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10年後を見据えるプロアスリートマネジメントの哲学

プロアスリートという言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを頭に思い浮かべますか?

一般的には、華やかな舞台で活躍し、夢や感動、勇気を与える姿かもしれませんが、その輝きの裏には、彼らを陰で支える方々がたくさん存在し、その一部に「マネジメント」が存在します。

スポーツ業界への転職を考えた時に、エージェント会社なのかマネジメント会社なのか、悩む場合もあると思います。

「マネジメント」という存在については、「スケジュール管理とか、契約の交渉をする人でしょ?」と、思われている方が多いかもしれません。もちろん、それらも大切な仕事の一部ですが、私たちは、その仕事を「一人の人間の"人生"そのものに添い遂げつづけること」だと考えています。

今回は、私たちがアスリートと向き合う上で、築いてきたプロアスリートマネジメントの哲学とは何か、お話しさせてください。

「なぜ競技をするのか」からすべては始まる

私たちが何よりも大切にしてきたのは、アスリートを単なる「クライアント」ではなく、「一人の人間として、"人生"に深く添い遂げつづけるパートナー」として見つめる、温かい眼差しです。

だから、私たちのマネジメントでは、単に業務を代行するだけの存在になることはありません。

私たちの仕事は、まず「なぜ、その競技を続けてきたの?」「競技を通じて、どんな自分になりたいの?」といった、アスリートの心の奥にある想いを一緒に探すことから始まります。

競技での目標はもちろん、その先の人生で何を大切にしたいか。この「人生の目的」を炙り出すことが、私たちのあらゆるサポートの出発点になるのです。

お金や知名度よりも、大切なもの

もちろん、プロとして経済的な成功を掴むことは、アスリートとして結果を出し続けてきた対価でもあるため、重要であるという考えに疑いはありませんが、誰しもが世界的なスーパスターになれるわけでもありません。

私たちは、それ以上に「人としてどう在るか、どう在りたいか」を尊重し「どのようなことを世の中に価値還元していくか」という想いを大切にしています。

競技に対するひたむきな姿勢、応援してくれるファンへの感謝、社会との関わりなど。そうした、人間的な魅力を高めていくことで、一過性の人気ではない、「本質的な価値」を共に育てていきます。

「どの選択肢にしようか?」その準備が、最高の決断を後押しする

とはいえ、プロは結果がすべての世界。最高のパフォーマンスを発揮するためには、もちろん競技に100%集中できる環境を整えなければなりません。

家族のこと、お金のこと、所属先(クラブ)やパートナー企業、メディアとのやり取り、などなど。

そうした競技に直接的に関係しない部分は、人生の目的を基に選択肢を用意し、決断後に自らが手足を動かす中でサポートに入りつつ、共に解決を目指します。ただし、より専門的で複雑なこと、まだ経験したことがないことで、失敗がキャリアにおいて致命傷になる可能性が高い場合は、選手たちにそれらの背景を説明した上で、私たちが実務を引き受けて解決を目指します。

エージェントとは違う。5年後10年後を見据えた戦略的サポートを

では、私たちが行うマネジメントは「一般的なマネジメント」や、よく聞く「エージェント」と、一体何が違うのでしょうか?

その答えとして「携わる深さ」「どこを目指すか」という、視点の違いがあると体感してきました。

一般的なマネジメントやエージェントが、選手の競技人生という期間に集中することが多いのに対し、私たちが目指すマネジメントでは、引退後のキャリアまで含めた「人生」という、もっと長くて広い視点を持っています。

ここで、ひとりのプロ野球選手を例に、少しイメージを膨らませてみましょう。プロ入り4年目に苦労の末、初めて1軍に昇格し、世間の注目を浴び始めた、そんな瞬間です。

もし「エージェント」であれば、 「今がチャンス!」とばかりに、すぐに企業へCM契約の売り込みをかけるかもしれませんし、年俸交渉の場では、今シーズンの成績を武器に、1円でも高い契約を勝ち取ることに全力を注ぐかもしれません。なぜなら、彼の仕事は、競技人生という期間における「契約」をまとめることだからです。

もし「一般的なマネジメント会社」であれば、殺到する取材依頼を整理して、選手の負担にならないようにスケジュールを調整するでしょう。また、個人のSNSアカウントでファンやパートナー企業を失望させるような発言をしないよう、アドバイスもするかもしれませんね。なぜなら、彼の仕事は、競技人生という期間における「選手としてのイメージを守る」ことだからです。

では、私たちであれば、まず選手が現状をどのように捉えているかを把握するため、対話できる時間を設けます。
「ようやくチャンスが到来したね。でも、忘れないでいよう。僕たちが目指しているのは、どんな選手だったっけ?そこから逆算した時に、どんなアクションが今後は望ましいかな」と。

そして、「今はまだメディア露出を抑えて、来年に向けて体作りに集中しないか」「オフには、あなたを育ててくれた地元に帰省し、子どもたちに野球を教える時間を作ろう」そんな提案をします。

目先の利益よりも、選手自身の人間的な成長と、人生の目的を踏まえて、5年後、10年後を見据えたキャリアを大切にする。私たちにとって契約やお金はゴールではなく、選手の人生を豊かにするための、一つの「手段」でしかないのです。

だからこそ、専門領域が異なるエージェント、その他の専門家の視点も尊重しつつ、共に手を取り合い、選手自身の人生における目的を達成するためのチームを組成することが、私たちの重要な役割にもなるのです。

人生の航海を共にする船の「航海士」のように

プロアスリートのキャリアは、本当に厳しい道のりです。華やかな光だけでなく、怪我や挫折、戦力外通告といった影とも常に隣り合わせです。

そんな先の見えない人生の航海で、単に業務を代行するだけの存在にならない。

選手たちが航路に迷えば、進むべき方角をコンパスと経験を基に考え抜き、 厳しい嵐に見舞われれば、乗り越えるためのシェルターとなり、 そして「引退」という着船を迎える前に、「次の人生の航路は、どこを目的地として、誰を乗せて、どんな航海をしたいか。」 と、良い時も苦しい時も少し先の未来を先回りし、選択肢を用意し、決断を正解にするために、添い遂げつづける。

そんな、人生という航海を共にする船の「航海士であり参謀」のような存在なのです。

これこそが、アスリートたちにとって、本当に必要なパートナーシップの形であると思いますし、私たちが築いてきたプロアスリートマネジメントの哲学なのです。

もし、私たちの考えやに少しでも共感していただける部分があったなら、とても嬉しいですし、共に哲学を具現化していきたいと思っていただけた方は、まずは気軽にお話できると幸いです。

ご連絡は、お問い合わせフォーム、またはX(旧Twitterのダイレクトメッセージからお待ちしております。

より詳しく知りたい方は、ぜひホームページを訪れてみてくださいね。


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