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各園芸用土の機能性についてまとめた件。

こんちわこんちわ!ラベンダー栽培家のエフゲニーマエダでっす!

※2025年10月に勉強して理解した内容を今一度追記しました!

2019年に植えはじめて大きく育ってお花もたくさん採れるようになった見事なラベンダー株が、2023年よりところどころ枯れてしまう現象が目立ってきたので、以来ラベンダーを栽培する土壌の『抜本的な見直し』と『根本的な理解』を進めています。

その一端で、園芸用土について個人的な見解にもとづく情報アーカイブを作っておこうってことになりました。
つまりは、"ラベンダー栽培家目線で"ホームセンターで手に入る園芸用土の機能性について特徴や機能などを書きまとめていきます。


■黒土(基本的にラベンダー栽培へ使用不向き)

ハッキリ言うと、"ラベンダー栽培"には使うな!です。
理由を簡潔に述べると、ラベンダーがたくさんの花を咲かせる上で必要なリン酸栄養素を黒土の活性アルミニウムが奪うデメリットのある用土だから!
https://kyonou.com/diary/367 ←黒土のデメリットと救済策が載ってます。

黒土は活性アルミニウムがリン酸と強く結びついてしまう

加えて、黒土(黒ボク土)は活性アルミニウムを含んでいる為にアルミニウムの無毒化が得意なスギナ(ツクシ)がわんさか生えてくるのもその土質の特徴と言えます。ウチのラベンダー花壇はまさにソレです。
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1838

活性アルミニウムの多い黒土土壌ではスギナが大量に生えてくる

ラベンダーを植え始めよう!となった当初手に取った栽培用土です。
理由は、土を買ったコメリの黒土がたまたま砂質(鉱物土質)だったから。

全般的な黒土の機能としては「腐葉土より発酵分解の進んだ保水性の良い有機用土」といったイメージ。
メリットとしては、
存分かつ豊富にチッソ栄養分を供給できる点と、②用土の保水性・水持ち性を底上げする用土であること。

デメリットとしては、
黒土の割合が大きい用土に若いラベンダー(苗)を植え付けると細根(吸水専門)ばかりが発達してしまい株サイズが矮小でとどまってしまう。
(ある種、水条件が植物のサイズを決定するため。)
あと、土壌発酵菌(落ち葉や枝葉などを分解して土にする土壌菌)がしっかり存在している用土なので経年により腐植分の分解が進んで酸性化していく。
なので基本的に消石灰か有機石灰を混ぜてからラベンダーを植え付けることをまず念頭にしていきたい。
(カルシウム分が多いとラベンダーのチッソ栄養過吸収も防げる)

黒土の説明で必ずと言っていいほど語られる負の側面が、リン酸の不溶化を招く能力。作物が細胞を作ったりお花や果実を充実させるのに必須なリン酸栄養素(P)を作物に与えず、黒土が含んでいる活性アルミニウムなどが吸収できない形(リン酸鉄&リン酸アルミニウム)に変質させてしまうこと。
ラベンダーがいきなり枯れず年を追うごと徐々に弱ってくのはこれが大いに疑わしい。

KOMERI黒土(ラベンダー栽培には使うな)

学校グラウンドのような砂質に近い特性。
ラベンダー栽培初年度からこれを使用。当初価格は¥308/14Lだった。

おそらく他メーカーの土より鉱物質(砂など)の比率が大きい。

おそらく完熟率が高く(未分解植物片があまり含まれてない)、リン酸吸収係数が高い。

ビバホーム黒土

「元肥入り」と銘打たれた比較的安価な黒土。
特徴は未分解の植物片が多いこと。
恐らく加温発酵が進むとかなり多量の窒素供給源となるので、バジル向き。

おそらく作物のリン酸吸収阻害を抑える意図で、未分解かつ粒の大きめな植物片が含まれているのだと考察。

https://kyonou.com/diary/367

★腐葉土

プチっと解説しておきます。
体感的には分解が未熟(植物繊維質が多く残る)な黒土のような扱い。
言い換えると、土壌発酵菌のエサ。なのですなわちチッソ栄養源となる。(肥料栄養学的な解説)
土壌形態機能学的な説明をすると、植物繊維が大きく・多く残るので保水性を底上げする。植物繊維がほとんど残らずフレーク・砂状になっている黒土ほど保水性は高くない。

ラベンダー栽培開始の初年度はよくわからず栽培用土に混ぜ込んでいた。結果、土壌菌が充実し始めると秋頃に短期的なラベンダーの肥大化と茎や花の徒長を促した。翌年以降そのラベンダー株は疲れ気味に…。

徐々に腐植分の分解が進むことによって長期的にチッソ栄養分の供給物となるので、ラベンダーなど地中海性ハーブにはあまり使う場面は考えられない。
ハーブ栽培に使うならよっぽど砂やパーライトなどと混ぜ、配合密度を下げて使うように。(鉢植えの軽量化には貢献する)

■赤玉土

家庭菜園の現場では「もっとも安価で入手しやすい用土基材」という位置付けの用土。
しかしメリットもデメリットも大きい土なのでよく理解するよーに!

