陸マイラーのすべて:家族旅行をタダで叶える
「陸マイラー」とは、飛行機にほとんど乗らず、日常の支払いや工夫によってマイルを大量に貯める人を指します。たまったマイルで特典航空券(無料航空券)を手に入れ、旅費を大幅に節約できるのが最大の魅力です。
家族旅行が趣味でも、毎回の旅費が家計に大きな負担となる中、出張族ほど飛行機に乗らなくても上手にマイルを貯めてお得に旅する方法が「陸マイラー活動」です。
私自身も約10年前から陸マイラー活動を始め、日常生活の中で工夫を重ねることで、これまで累計60万マイル以上を貯めてきました。これらのマイルを活用して、家族で国内外へ多くの旅行を楽しんでいます。
陸マイラー実践の5本柱(まとめ)
陸マイラー活動は、「知っているかどうか」「ちょっと意識するかどうか」 で成果が大きく変わります。私がこれまで実践してきた中で、特に効果が高いと感じた「5つの柱」をご紹介します:
• クレジットカード入会キャンペーンを活用して、一気に大量のマイルを獲得
• 日常生活の支払いをマイル還元率の高いカードで行い、コツコツ貯める
• ポイントサイトや還元サービスを経由して、ネットショッピングでマイルやポイントを「多重取り」
• 共通ポイント(楽天ポイント・dポイント・Vポイントなど)も積極的に活用し、マイル移行や日常の節約に役立てる
• 子育て世帯向けの特典プログラムを活用して、家族旅行や生活費をさらにお得に
ここから詳しく紹介していきます。
1. クレジットカード入会キャンペーンを活用して大量マイルを獲得
マイル発生源として最も強力なのが、クレジットカードの入会キャンペーンです。これを活用すれば、マイルを一気に貯めることができます。
ANAカードの入会キャンペーン
特にANAカードはキャンペーンが充実しており、たとえばANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドやANAダイナースカードでは、入会+一定額の利用達成で6〜8万マイルがもらえるキャンペーンが頻繁に開催されています。利用条件は半年で100〜150万円程度の決済が必要なことが多く、ややハードルは高めですが、公共料金・税金・ふるさと納税・車の保険・車検など大きな支出を集中させれば十分達成可能です。
特典航空券に必要なマイル数
ちなみに、東京ー札幌間の特典航空券に必要なマイル数は、JALの場合は8,500マイル(基本マイル数)、ANAの場合は7,000〜10,500マイル(シーズンによって変動)です。東京ー沖縄間は、JALが9,000マイル(基本マイル数)、ANAが8,000〜12,000マイルとなっています。
なお、JALの「基本マイル数」は特典枠に空きがある場合に適用され、空きがない場合は「特典航空券PLUS」が適用され、予測残席に応じて変動する追加マイルを支払うことで予約可能という仕組みです。ANAはローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンの区分があり、それぞれ必要マイル数が異なります。
国際線では、たとえば香港までの場合、片道エコノミークラスはJALが10,000マイル、ANAが8,500〜11,500マイル、プレミアムエコノミーはJALが15,000マイル、ANAが15,000〜18,000マイル、ビジネスクラスはJALが24,000マイル、ANAが17,000〜21,500マイル必要です。
ハワイまでの片道特典航空券は、JALの場合エコノミー2万マイル、プレミアムエコノミー3万マイル、ビジネスクラス4万マイル、ANAの場合エコノミー17,500〜21,500マイル、プレミアムエコノミー26,500〜30,500マイル、ビジネスクラス40,000〜45,000マイルとなっています。
このように考えると、8万マイルあれば、家族大人4人で東京から札幌・沖縄・香港まで往復することが可能です。また、ハワイまでの特典航空券にも利用でき、たとえばエコノミークラスなら大人2名分、ビジネスクラスなら大人1名分の往復チケットと交換することもできます。うまく活用すれば、かなり価値の高い旅行にマイルを充てられることがわかります。
ANA JCBカードやANA VISAカードも、アメックスやダイナースほどではないものの2〜3万マイル程度は獲得でき、こちらも狙い目です。
ANA以外のカードの入会キャンペーン
また、ANA以外のカードでもマイル移行が可能なものがあります。たとえばアメックス・ゴールド・プリファードでは、2025年9月30日までの期間限定入会特典で13万ポイント獲得可能で、1ポイント=1 ANAマイルに交換可能(年4万マイルまで制限あり)です。最近はJALカードも入会キャンペーンが強化されており、JAL派の方にも狙い目です。
