英語が話せないまま、初めて海外に行った日の話
「海外に行ってみたい」
でも英語はほとんど話せませんでした。
そう思っていた私に、突然チャンスがやってきました。
入社3年目の頃。
職場の先輩から声をかけられました。
「姉が留学しているサンフランシスコに行くんだけど、一緒に行く?」
もちろん答えは即答。
「行きます!」
でも実はこの時、
私は海外旅行の経験ゼロ。
英語もほとんど話せませんでした。
◆渡米まで、たった1か月
出発まで約1か月。
慌てて写真館に行き、パスポートを申請。
航空券の手配も先輩にお願いし、なんとか準備完了。
でも不安は消えません。
「本当に大丈夫なのかな…?」
そんな気持ちのまま、成田空港へ向かいました。
◆飛行機に乗った瞬間から不安
ドキドキしながら飛行機に搭乗し、無事に離陸。
しかしすぐに現実が押し寄せます。
CAさんが、ほぼ外国人。
日本人は1人だけ。(アメリカの航空会社でした)
ドリンクサービスが始まり、
英語で話しかけられる。
正直、何を言われているのかよく分からない。
「やっぱり来るべきじゃなかったかも…」と一瞬思いました。
でも、先輩の助けもあってなんとか注文できました。
◆突然の体調不良
ホッとしたのも束の間。
今度はお腹が痛くなってきました。
酔い止めは飲んでいたのに、まさかの腹痛。
不安と緊張もあって、どんどん気分が悪くなっていきました。
どうしよう…。
私は勇気を出して、
唯一の日本人のCAさんに声をかけました。
◆まさかのビジネスクラスへ
事情を説明すると、
「座席が狭くて苦しいのかもしれませんね。少し待ってください」
そして戻ってきたCAさんが一言。
「ビジネスクラスに空きがあるので、移動しましょう」
えっ…?
まさかの展開でした。
先輩と離れるのは不安だったけど、
ゆったり座れるなら…と移動。
隣に座っていたのは、
アメリカ人の妊婦さんでした。
英語が話せない私は、
何かお礼がしたくて、
紙を手でちぎって、鶴を折りました。
それを渡すと、
彼女はにっこり笑って受け取ってくれました。
言葉は通じなくても、
気持ちはちゃんと伝わるんだと思いました。
そんな瞬間でした。
◆「楽しんで!」の一言
着陸後、
日本人のCAさんにお礼を伝えると、
「せっかくアメリカに来たんだから、楽しんで!」
そう笑顔で声をかけてくれました。
不安でいっぱいだった私の気持ちが、
ふっと軽くなった瞬間でした。
◆入国審査という壁
到着後、待っていたのは入国審査。
「英語で質問されるよ」と先輩に言われ、
さらに緊張。
「サイトシーイングって言えば大丈夫だよ」
そう言われたものの、
1人ずつ進むため助けは借りられません。
ドキドキしながら順番が来て、
パスポートを渡すと…
ほとんど何も聞かれず通過。
拍子抜けするほど、あっさりでした。
◆サンフランシスコでの時間
空港には、先輩のお姉さんとそのパートナーが迎えに来てくれていました。
現地に長く住んでいる2人のおかげで、
滞在中は安心して過ごすことができました。
ケーブルカーに乗って、
フィッシャーマンズワーフへ。
クラムチャウダーを食べたり、
ヨセミテ国立公園へ行ったり。
初めての海外旅行を、しっかり満喫しました。
◆でも、ずっと思っていたこと
楽しかった。
でも、ずっと思っていました。
「悔しい」
もっと英語が分かれば、もっと楽しめたのに
聞き取れない。
話せない。
そのもどかしさが、ずっと残っていました。
◆帰国後すぐにやったこと
帰国してすぐ、
私は英会話スクールに通い始めました。
「話せるようになりたい」
その気持ちが、
はっきりした瞬間でした。
英語が話せなくても、海外には行ける。
でも、話せたらもっと世界は広がる。
そんなことを教えてくれた、
私の初めての海外体験でした。
この経験が、私の英語学習のスタートになりました。
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