赤玉土単体では作物の肥大栄養素をさほど持たない無機用土の扱い。
(鉱質土:火山灰やパーライト、ゼオライトなどと同じジャンル)

用土構造・機能的には、、、

まず一つ、粒が大きいので、"端的には"赤玉土の配合率を上げると栽培用土の水はけ性をアップさせる効果。

二つ目に、吸水・保水性肥料分をキャッチ(吸着)して緩やかに・長期的に放出する(徐放という)、いわば『スポンジのような役割』を果たす。
ということあって、一緒に混ぜ込んだ腐葉土や黒土が加温発酵すると多量に放出されたチッソ養分を吸収・貯留し長期に渡って作物に供給し続けるようで、場合によってラベンダーを枯らす要素に加担してしまうこと注意が必要。(たぶんこのプロセスで北海道のラベンダーは枯れる)

特に驚いたラベンダーの枯死例が、赤玉土&火山灰&ココピートのハーブ専門土単植箇所に限ってラベンダーが集中的に枯れ死んだ事例。黒土培養土ではなかったので「まさか」といった例。
のちの観察で、表土のすぐ下には白い菌糸がたくさん這っていた。赤玉土は菌類の生育を助ける…

赤玉土における特に大きなデメリットというのが、高い保水能力(スポンジ的役割)がゆえに各種土壌菌の増殖を助けて土壌菌類の温床となることで、培養土の急激な酸性化や作物を枯らしにかかることを助長する機能も!

このデメリットを理解してから、赤玉土の使用割合を下げて火山灰・パーライト・砂を使いはじめた。(2024年度より)

赤玉土:大粒

初年度から数年間は、花壇の底に敷いて排水性を高めるために使用してた。
しかし上層に配置していた黒土が加温発酵して放出したチッソ養分をむちゃくちゃ吸収・貯留しまくったせいでラベンダーの成長過程がいびつとなる様子をみせた。黒土の養分放出とそれの滞留を助長させる。

最大のデメリットとして、表土に顔を出している赤玉土の粒は毎年北海道のマイナス気温に晒されると、いとも簡単に砂つぶ以下のパウダー/粘土状態に変質してしまう。
こうなるとラベンダーの根っこは窒息しやすくなるのでかなりネック。

近年では、ラベンダーの根っこの地中での屈曲肥大を促す目的で、根っこがぶつかって抱き込めるよう中〜大粒の赤玉土を使用することとしている。
植え替えの際の回収簡易性も考慮して。

培養土の基材としては使用を避ける方針に切り替わりつつある。

赤玉土:中粒

2023年ごろよりラベンダー栽培での最たる基本用土として使い始めた。
地中ならマイナス気温下でも凍らないので安全。
しかし耐久性は3,4年。
小粒だと土中空隙(赤玉土の粒と粒の間に生じる間隙)が狭く保水性が高まってしまうので、中粒を使用することにしている。大粒だと隙間が大きすぎてラベンダーはまず水不足を訴えてくる。
種まき培養土やラベンダー以外の野菜たちには小粒を使用。

赤玉土:小粒

粒が小さいので土壌空隙が狭まり、赤玉土の中では最も高い保水性となる特性があるので、ラベンダー挿し穂などに使用している。
サツマイモをこれで栽培するとミネラル分をめためたに吸収できるのでイモが甘く太くなるらしい!

(例外)鹿沼土

赤玉土と火山灰の中間的な物理性質を持っているが、基本的に酸性状態の土なのでまずラベンダーには使えない。使うと生育上の不利益が大きい可能性大。未検証!
細粒はむしろ高い保水性と無菌質のおかげでラベンダー挿し穂にむちゃくちゃ適している。

■火山灰

ヤクヨウサルビアを用いて、火山灰砂それぞれの用土機能を探った。

赤玉土より明らかに粒の耐久力がある。ただしそれに見合って値段が高い。
機能としてはパーライトと似ている。粒の大小が選べる。
実は黒土が鉄およびアルミニウム活性体を使ってリン酸栄養素を不溶化固定してしまう正体。しかしラベンダーのピレナイカ亜種はれっきとした火山灰土壌に生育する種なのでなんとも言えない。

・火山灰(エゾ砂)

北海道でよく買える小粒の火山灰砂。
赤玉土よりパーライトに近い性質を持つ。完全無機用土で栄養を持たない。エゾ砂だけでラベンダーを育てると初期成長時期ものっすごい成長遅い。
1年間くらい見た目が変わらない。
排水性が高いので乾きやすい。

・火山灰(軽石)

