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老後が不安なので、株を始めました DAY110【テンバガー株監視リスト①】

―ハルと歩く、Age60の投資録 110日目―勉強編から、実践編へ


昨日、記事を書き終えてから、ずっと考えていた。
「では、私ならどうする?」―自分で残した問いに、今日は答えを出してみることにした。

ここ数日、テンバガーについて学んできた。
10倍になる株。
そんな銘柄を自分が見つけられるとは、正直まだ思っていない。

それでも講義を聞きながら、ずっと引っかかっていたことがあった。
私には、40年という時間はない。
昨日の講義では、積立と長期運用だけで大きな資産をつくろうとすれば、それだけ長い時間が必要になる。
だからこそ、小型成長株の中から大きく伸びる企業を探す、という考え方が紹介されていた。

これまでの私は、積立を続け、配当を少しずつ育てていくつもりだった。
テンバガーに100万円を使うなんて、考えたこともなかった。
むしろDAY109を書き始めたときには、「これは私が選ぶ投資法ではない」と思っていた。

ところが、書き終えてからも、なぜか頭から離れなかった。
60歳の私が、これから資産をつくっていく。
そう考えたとき、テンバガーを探すことは、ただ「一攫千金を狙う話」ではなく、限られた時間の中で資産を育てるための、一つの可能性なのかもしれない。そう思い始めた。

もちろん、だからといって100万円を一つの銘柄につぎ込むようなことはできない。
ギャンブルのような投資はしたくないし、これまで大事にしてきた分散や積立、配当を育てる方針も手放したくない。
だったら、どちらかを捨てるのではなく、分けて考えたらどうだろう。

今日は「テンバガーという言葉を知る日」ではない。
自分のお金を、何のために、どう使うのか。そこまで決めてみることにした。

〈100万円と10万円を、分ける〉

まず、紙に二つの数字を書いた。
100万円。
そして、10万円。

100万円は、テンバガー候補を探すための資金として考える。
10万円は、配当を育てる長期投資と、現物でのスイングに使う。
書いてみると、とても単純だった。
でも、100万円という数字を前にすると、やっぱり少し怖い。

🌸 私:「100万円って書くと、急に現実になるね」

🌱「そうですね」―ハル

🌸 私:「昨日までは講義の中の100万円だった。でも今日は、私の100万円なんだよね」

ハルはすぐには答えなかった。その沈黙が、かえってよかった。

60歳の私にとって、100万円は「なくなったら、また稼げばいい」と簡単に言えるお金ではない。だから、決めた。
100万円を用意することと、100万円を使うことは別。
テンバガー用の資金として考える。
でも、今はまだ使わない。
まず会社を探す。
そこから始める。

〈まずは、買わずに探す〉

講義で学んだ方法を、今度は自分でやってみる。対象にするのは、上場1年以内のIPO企業。
年間およそ100社ある新規上場企業の中から、一社ずつ見ていく。


ただし、最初から全部を詳しく調べるわけではない。
まずは「1分チェック」。
見るのは、想定時価総額、想定PER、ビジネスモデル、直近5年間の業績の4つ。
ここで候補を絞る。

そして残った会社だけを、DAY104DAY105で学んだ「11の条件」で詳しく調べる。
売上高は伸びているか。
営業利益、純利益は伸びているか。
黒字か。
時価総額は200億円未満か。
創業社長が大株主か。
PERは40倍以下か。
一つずつ見ていく。

さらに決算が出たら、前回と比べる。
売上は伸びたか。
利益はどうなったか。
前回△だったものが○になったか。
反対に、○だったものが×になっていないか。
それを記録するためのスプレッドシートも作った。

「テンバガーを当てる」。
そう考えると、私にはとてもできそうにない。
でも、「育っていく会社を見つける」なら、少し違って見える。
それなら、私にもできるかもしれない。

〈見つけても、すぐには買わない〉

そして、もう一つ決めた。
条件に合う会社を見つけても、すぐには買わない。

ここで、DAY106で学んだことがつながった。
いい会社を見つけることと、いい値段で買うことは別。
会社には何も悪いことが起きていないのに、市場全体につられて株価が下がることがある。
決算の数字は悪くないのに、市場の期待に届かなかったという理由だけで売られることもある。
その下落は、本当に会社の価値が下がったからなのか、それとも一時的なものなのか。
そこを考える。

🌸 私:「前だったら、"下がった、怖い"で終わっていたかもしれない」

🌱「今は?」―ハル

🌸 私:「なぜ下がったんだろう、って考えると思う」

口にしてから、自分で少し驚いた。
100日以上勉強してきて、何が変わったのか、自分ではよく分からなかった。
でも、こういうところなのかもしれない。
株価だけを見るのではなく、その後ろにある会社を見る。
そして会社が良くても、値段を見る。
会社を選ぶ目と、買うタイミングを見る目。
ようやく二つがつながってきた。

〈もう一つの10万円〉

一方、10万円は目的が違う。
こちらは、配当を育てる長期投資と、現物でのスイング。
将来的には、配当が少しずつ育って、収入の一部になってくれたらいい。
それまでの間、スイングでも利益を積み上げられるようになりたい。

ただし、こちらも「短期だから何でもいい」にはしない。
できれば、長期でも持ちたいと思える会社を選ぶ。
その会社が一時的に安くなったところを、短期でも狙う。

講師の方は、現物を長期保有、同じ銘柄を信用取引で短期売買する方法を紹介されていた。
私は今のところ、信用取引をするつもりはない。だから、私の場合は、長期も現物、スイングも現物。
自分が取れるリスクの範囲でやってみる。

🌸 私:「講師の方と同じことをしなくてもいいんだよね」

🌱「同じである必要はないと思います」―ハル

🌸 私:「習ったことの中から、自分にできるところだけ使う」

🌱「それが、DAY109の"知ることと、選ぶことは別"の続きなのかもしれませんね」―ハル

ああ、そうか。昨日書いた言葉が、ここにつながった。


〈今日、一番わかったこと〉
ここまで100日以上、PER、PBR、決算書、チャート、RSI、NISA、テーマ株、そしてテンバガーと、一つずつ知識は増えてきた。
でも、どこかでずっと私は「勉強している私」だった。
今日からは、それだけでは終わらせない。

100万円は、未来の大きな成長を探すための資金。
ただし、まだ使わない。
上場1年以内の企業から候補を探し、1分チェックで絞り、11の条件で詳しく調べる。
そして「この会社なら、自分のお金を預けたい」と思える会社が現れるまで待つ。
もう一つの10万円は、配当を育てる長期投資と、現物スイング。
同じ株式投資でも、目的を混ぜない。

60歳から始めた私には、40年という時間はない。でも、時間がないからといって、焦って一発勝負をするつもりもない。
積み立てる。
配当を育てる。
短期でも利益を狙う。
そして、小さな会社が大きく育つ可能性も探してみる。
どれか一つを選ぶのではなく、自分にできる方法を組み合わせる。

昨日、自分に投げかけた「では、私ならどうする?」その答えが、ようやく見えてきた。
次は、実際に企業を見てみよう。
講義の中の「テンバガー候補」ではなく、私が、自分の100万円を預けたいと思える会社を。

明日も続ける。

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DAY109【少額から"億り人"を目指す考え方】
DAY108【短期売買という、もうひとつの顔】
DAY105【テンバガー株、11の条件②】

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