※ アメックス・ゴールド・プリファードの入会特典については別記事もご参考ください。
クレヒスへの影響
「カードをたくさん発行するとクレジットヒストリーに悪影響があるのでは?」と心配される方も多いと思います。
確かにクレジットカードの申し込み履歴はCIC(個人信用情報機関)に約5〜6ヶ月間記録されますが、半年に1枚程度で申請する限りは「多重申込」と見なされる心配はほぼありません。
また、発行したカードは最低1年はメインカードのひとつとしてきちんと利用することで、カード会社からの信用評価も良好に維持できます。もちろん、返済の遅延や滞納は絶対に避けることが大前提です。これさえ守れば、陸マイラー活動に必要なカード発行も安心して取り組めます。
もちろん、入会キャンペーンを利用してカードを発行する目的は、マイルやポイントを獲得するためだけではありません。実際に自分のライフスタイルや利用シーンに合うカードかどうか、日常の中で試してみたいという気持ちも大きいです。いくら特典が魅力的でも、使い勝手が悪ければ長く持ち続ける意味はありません。ですので、さまざまなカードを試行錯誤しながら、自分にとって最適なカード構成を見つけていきたいと考えています。そして、本当に自分に合うと感じたカードであれば、そのまま長く愛用する方針です。
ちなみに、解約したクレジットカードの情報(解約履歴)はCICに5年間保存され、その後は自動的に削除されます。したがって、異なるカード会社に新たにクレジットカードを申請する場合でも、5年以上前に解約したカードの情報は審査時には参照されません。こうした情報の扱いも理解しておくと、今後のカード選びや申請の計画を立てやすくなります。
私の実体験
私自身は過去20年間で国内のクレジットカードに27枚申し込み、そのうち25枚が発行されています。却下された2枚のうち1枚は大学院生の時に申請したもので、もう1枚はJCBプラチナカード。こちらはプラチナは否決されましたが、代わりにゴールドカードが発行されました。なお、CICの信用情報もこれまでに3回以上開示しており、マイナス記録は一切ありませんでした。
CIC情報の詳細については、以下の記事をご参照ください。
これまで私が利用してきた25枚のクレジットカードについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
私の実体験では、数年前にANAダイナース+ANAアメックスゴールドの入会だけで15万マイル以上を獲得しました。家族で北海道(札幌・富良野・旭川)旅行や昨年のディズニーランドに行った際、ANAマイルを活用して旅費を大幅に節約できました。


2. 日常の支払いでマイル還元率を最大化
日々の支払いでも、マイルを効率よく貯める工夫が欠かせません。まずはJALカードやANAカードを徹底的に活用しましょう。
JALカードの活用術
JALカード+ショッピングマイル・プレミアム(年会費4,400円)に加入すると、通常200円=1マイル → 100円=1マイルへと還元率が2倍になります。さらに、JAL特約店でJALカードを利用すると、100円=2マイルが貯まります。
JAL特約店:
JALグループ、イオン、ファミリーマート、マツモトキヨシ、ココカラファイン、ウェルシア、大丸、紀伊國屋書店、nojima、スターバックス、リンベル、ロイヤルホスト、タイムズレンタカー、トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、相互タクシー、東京MKタクシー、プリンスホテル、ルートイン ホテルズなど
※ JALカードアプリを使えば位置情報から近くの特約店を簡単に探せます。
※ 2024年3月をもってENEOSとJALカードの特約店契約が終了したため、現在、JAL特約店として利用できるガソリンスタンドは存在しません。
JMB WAONカードで効率アップ
入会費・年会費無料のJMB WAONカードでさらにマイルアップできます。JALカードからJMB WAONにチャージし、WAONで支払いという流れで、チャージ時と支払い時に両方でマイルが貯まり、実質1.5%還元が可能です。対象店舗はビックカメラ、ツルハドラッグ、ローソン、セイコーマート、マクドナルド、吉野家、ドミノピザ、コメダ珈琲、シャトレーゼ、ほっともっと、JRタワー、ワシントンホテル、ヤマト運輸などがあります。