赤玉土より、耐久力の高い無機用土。
色白で、北海道のマイナス気温に晒されてもすぐに崩壊しないので表土にとても向く。
赤玉土より微細孔の径が大きいので栄養素をキャッチ保持する能力、水気を保つ能力は低い。この特性を逆手にとって、ラベンダーをはじめ地中海性樹木ハーブを乾き気味・地中の通気性抜群に育てることができる。

■石灰石(Lime stone)

ホームセンターでは完全に化粧砂利用。駐車場とか枯山水庭園に敷く用。
ラベンダーの原産地での、ラベンダーの足元に豊富に広がる基岩・土壌基質なのだが、まず日本ではなかなか手に入りにくい。
ラベンダーはこの石粒に根を絡ませ、根酸でジリジリと石灰岩を溶かし、カルシウムイオンを存分に利用する。
現地栽培を意識したラベンダー栽培においては大事に扱っていきたい用土基材。
というかこの石灰石の砂つぶサイズのものがほしい。ラベンダー栽培家としては。

・パーライト

無菌で無機の人口砂(ガラス発泡繊維質)。
かなり清潔である
という特性を利用してラベンダー挿し穂ではこれを使用している
しかし多孔質なので乾きやすいのがネック。(鹿沼土細粒より乾きやすい)

鉢栽培などで培養土にパーライトを混ぜると、水を弾きくくなる=透水性が格段に増す。「ラベンダーの苗づくり」では重要視していきたい用土基材。
たぶん火山灰より崩れやすい(粒が潰れやすい)

・防犯砂利

ようはデッカいパーライト。
軽石より白く、保水性も低い(排水性鬼高い)のでラベンダーの表土に使用しはじめた。鬼が出るか蛇が出るかは未だ不明。
軽石の代用として使えるのでは?と思い始めたが、排水性が最も高い用土基材なのでよく考えること。
どこかで鉢底石としての使用を推奨する説明文を見た気がする。。。

■スメクタイト?ベントナイト?(粘土鉱物の砂)

サルビア用土実験記事より引用。
粘土鉱物の砂単体ではまず栄養分は持たないことがわかった。

化石産地であるわが地元が誇る代表的な地質構造物。いわゆる泥岩の砂。
「化石やノジュールが採れる崖」や川岸なんかに大量に溜まっていて、資源量としてはかーーーなり豊富。崖錐(がいすい)というらしい。
ある程度の硬さを持ちつつ、後述する性質ゆえに水を含むともろくボロボロと崩れて砂状に変質(スレーキング)する。
けどそこまで(地下での)圧密時間が短い柔らかい泥岩というよりかは、粘板岩に近い硬さを持つ泥岩寄り。なのでそんなすぐに水を含んで分解はしない。
貝化石を含む地層がまさにこの岩石なので、おそらく海底に堆積した泥が泥岩となったであろう成因。

https://www.tachibana-m.co.jp/wp-content/themes/tachibanamaterial/images/bentonite_story.pdf

株式会社立花マテリアル - べントナイトの話

かなり情報が少なかったが、調べを突き詰めるとどうやら「スメクタイト」と呼ばれる「粘土鉱物を主体とした岩石」らしい。ベントナイトとも。
肉眼での見た目は硬い泥岩なのだが、どうやらミクロレベルの結晶構造に特徴があって、分子結晶的なシートが幾重にも層状に重なっている事で、その層間に水分子および陽イオン(カリウム・マグネシウム・カルシウム・ナトリウム)を電気的に引き付けるのだそうだ。赤玉土や火山灰のように空隙的(毛細管現象)にではなく、分子間的にというのがとりわけの機能なんだそう。
とはいっても含水崩壊が進んできめ細かい砂状になれば、構造的(毛細管現象)にも保水性は上がる。

これの主成分はケイ素(珪酸塩鉱物)なのだが、とりわけ①ナトリウム型と②カルシウム型があるらしい。
ナトリウム型があるということは、海底の泥成因なのも納得できる。
雨を受けると比較的安易にナトリウムが溶脱してカルシウム型に変化するそう。
ラベンダー農家としてはとりわけ都合がいい。


★発展!

湿地帯にラベンダー植えるなら、黒土をホンマにわずかな使用量にとどめ、理由としては、気温が高くならないので、黒土が発酵しないので、窒素栄養が生まれない。湿地帯はそもそも乾きづらいので火山灰を多用すること。
とにかく常に水気を与えておけば、まず枯れることはない。しかし栄養素も溶出しやすいので成長は遅くなる。(だろう)
黒土を使わないパターンとして、分解の遅めなバーク堆肥を黒土がわりに使うといった芸当も可能だよ!と。

〜関連記事リンク〜

字面だけではなかなか理解しにくいと思うので、わっかりやすくヤクヨウサルビアを使ってそれぞれの単体用土に植えてみる比較実証実験をしてみたよ!

さらに、ホームセンターで買える化成肥料についてなど⤵︎⤵︎


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エフゲニーマエダ(平成林業。) 若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。

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