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次作に向けて|創作大賞2025の総評を踏まえた私的反省会

創作大賞2025の結果発表から3ヶ月ほど経過しました。
そろそろ、冷静に振り返りができるくらいの時間が経ったかなと思っています。

この3ヶ月、自分なりにいろいろと反省や課題を考えることはあったのですが(Xでポツポツつぶやいてました)、きちんと記事としてまとめてみることにしました。

自作の振り返りと反省、次回作はこうしようというものですが、「中間選考通過・入選作品で取り組んだこと」の記事を書いた時と同様に、お読みくださったどなたかのお役に立てば幸いです。

今回は、「創作大賞2025の総評」を踏まえての、反省です。

「いやいや、お前入選してるじゃん」と突っ込まれてしまえば、それまでなのですが……総評を読むと、自分の作品がメディア賞ではなく、なぜ入選であったのかがわかりますし、書籍化(商業化)を目指したい私としてはきちんと振り返らねばならない、と思っています。
なので、生あたたかい目で、反省を読んでいただけると、うれしいです。

なお、私の反省会は「小説部門」における反省会となっておりますので、他部門についてはあまりお役立てないかと思われます。悪しからず。

経験した出来事ベースで創作大賞に求められていそうなことや、TALESランキングについての個人的見解は、2ヶ月ほど前に有料記事にて書いている通りですので、ここではふれません。


前提|反省ポイントの洗い出し方法

①総評を読み込む

反省をするに当たって、感情MAXで自分流に反省したところで、反省ポイントに抜け漏れがあるかもしれないので、まずは「どういう観点で反省をするのか」を言語化することにしました。
反省ポイントを明確にするため、下記記事の総評を読み込みました。

②総評を自分の言葉で言語化する

記事から自分なりに理解したポイントは、下記の通りとなっています。

  • メディア化に耐えうる構成と分量になっているか

  • ジャンルに期待されていることを描けているか

  • キャラクターが活き活きとしているか

  • 読者を意識できているか

  • テーマを伝えきれているか

③AIにも分析してもらう

加えて、自分の視点だけで抽出すると、確証バイアスによる偏った視点になりうると思ったので、考察としては弱いと考えました。
そのため、総評コメント全文を、ChatGPTとGeminiに読み込み、それぞれにメディアが何を求めているのか要約をしてもらいました。
(要約や要点まとめにおいて、AIはほんとうに優れていると思います)

それぞれから出力された要点を確認。差分を見て、修正を加えました。

④AIの分析を加えて、反省ポイントを再言語化

以下が、最終的にまとめた5点となります。

  1. メディア化に耐えうる構成と分量になっているか

  2. ジャンル(≒読者)に期待されていることを描けているか

  3. その作者らしさを感じられる視点で、ジャンルに+αをできているか

  4. キャラクターが活き活きとして、次を読ませたくなるか

  5. テーマが感動や問いを残す形で描ききれているか

ということで、この5点に基づいて、反省会をしたいと思います!

ぜひ、実際に総評コメントを読んだうえで、この5点にまとめるのはちがう!と思いましたら意見いただけるとうれしいです。


反省会場

一言で言うと

振り返り点①
「メディア化に耐えうる構成と分量になって」いない!!

これが、一番なんだよなあああああ、という感じです。
構成がすべてボトムネックとなって、他にも影響している、と私は大いに反省しています。

メディア化をねらってるのに、はじめから大長編として構成した。

一番よくなかった……ほんとによくなかった……
去年の私はなんでこんな大長編で物語を広げたんだよ……まったく、もう。
(書きたかったんだよ……ボソッ)

ご存知ではない方が多いと思いますが、入選作、TALESで未だに連載しております。連載字数は60万字を超え、ストックを含めると70万字。完結は、90万予想。
おそらく創作大賞2025に出した方で、この分量で連載をつづけている方は他にはいないでしょう……HAHAHA……

