英語が話せなくても、関わりたかった中高時代の話
「英語が話せないから、何もできなかった」
そう思っていたのに、それでも私は関わりたかった。
中学・高校時代の私は、
何度もそう感じていました。
それでも私は、
どうにかして外国人と関わりたいと思っていました。
◆姉妹都市の生徒との交流(中学)
中学の時、市の姉妹都市であるニュージーランドから、
20人ほどの中高生が2週間ほど来校したことがありました。
本来は各クラスに分かれて交流する予定でしたが、
なぜか彼らはほとんど教室には来ず、
校長室や会議室で過ごしてそのまま帰国してしまいました。
理由ははっきり分かりませんが、
当時は英語を話せる生徒も先生もほとんどいなかった時代。
お互いに不安が大きかったのかもしれません。
それでも私は、どうしても交流したいと思い、
休み時間に彼らのいる部屋へ行くようになりました。
「何か話さなきゃ」と思いながら。
でも、私の英語力は挨拶レベル。
まったく会話になりません。
そこで、小学生の頃からのフィリピン人の友達にお願いして、
通訳として一緒に来てもらうことにしました。
深い話はできなかったけれど、
「少しでも話せた」というだけで嬉しかったのを覚えています。
そして最終日。
幼なじみの家にホームステイしていた女の子とその友達から、
ニュージーランドのお土産をもらいました。
キウイのモチーフがついた文房具。
日本にはないデザインで、
今でもはっきり覚えているほど印象的でした。
この時が、
日本語を話せない外国人と向き合った初めての経験でした。
◆ALTがいなかった時代
今では当たり前のようにいるALT(外国語指導助手)も、
当時はまだほとんどいませんでした。
中学3年生の時に一度だけ授業に来てくれたのが最初で最後。
話す機会もなく、ただ受け身の授業だったことを覚えています。
◆姉妹都市への派遣に挑戦(高校)
「今度は自分が海外に行きたい」
そう思い、姉妹都市への派遣に応募しました。
1回目は2週間の短期派遣。
英語はほとんど話せない状態でしたが、
気持ちだけで校内選考は通過。
でも、市役所での面接当日、
怖くなって行けませんでした。
もちろん結果は落選。
その約1年後。
今度は3か月の派遣に再挑戦しました。
この時はちゃんと面接にも参加。
でも、準備不足でうまくアピールできませんでした。
今でも忘れられない質問があります。
「特技が書道とのことですが、英語で何と言いますか?」
答えられませんでした。
「話せないと通用しない」
その現実を、初めて強く実感した瞬間でした。
◆国際交流サマーキャンプ
派遣に落選した生徒向けに、
国際交流サマーキャンプの案内が届きました。
私は迷わず応募し、参加することに。
2泊3日のキャンプで、
グループごとに外国人の学生と交流する予定でしたが…
なんと、私のグループの外国人学生は欠席。
正直かなりショックでした。
それでも、アイスブレイクやゲームを通して、
少しずつ場に馴染んでいきました。
この時、初めて「アイスブレイク」という言葉を知りました。
◆貿易ゲームで感じたリアル
特に印象に残っているのが「貿易ゲーム」。
グループごとに配られる道具や資源が違い、
それを使って商品を作り、合計金額を競うゲームです。
私たちは先進国チーム。
道具はあるけど紙(資源)がない。
途上国チームはその逆。
どうするか考えていた時、
ある生徒がこう提案しました。
「道具を貸すから、紙を分けてほしい」
まさに現実の貿易そのもの。
結果は負けてしまいましたが、
今まで体験した中で一番印象に残るゲームでした。
◆言葉がなくてもつながれた「UNO」
英語が話せない私にとって、
一番助けになったのは“カードゲーム”でした。
特に最強だったのが「UNO」。
ルールがシンプルで、
言葉がなくても一緒に遊べる。
自由時間にUNOで遊ぶことで、
外国人の友達ができました。
最終日には、
「When is your birthday?」
と聞いて、答えてもらえたことが嬉しくて。
でもその後、
「誕生日を教えたらプレゼントくれるの?」
と返されて戸惑ったりもしました。
学校で習った英語と、
実際の会話のギャップ。
「英語で日常会話することの難しさ」を、
強く感じた瞬間でした。
◆この頃の私が学んだこと
振り返ると、この頃の私はずっと
「話せないけど、関わりたい」
そんな状態でした。
今は、あの頃できなかったことを少しずつ続けています。
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