JMB WAONへのチャージですが、イオンのお店などのWAON加盟店に設置されている「WAONステーション」や、全国のイオン銀行ATM、iPhone向けのWAONステーションアプリから、簡単にチャージできます。オートチャージの設定も可能です。なお、1回のチャージ限度額は49,000円です。
JALカードとJMB WAONの使い分け
JALカードとJMB WAONは使い分けるのがコツです。JAL特約店ではJALカードを、それ以外でJMB WAONが使える場合はJMB WAONで支払うことで、効率よくマイルを貯められます。
ANAカードの活用術
ANAカードも、ANAマイルプラス加盟店での利用により高還元が狙えます。クレジットカード会社のポイント(例えば、私が利用している三井住友ANA VISAゴールドの場合、200円=1ポイント=2マイル)とは別に、さらに100円または200円につき1マイルが貯まります。
ANAマイルプラス加盟店:100円=1マイル
ANAグループ、スターバックス、マツモトキヨシ、ココカラファイン、FLYMEe
ANAマイルプラス加盟店:200円=1マイル
セブンイレブン、ヤマダデンキ、ベスト電器、apollostation、高島屋、大丸・松坂屋、阪急百貨店、阪神百貨店、IDC OTSUKA
他社カードも活用しよう
JALやANAカード以外にも、マイル移行対応の他社カードがあります。たとえば、セゾンアメックスゴールドはセゾンマイルクラブに登録することでJALマイル1.125%還元が可能です。
また、Marriott Bonvoyアメックス・プレミアムは年会費がやや高めですが、貯めたポイントをANA・JAL含む多くの航空会社のマイルに移行可能で、最大1.25%還元を実現できます。
クレジットカードの選び方
さまざまな種類のクレジットカードがあり、最初はどれが自分のライフスタイルに本当に合うのか判断するのは難しいものです。だからこそ、それぞれのカードの年会費、特典内容、ポイント還元率、さらには自分が普段どれくらいカード決済を行うのかといった要素を総合的に考慮しながら選択することが大切だと思います。
また、興味のあるカードを複数持ってみたい場合でも、まずは一枚を発行して実際の生活の中で使い勝手を確かめてみるのが良いでしょう。日常の中で利用してみることで、自分に合うかどうかがより明確に見えてきます。もし使ってみて合わないと感じた場合は、無理に継続せず、次に気になるカードを試していくという試行錯誤の姿勢が大切です。そうしたプロセスを通じて、最終的に自分にとって本当に満足度の高いカード構成が見つかるはずです。
支払いはできる限りカードで
重要なのは、できる限り現金は使わず、還元率が高いカードを使う習慣をつけることです。
特約店や還元率の違いを意識し、店舗ごとにカードを使い分けるのがポイント。最初は少し面倒に感じますが、慣れれば自然に使いこなせます。
3. ポイントサイト・還元サービスの最大活用
さらに、楽天リーベイツやJALマイレージパーク、ANAマイレージモールなどのポイントサイト経由でネットショッピングをすることで、ポイントやマイルの「多重取り」が狙えます。
ネットショッピングでマイルやポイントを「多重取り」
たとえば、楽天リーベイツを経由すると、アップルストアは3%、iHerbは8%、ビックカメラは4%、資生堂は9%、ユニクロは1%、2nd STREETは3.5%、アソビューは2%、さとふるは4%、大丸松坂屋は13%、高島屋は4.5%など、高いポイント還元が受けられます。
また、楽天リーベイツを経由してJAL国際線公式サイトで航空券を購入すれば、楽天ポイントが1%還元されます。さらに、決済にJALカードを利用すれば、100円につき2マイルが貯まります。(なお、割引運賃であっても、JALカードの「ツアープレミアム」に登録していれば、ボーナスマイルが加算され、区間マイルの100%が獲得できます。)
Chrome拡張機能「楽天リーベイツポイントアシスト」をインストールしておくと、対象サイト訪問時に自動通知してくれるため、ポイントの取り逃しを防止できます。
また、JALマイレージパーク経由では、ショップによってはJMB分のマイル+JALカード決済分のマイルの二重取りが可能です。例えば、私が以前サムソナイトのスーツケースを購入した際に、JMB分のマイル+JALカード決済分のマイルで合計2%分のマイルが貯まりました。
三井住友ANAカード(ANA VISA/マスターカード)の「お得なショップ」もあります。ANA VISAカード専用アプリ内の「クーポン」→「お得なショップ」から対象ショップにアクセスして購入すると、通常よりVポイントが多く獲得でき、ANAマイル移行分も増やせます。実際のポイントアップ例は以下の写真をご覧ください。