長すぎました、という話です。

商業デビューもしてないアマチュア作家の、売れるか売れないかわからない大長編は、メディアから考えると、リスクでしかない。Web発の長編小説は多く出版されていますが、数知れない打ち切りがあるのも事実。
そもそも本とした時に巻数が嵩みそうな物語を、創作大賞応募用として構成したのが、根本の悪手だったと思います。

では、この大長編として構成したものが他の何に影響しているのか。

  • 物語の立ち上がりが遅いため、冒頭の引きが弱い。

  • 読ませる力が弱い。

これは、振り返りポイント「④キャラクターが活き活きとして、次を読ませたくなるか」「⑤テーマが感動や問いを残す形で描ききれているか」との相関があります。

大長編として構成した場合、物語の山場をどこに持っていくか? となると、もちろんそれは終盤のほうになります。
自作の場合は、第1部第2部と分けているので、創作大賞エントリー時も、山場となるのは第1部後半でした。

ところが、山場がやってくるのは第7章あたり。
創作大賞でエントリーしたのは、第1章と第2章+α(42話まで)

読み手からすると、面白みが足りない。淡々と進むなーと思えてしまう。

主要登場キャラクターたちもほとんど登場しきれておらず、キャラクターが活き活きとしているか?と問われれば、エントリー分については「してません」「まだ足りません」という回答になります。

第1章第2章では、もちろん物語全体を通して描きたいテーマや、主人公の行動原理を描いてはいますが、感動や問いを与える形で描ききれているのかと問われれば、それも「ノー」です。

これはPV積算数や、読了率にも現れているのですよね。
おそらく1章を読み終えて面白い!と感じてくださった方は、そのまま読み進めてくださっていますが、割とけっこうな数の方が1章終わりまで到達せずに脱落されています。

読者を満足させるだけのエンタメ成分が足りなかった、と言えるのだと思います。

もちろん、書き手としては、大長編として構成した描きたいテーマに理由があり、1章や2章の地味さにも、大きな理由があります。それは、2025年の振り返り記事で書いた通り。

ただ、これは作者もとい私の言い分という名の言い訳であると思っております。言い訳する自分を、ぶすぶすと銛で刺します。

実際に数として現れているからそうだよね、と。

どうしてもクライマックスや山場が後ろになると、最初の方はエンジンが押さえ気味になってしまうので、自虐ではなく、創作大賞にエントリーするには悪手であったと言わざるを得ないと振り返っております。

幸いなことに、現在読み進めてくださっている方々は、あの丁寧な描き方が物語らしさで、好きなところだよ、という感想を過分にくださり、私は今70万字という物語を書けています。

大きな山場が来るのは第7章ですが、その山場に向かって物語が進む第5章から7章終わりの第1部エピローグ(148話)まで、一気読みをしてくださる方々が何名もいらっしゃったり(スキの通知がめっちゃくる喜び)、泣きましたと感想をもらえたり、いただけるコメントが増えたりして……これは大長編としてクライマックスに向けて描いた構成自体は成功したのかな、と思っています。

(いつも読んでくださっている方々、ほんとうにありがとうございます。完結まで、がんばります)

なので、創作大賞エントリーにおいては大長編は悪手であったと振り返ります。
もしかしたら、大長編でもメディア化にたえうる構成と筆力をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも私の今の筆力ではよくなかったと反省するのでございます。

図にして説明すると、こんな感じ

他論点

では、ポイント②と③はどうか。
「②ジャンル(≒読者)に期待されていることを描けているか」

私は小説部門のなかでも、「ファンタジー部門」を選んでいるので、読者がファンタジーに求めるものを言語化したほうがよいと考えました。

ファンタジーに読者が期待するものとは、なにか。

あらためて、ファンタジーについて調べてみると、いくつか書かれていることがありました。

(鼎談より)
佐藤
 我々の目には決して見えないもの、現実にはありえない出来事のお話は、一般的には「ファンタジー」というジャンルに分類されるけれど、それを文字にしていくためには、どういうリアルさを自分の中に持っているのかな。
上橋
 今、見えているもの以外の『世界』があることをリアルに感じるのを『ファンタジー』だというのかもしれない。

