュをしたり、
自分の時間を大切にしたりすることは、
心の余裕を保つためにとても重要です。

でもその一方で、こどもにとっては
「ママとすごしたい」「ぼくをみてほしい」
という気持ちを、言葉にするのを我慢してしまうことがあります。

すると、こどもは自分なりの方法で安心を探し始めます。
Cくんにとっての絆創膏は、
大好きな存在と繋がっていられない寂しさを埋めるための、大切な「安心のしるし」だったのかもしれません。

小さなこだわりや不思議な習慣の奥には、
「あんしんしたい」
「だいすきっていってほしい」
そんな声が隠れているのかもしれません。

私たち大人ができることは、
その行動をただ不思議に思うのではなく、
「もしかしたら安心を求めているのかな?」
と想像してみること。

そして、短い時間でも
「見ているよ」「大好きだよ」
と伝えることだと思います。

こどもの心の穴を本当に埋められるのは、
やっぱり一番大好きな存在であるおうちの方です。

毎日のほんの一瞬でも、
こどもにとっては大きな安心につながります。



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