右図:ANA VISAカードお得なショップ
4. 共通ポイントの併用も忘れずに
楽天ポイント・dポイント・Vポイントなどの共通ポイントも上手に併用しましょう。
楽天ポイント・dポイント・Vポイントの多重取り
たとえば:
• ツルハドラッグでは ツルハポイント+楽天ポイント+クレカポイントのトリプル取り
• マツモトキヨシやココカラファインではマツキヨココカラポイント+dポイント+クレカポイントのトリプル取り
• Amazonでは dアカウント連携+5,000円以上の購入で Amazonポイント+dポイントがもらえます。
• ENEOSでも、バーコードの提示によって楽天ポイント・dポイント・Vポイントが貯められるようになりました。以前は、物理的なポイントカードしか使えないガソリンスタンドが多くありましたが、最近ではほとんどの店舗でバーコード提示に対応しています。
マイルへの移行キャンペーン
さらに、2楽天ポイント→1ANAマイル、2dポイント→1JALマイルへの移行が可能で、dポイント→JALマイルは毎年3月頃に10%増量キャンペーンが実施されることもあります。この時期を狙って移行すると、よりお得にマイルを獲得できます。
ポイントカードアプリの活用
最近はポイントカードアプリの活用も必須です。スマホにアプリを入れておけばカード忘れの心配もなく、常に提示が可能です。
レジで店員さんに「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれ、「持っていません」と答えるお客様をよく見かけます。でも、多くの場合、そのお店で一度きりの買い物というわけではありません。
例えば、月に2回、一回あたり4,000円の買い物をすると、年間では約10万円の支出になります。仮にポイント還元率がダブルポイントで1%だとすれば、年間で約1,000ポイントが貯まります。
1,000ポイントあれば普通のランチ1回分に相当します。お子さんがいる家庭なら、100円ショップでちょっとしたおもちゃが選び放題になるくらいの価値です。
さらに、家族で生活している場合は決済額も自然と増えるため、年間を通じてかなりのポイントが貯まります。有効期限が切れる前にマイルへ移行すれば、そのポイントだけで国内線特典航空券に交換することも不可能ではありません。
5. 子育て世帯ならではの特別プログラム
子育て世帯ならではのお得な制度も、ぜひ積極的に活用しましょう。最初に登録しておくだけで継続的に特典を受け取れるものが多く、知らないと損をしてしまうこともあります。
JALカード家族プログラム
たとえば、JALカード家族プログラムでは、18歳未満のお子様が対象運賃で搭乗すると、毎年初回搭乗時に1,000マイルのボーナスが付与されます。家族旅行などで年に1回でもJAL便に乗る機会があれば、嬉しい特典です。
通信キャリアのサービス
ドコモ「子育て応援プログラム」に登録すると、15歳未満の子供がいれば、誕生月に毎年1,000dポイントがもらえます。
ソフトバンク「子育て応援クラブ」では、同様に子供の誕生月に1,000円相当のPayPayポイントやフォトブック1冊無料クーポンなどの特典があります。
au「子育てエールプログラム」は月額利用料110円がかかるものの、小学生以下の子供がいる家庭では毎月100Pontaポイントに加え、年3回500ポイントのボーナス(年間合計2,700ポイント)がもらえるため、十分元が取れる内容になっています。
交通関連のお得な制度
東武グループ「子育て応援プログラム」では、小学生の子供がいる家庭が親子で東武線を利用する際、小児運賃全額相当分がポイント還元されます。また、子供の通学定期券購入時にもポイント還元があるため、通学で東武線を利用するご家庭には特にメリットが大きいでしょう。
これらの制度は一度登録してしまえば自動的に特典が受け取れるものが多いため、手間がかからず家計のちょっとした助けにもなります。ぜひ賢く活用して、子育てライフをよりお得に楽しんでいきましょう。

まとめ
陸マイラー活動は「難しそう」「手間がかかる」と思われがちですが、ちょっとした意識と工夫で誰でも始められます。
我が家でも、日常生活の支払いを見直し、入会キャンペーンやポイントサイトを活用することで、年に数回の家族旅行をマイルで大幅に節約して楽しめています。
ぜひ皆さんも、自分のペースで「陸マイラー生活」を始めてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございます!もしこの記事が役に立ったと思われたら、ぜひ「いいね」「フォロー」で教えてください。とても励みになります。