上橋菜穂子・荻原規子・佐藤多佳子『三人よれば、物語のことを』青土社 (p.19-20より)

「ファンタジーは、さまざまな世界を見えるものとしてくれる。もしかしたら、世界は今、ここにある世界だけではないかもしれない。そして、いくつもの別世界の可能性を見せることで、この世界に深くはまりこんでいる私たちを解放し、私たちとちがっていて、時には敵のように見える他者、異文化への想像力の通路を開いてくれているのではないだろうか」

海野弘『ファンタジー文学案内』ポプラ社(プロローグp.8より)

気をつけないと、このままファンタジーについて論じかねませんが(それはまたべつの記事にしたい)、これらの言葉は、ファンタジーが好きな読者が求めるものから多く外れないのでは? と思います。

つまるところ、「現実では味わえない世界が、リアリティ(=生々しさ)を持って生じるもの」ではないか。
これをファンタジーを好む人は無意識に求めるのではないか、と思われます。

この観点で考えるならば、自作については、けっこういい線だったのではないかと振り返っています。
ただ、よりさらにメディア化を求めるのであれば、没入感、が必要なのではないかと思います。

読者を強力な引力で巻き込んで、読んでもらえるなにか。

それが、自作の、エントリーした部分にはどうしても足りなかったと思います。これは、やっぱり大長編として構成した盛り上がりも影響するけれど、文章力そのものも必要だと思うので……精進あるのみ、です。

最後です。
ポイント③「その作者らしさを感じられる視点で、ジャンルに+αをできているか」という点について。

こ、これはいい感じだったんじゃないかな……? たぶん……
アイディアと、自分にしかない観点、という意味では、これまでにない魔法学校ファンタジーの世界を設けられたのではないか、と。いいアイディアを思いつけたのではないかと思っております。

作品のネタやアイディアそのものが面白いというのは、大事だと思うのです。

私は、こちらの祇光瞭咲さんの記事を死ぬほどうんうんと肯きながら読んでいて、ネタって大事だよな、と思うのです(それ以外に書かれていることも肯きながら読んでいた)。
ネタそのものが面白い、というのは大事

本屋さんで、新しい本を見つける時出会う時、買おうと思った時の読者としての行動をあらためて取ってみると……

一番はじめに見るのは「表紙の全体像(=タイトルやキャッチコピー)」
次が裏に書かれている「物語のあらすじ」
面白そう!と思ったら、中身をめくって冒頭を読みはじめる。

ぜひ、祇光さんの記事も読んでいただけると、ご参考になるかと……!

ただ、次の作品を書くに当たって、このアイディアを量産できるのか? あるいは、自分にしかない視点というものを書き続けられるのか? という点については課題が残ります。
そこはもう、自分を真摯に見つめ直して、これまでの人生のなかで積み上げてきたものをひとつずつ棚卸ししていくしかないかな、と。
……しんどい(ボソッ)……でも、楽しい。

(追記)
ちょうど高津ナジミさんが、このアイディア(アイデア)出しについて記事を書かれていて、なるほど!!!!と思ったので、記事引用させていただきます。
こちらの記事も、ぜひ皆さまのご参考に……!


次作に向けて

行動宣言

  • 14万字で完結する物語にする!(超重要)

  • 読者に面白い!つづきをどんどん読みたい!と思えるような構成や展開を意識して、プロット作って、読者感情を描く!

  • 文章力を上げる!磨く!精進!

  • 今回よかったと思えることは、次作にも引き継ぐ!

今回の反省は、次作に活かす!(その前に大長編を完結させる)

以上、ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました……!

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稿 累華 いつも応援いただき、ありがとうございます。いただいたチップは、物語創作の参考資料となる書籍代に使わせていただきます。