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「ごめんね」ばっかり言われると、職探しに行く羽目になります

お孫さん、ひ孫ちゃんの写真


『優しい』が顔ににじみ出ている
おばあちゃんの部屋の壁には、
たくさんの写真があります。

「孫とひ孫の写真よ」
写真について聞くと嬉しそうに話される。

そして時折、写真のご家族が笑顔で部屋にそろう。

その光景を見るたび、ここは
「おばあちゃん一家の続き」なんだなと感じます。

橋渡しをする娘さんの想い


お孫さんやひ孫ちゃんが定期的に
来られるのは、娘さんが橋渡し役だから。

ここは、娘さんが真ん中にいる家族です。

おばあちゃんにはストーマ(人工肛門)が
あり、娘さんはストーマ用品を切らさず補充。

私たちが使いやすいよう、サイズや形まで
整えて準備されている。

「最初は母が自分でストーマのお世話を
していました。
今はできないので、できるところは私が。
毎日は来られないのが申し訳ないんですが…」

落ち着いた声で、その場の空気がやわらぐ。

おばあちゃんと雰囲気がどこか似ていて、
話しているとこちらの肩の力も抜ける。

『全部は無理。でも、ゼロにはしない』
その中間を、娘さんは静かに続けてくれている。

「こんな体になってね…ごめんね」


おばあちゃんは90代前半。
数十年前にストーマ(人工肛門)の手術を
受けた。
当時は自分でケアができていたが、いまは
介助が必要。

ケアのたびに、おばあちゃんがつぶやく
言葉がある。

「こんなことさせてごめんね。
こんな長生きすると分かってたら
作らなかった…」

命を繋いだはずのストーマに対して、
こんな風に悔やむ必要なんてないのに…と
毎回私は思う。

私の返しは、冗談ひとさじ


正面から「正論」は返さない。
私は、代わりにこう言う。

「そんなこと言われたら困りますよ〜。
ストーマのお世話がなくなったら、
私、ハローワークで仕事探すことになります〜」

一拍おいて、おばあちゃんはふふっと笑って、
少し涙ぐむ。

「そんなふうに言ってくれて、ありがとうね」

負い目で硬くなった空気が、少しやわらぐ瞬間。
負い目なんかじゃないんだけどな。


硬くなった空気はすぐに柔らかくしたい。

自責をほどく『ユーモアの交わし』


「謝らないでください」より、軽いユーモアで
受け流すほうが効く場面ってあると思ってる。

ユーモアはその場しのぎではない。

私は技術だと思ってる。


事実をユーモアで包むと、おばあちゃんと
上下ではなく対等でいられる。

笑いは『尊厳』を守る道具にもなるような。

ごめんねは、要りません


「ごめんね」って、やさしい人ほど口にする。

でも、その言葉が重くなりそうなときは
私が軽くする。

私に仕事をさせてください♡

この介助は「負担」じゃなくて、
あなたの『日常を守る役目』です。

涙のあとに、笑いをひとさじ。
それで、今日もちゃんと生きのびられる。


明日もまた、笑かしに行きます〜




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